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2013年2月28日(木)

発売直前の『テイルズ オブ ハーツ R』プレイレポート! プレイ中のストレスがないPS Vita史上最強クラスの遊びやすさに感服

文:電撃オンライン

■フィールドの3D化&フルボイスで冒険の臨場感アップ!

 ここからは、システム面の注目ポイントをピックアップしてみましょう。まず、大きな変更点として、グラフィックの大幅強化と、フィールドの3D化があげられます。フィールドマップが3D化され、広大な世界を自由に動き回る楽しさが追加されました。PS Vitaならではの美麗グラフィックも相まって、その臨場感はケタ違いにアップしています。

 実際に歩き回ってみると、その世界の広大さに驚かされます。フィールドの各地に探索ポイントがあり、調べることでアイテムを入手できるので、あちこち歩き回ってみるだけでも楽しめるのです。マップは、レーダー風の小窓と、画面全体に半透明で写し出せる2タイプがあるので、迷いやすいという人も安心です。

 また、再構築されたシナリオはフルボイス化されており、演出面でも強化されました。2Dグラフィックだったオリジナル版の雰囲気を再現した3Dグラフィックとなっており、『テイルズ オブ』シリーズの完全新作と言っても差支えないほどの出来となっています。

『テイルズ オブ ハーツ R』 『テイルズ オブ ハーツ R』
『テイルズ オブ ハーツ R』
▲フィールドが3D化され、自由に駆け回れるようになったおかげで、世界の広大さを感じさせてくれるようになった。また、フルボイス化に加え、新たに多数追加された新規アニメーションシーンが、ストーリーを盛り立ててくれる。

■自由なカスタマイズを可能にする新システム・ソーマビルド

 キャラクターを成長・カスタマイズするシステムも、大きく進化したシステムの1つです。本作でのキャラクターは、レベルアップで得られるSBP(ソーマビルドポイント)をそれぞれが持つソーマ(武具)に振り分けることで成長していきます。各キャラのソーマは“闘志”や“信念”などの“スピルパラメータ”を持っており、それにSBPを割り振っていくと、そのパラメータごとに付与された術技やスキルを習得していく仕組みです。どのパラメータをどの順番に伸ばすかは、もちろん自由。これにより、術技などの覚える順番を調整し、自分の好みに応じたキャラクターに成長させることができるのです。

 また、隣り合ったスピルパラメータが一定レベルの条件を満たすと、ボーナスで特別なスキルや術技を習得できる場合があります。何かに突出させるより、ある程度バランスよく育てることが効率的な成長につながりそうです。さらに、一定の条件を満たすと“ソーマエボルブ”することもあります。これは、ソーマ自体が進化することで、これによって、どんどん強力な武器になっていくのです。

『テイルズ オブ ハーツ R』 『テイルズ オブ ハーツ R』
▲各スピルパラメータを上げると何を覚えるかはある程度先まで参照できるので、それを見ながら計画を立てて成長させていこう。一度割り振ったSBPは振り直すことができないので注意したいところ。

 余談ですが、SBPの振り分けはスタートボタンを押すことで自動で行うことも可能です。その自動成長も“戦士型”や“バランス型”など大まかな指針を選択できるので、簡単に育てることができます。もし成長方針に迷ったら、ぜひ活用してみてください。

■プレイ中のストレスは一切なし! 高いプレイアビリティに感服

 システム面で特によかったのは、全体的なプレイアビリティの高さです。画面切り替えなどで待たされることがなく、ボタンのレスポンスもスムーズで、会話などもポンポンとテンポよく読み進めていくことができます。とにかく全体的に、ゲームのテンポがいいのです。これは、前作にあたる『テイルズ オブ イノセンス R』でもそうだったので、経験者はあれを思い浮かべてもらえれば、わかりやすいと思います。オリジナル版よりもストーリーの展開が速く感じるのは、このテンポのよさもあるからでしょう。操作でのストレスがないので、ついつい、長時間プレイしてしまうのです。

 おかげで、何度も戦闘を繰り返してレベルを上げたり、アイテムを集めたりといった、ともすれば作業になりがちな部分が、まったく苦になりませんでした。加えてモンスターやアイテム図鑑などといった、コレクションをサポートする要素も充実しており、私のように、いろいろな空欄を埋めていくのが大好きなやり込み派にとっては、とても遊びやすい内容となっています。

■シリーズファンはご安心を! おなじみのシステムも健在

 スキット、料理、闘技場、ミニゲームなどなど、『テイルズ オブ』シリーズならではのおなじみのシステムもしっかりと継承されており、『テイルズ オブ』シリーズのファンならこれまでのシリーズと同様の感覚で遊ぶことができます。料理システムは、ワンダーシェフを探してレシピを集めたり、キャラクターごとの好き嫌いで効果が変わったりと、ほぼ『テイルズ オブ イノセンス R』のシステムを継承。とんでもない場所に隠れていたワンダーシェフ探しも、ますます白熱(!?)しそうです

●料理●スキット
『テイルズ オブ ハーツ R』 『テイルズ オブ ハーツ R』
▲食材を使って料理を作ることで、HP回復などの効果を得られる。ボス戦などでは欠かせない、便利なシステムだ。▲キャラクター同士が会話する、ミニドラマのようなスキット。かなりの数が用意されており、頻繁に発生する。

●闘技場

『テイルズ オブ ハーツ R』
▲鍛え上げたキャラクターで強敵にチャレンジできる闘技場。ゲストとして、歴代の『テイルズ オブ』シリーズキャラが登場する他、『週刊トロ・ステーション』とのコラボにより、あのトロとクロも参戦!? ……よく見ると着ぐるみのようだが、その正体とは!?

→進化点はまだまだある!! 引き続き再構築ポイントをチェック!(3ページ目へ)

(C)いのまたむつみ
(C)2013 NAMCO BANDAI Games Inc.
(C)2013 Sony Computer Entertainment Inc.

データ

▼『テイルズ オブ ハーツ R』(ダウンロード版)
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:RPG
■発売日:2013年3月7日
■価格:5,830円(税込)

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