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2013年2月18日(月)

STG用アケステ『リアルアーケードPro.AX S+G』は買いか? 人類初の『怒首領蜂 大往生 デスレーベル』真・緋蜂改撃破者MONさんに聞いてみた

文:megane

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■レバーやボタンだけでなく筐体の作りもシューティングに向いている?

『リアルアーケードPro.AX S+G』

 今回、HORIから製品版と同等の筐体にパーツを装着した性能同一品をお借りしたので、実際に本製品を使用してMONさんにはいくつかのSTGをプレイしてもらった。MONさんによると、プレイフィールとしてはやはりセイミツのほうが弾幕中は動かしやすいとのこと。また、レバーやボタンのフィーリングだけでなく、筐体の上に手首を置くスペースがあるため、レバー操作も安定しやすいとのこと。

『リアルアーケードPro.AX S+G』
▲手首を置くスペースがあるため、操作が安定していると語るMONさん。そして筐体が平べったいため、あぐら置きがしやすい。

 なお、この筐体とセイミツのレバーを組み合わせたスティックは本製品以外に存在しない。自作しようとしても、同じ筐体を採用している『ソウルキャリバーV対応スティック』と『鉄拳タッグトーナメント2対応スティック』はノワール配置のため、レバーとボタンの位置が離れてしまい、アーケードと同様のフィーリングとは少し離れてしまう。となると同じブラスト配置の『DEAD OR ALIVE 5対応スティック』を利用することになるが、このスティックを一から換装すると、本体代込みで20,000円を超えてしまう可能性がある。そう思えば17,800円という価格は安いかもしれない。

 また「個人的にうれしい」と語っていたのが、筐体背面に滑り止めとして付いているゴム足がネジ止めされていること。『リアルアーケードPro VX』世代より以前の『リアルアーケードPro』シリーズでは、この滑り止めがシール止めになっているため、激しく使用しているとズレてしまうらしい。こういった点からも、やや古めの『リアルアーケードPro』を使っている人には、今回の製品はステップアップとしてオススメとのこと。実際、MONさん自身にとっても今まで使ってきた家庭用のスティックの中では最も使いやすかったらしく、プレオーダーに申し込むと熱く語っていた。また、個人的にもぜひ発売してほしいらしく、「プレオーダーの期限、延びないかなあ」とつぶやいていたことを明記しておく。

『リアルアーケードPro.AX S+G』
▲底面の滑り止めがネジ止めなのがいいと語るMONさん。

MONさん「古い『リアルアーケードPro』使いなら買って損はない」

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■STG天国のXbox 360に最適なスティック

 思えば、Xbox 360でのアーケードスティックは苦難の道のりだった。一番最初は、2005年12月に発売された『DEAD OR ALIVE 4』仕様のファイティングスティック。その後2007年には『バーチャファイター5 Live Arena』仕様の、2008年には『ソウルキャリバーIV』仕様のファイティングスティックが発売されたものの、生産限定のみとなっており入手できない人が続出、Xbox 360での格闘ゲームは敷居の高いものとなっていた。

 筆者も『バーチャファイター5 Live Arena』発売時に企画記事を作ろうとしたが、アーケードスティックが入手できないために、海外からファイティングスティックを輸入した経験がある。それくらい格闘ゲームで遊ぶには難しい市場だった。また、これらのスティックはレバーやボタンが半田付けされているために、市販のレバーやボタンに換装するのは加工が必要となり、業務用と同等のフィーリングで楽しむのは難しかった。

 それが今では、HORIを含めた各社からアーケードスティックが恒常的にリリースされており、昔からは考えられない状況になっている。そんな中で登場した本製品。セイミツ製レバーやボタンを採用したスティックは、2009年に発売された『リアルアーケードPro.EX SE』や『虫姫さまふたり対応スティック』、2010年に発売した『リアルアーケードPro VX.SE』などいくつか存在するものの、現在店頭で手に入るものは皆無である。

 奇しくも、2月14日にキュートから『ギンガフォース』が発売され、4月25日にはモスから『カラドリウス』が発売予定で、そして5月30日にはケイブから『怒首領蜂 最大往生』が発売と、この段階になってなおシューティングゲームの火がXbox 360からまだ消えてはいない状況にある。

 今回の『リアルアーケードPro.AX S+G』、確かに半分くらいはコレクターズアイテムというか、記念品のように思えてしまう部分はある。決して安いお買い物ではないが、キワモノとして手に取ってみるのもオツなものではないだろうか(個人的にはあと2年早く発売してくれていれば「ベストバイ」とガン攻めできたのだが……)。

megane「STG天国のXbox 360を象徴する記念品として」

 まったくの余談だが、本製品は天板を外してレバーとボタンを変えられる仕様になっているのは前述した通り。その天板の下部、右手の手首などを置く場所は、筐体のシャーシ部分によって支えられている構造になっている。単刀直入に言うと台パンに強い。このため、他社製のアーケードスティックと比べて衝撃に強く、天板部分が歪みにくいのも隠れた特徴の1つだ(アーケードスティックに衝撃を与えることを推奨するものではありません)。

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『怒首領蜂 大往生』は株式会社ケイブ様の著作物です。

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