2013年3月12日(火)
――本作は、新規参戦作品が多いうえに個性的な作品が目立ちますね。
寺田:参戦作品に関しては、意外性があるものをいくつか入れています。比較的近い時期に発売されたPSPの『第2次Z』との差別化を図りたいとも考えました。中でも、初音ミクのボーカルが流れる『「電脳戦機バーチャロン」シリーズ フェイ・イェンHD』や『SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors』の参戦には多くの方が驚かれたのではないかと思います。『スパロボ』シリーズでSDガンダム作品が本格的に参戦するのは初めてのことですし。作る側としても、しゃべるSDガンダムを取り扱わせていただくのは新鮮でしたね。
▲なんと、『電脳戦機バーチャロン』の人気曲『LOVE▼14』(▼はゲーム中でハートマーク)が、初音ミクによるオンボーカルで流れることも! ちなみに歌詞は、『電脳戦機バーチャロン』シリーズのプロデューサーである亙重郎さんの協力によってアップデートされているとのこと。 |
宇田:今回、シリーズ初参戦となるのは『機神咆吼デモンベイン』、『蒼穹のファフナーHEAVEN AND EARTH』、『リーンの翼』、『「電脳戦機バーチャロン」シリーズ フェイ・イェンHD』、『劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-』、『SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors』、『マジンカイザーSKL』、『HEROMAN』と、16作品中の半分にあたる8作品となります。これらのストーリーも取り入れておりますので、どうかお楽しみに。
■登場作品
★『機神咆吼デモンベイン』
『蒼穹のファフナー』
★『蒼穹のファフナーHEAVEN AND EARTH』
『鉄のラインバレル(原作漫画版)』
★『リーンの翼』
『忍者戦士飛影』
★『「電脳戦機バーチャロン」シリーズ フェイ・イェンHD』
『聖戦士ダンバイン』
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』
★『劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-』
★『SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors』
★『マジンカイザーSKL』
★『HEROMAN』
『劇場版マクロスF ~イツワリノウタヒメ~』
『劇場版マクロスF ~サヨナラノツバサ~』
『獣装機攻 ダンクーガ ノヴァ』
(★はシリーズ初参戦作品)
――新規参戦作品だけでなく、『聖戦士ダンバイン』や『忍者戦士飛影』といった懐かしい作品が久々に『スパロボ』シリーズに登場するのは、往年のファンとしてはうれしいところです。
寺田:『聖戦士ダンバイン』や『忍者戦士飛影』は近年フィギュアなどが商品化されましたし、アンケートなどでも古参のファンの方から要望がありましたので、久しぶりに登場することになりました。
▲久々の参戦となる『聖戦士ダンバイン』。その続編的位置づけにあたる『リーンの翼』は『スパロボ』シリーズ初参戦となる。 |
――『忍者戦士飛影』と聞くと、PS2版『IMPACT』で飛影がNPCで出現した時に、あまりに強すぎて敵を勝手にガンガン倒してしまい、経験値や資金を持っていかれた苦い記憶がよみがえります(笑)。
宇田:今回もNPCとして登場することがあるので、勝手に敵を倒してしまうことはありますね。ただ、『IMPACT』の時とは違って、ちゃんとゲーム中でシステム的な解説を入れているので、プレイヤー側である程度は制御できると思います。
寺田:それにしても、飛影が登場した『IMPACT』(2002年に発売)が発売されてから10年以上たつのに、よく覚えていらっしゃいますね(笑)。お気持ちはわかりますけど。
▲謎を秘めた忍者のような機体、飛影。NPCとして登場するが、条件さえ満たせば味方機と合体してくれて、強力無比な機体をプレイヤーの手で操ることができる。 |
――主人公をはじめとした、ゲームオリジナルのキャラクターや機体について注目点を教えてください。
宇田:新米の真面目な軍人という立場で、ユーザーと同じ目線でストーリーを見てくれるキャラクターです。また、第2弾PVに登場しているアーニーの親友は、さまざまなな面でアーニーと対になっています。例えば、穏やかなアーニーに対し、親友はワイルド。アーニーが格闘戦が得意なのに対し、親友は砲撃戦が得意……といった形です。サヤ・クルーガーとリチャード・クルーガーは、新米兵士である主人公に戦場の厳しさを教える親子です。ある意味でフラットな主人公が、どのように成長していくかという点も見てください。
機体のデザインについては、アーニーが乗るライオットBが少し苦労しました。設定的にはテスト機であり、量産機となるものなので、あまりワンオフ的なデザインにはしにくいのですが、主人公のアーニーが乗るので、ちゃんと目立たせたい気持ちもありまして。デザイナーさんと相談して、そういった矛盾する部分をカラーリングやフォルムの部分で調整していきました
寺田:今回のオリジナルキャラクターの構成は、ストーリー的なものはもちろんですが、パートナーバトルシステムも意識しています。オリジナルキャラクターだけでパートナーユニットを組んでも、シングルユニットにしても、それぞれの運用方法が発見できるようにしています。
――ストーリー的なテーマはなんでしょう?
寺田:いろいろな作品が登場するので、プレイしたユーザーさんがそれぞれに感じ取ってもらえればといった感じですね。
宇田:あえて言うならば、キャッチコピーの“すべての可能性が、ここに集う”でしょうか。
――ちなみに、タイトルの『UX』にはどんな意味があるのでしょう?
宇田:ストーリーにからんでくる非合法傭兵組織“アンノウン・エクストライカーズ”の略称からですね。他にも意味は用意していますが、それはゲームを進めていただいて……ということで。
寺田:あと、アルファベット1文字のタイトルだとそろそろネタが尽きてきたので、2文字にしてあります。
宇田:開発中は『スパロボ3DS』みたいに、ハード名を付けて呼ぶことが多いですね。
寺田:最初にタイトルが決まることは、あまりありません。『α』や『Z』、『OG』などは開発が始まる前に決めましたが、その他は途中で正式名を決定しています。『UX』も『スパロボ3DS』の他に『スパロボL2』という仮称がありました。『L』の次なんで、とりあえず『L2』にしておこうと(笑)。
▲ネタバレになるのでストーリーの詳細は明かせないが、地球連邦軍の所属するアーニーを主人公として、非合法傭兵組織“アンノウン・エクストライカーズ”をめぐる物語が展開する。 |
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※画面は開発中のもの
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