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2013年2月28日(木)

今週はPS4成分多めでお届け! でも『ギアーズ オブ ウォー』新作や『マスエフェクト 3』DLCの話もあるんです【週刊洋ゲー通信】

文:電撃オンライン

 この“週刊洋ゲー通信”では、1週間の間に海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していく。

 今回は2月16日から2月22日までの間に明らかになった新情報の中から、12個の話題をお届けしよう。日本時間の2月21日に、期待の次世代ハード“プレイステーション4”が発表された。そこでこのコーナーでは海外ゲームの視点から、今回明らかになったソフトの詳細をお伝えしたい。もちろん、PS4以外のニュースもご紹介しているので、そちらも要チェックだ!

今週のトピック

■『クラッシュ・バンディクー』の生みの親、マーク・サーニー氏がPS4のハード開発に参加! PS4用新作ゲーム『ナック』も制作中

■『KILLZONE 3』の30年後を描く人気FPSシリーズ最新作『キルゾーン:シャドウ・フォール』がPS4で登場! PS4と同時に発売を予定

■“煙”を自由に操る新主人公、デルシン・ロウの活躍は!? オープンワールドACTシリーズ最新作『インファマス:セカンド・サン』がPS4で発売決定!

■リアルな実車シミュレーションとソーシャルネットワークが融合! PS4専用の本格RCG『ドライブクラブ』が発表

■PS4でリリースされるのは超大作だけじゃない! 『Braid』のクリエイターによる新作インディーズPZG『ザ・ウィットネス』が発売決定

■PCで1200万セールスを達成したメガヒットRPG『ディアブロ3』がPS3/PS4で登場!

■『Halo』を生んだバンジーが最新作となる“MMOFPS”『デスティニー』をついに公開! Xbox 360版に加えて、PS3/PS4版には独占コンテンツを提供

■オープンワールドACT『ウォッチドッグズ』がPS4/Wii Uでも発売決定! PS4ローンチタイトルとして2013年末に海外で発売される!?

■シェパード少佐の銀河を駆ける冒険とロマンスがラストを迎える! 『マスエフェクト3』シングルプレイDLCの最終作“シタデル”が3月5日配信

■8ビット風の2D見下ろし画面で過激なバイオレンスが展開! 話題のインディーズACT『ホットライン・マイアミ』が海外のPS3/PS Vitaで2013年春登場

■“自分”を殺した犯人は誰だ!? 謎に満ちた新作タイトル『マーダード:ソウル・サスペクト』がスクウェア・エニックスから発表

■『ギアーズ オブ ウォー:ジャッジメント』のマルチプレイに追加された新要素を、主人公のベアード自身が解説する最新トレーラーは必見

(※参考サイトのリンク先は海外サイトの場合があります)

■『クラッシュ・バンディクー』の生みの親、マーク・サーニー氏がPS4のハード開発に参加! PS4用新作ゲーム『ナック』も制作中

 日本時間の2月21日にニューヨークで開催された“PlayStation Meeting 2013”において大きなサプライズとなったのは、ゲームデザイナーのマーク・サーニー氏がPS4の“リード・システム・アーキテクト”として登壇したことだ。

 『マーブル・マッドネス』『クラッシュ・バンディクー』『スパイロ・ザ・ドラゴン』などのゲームを生み出した同氏がハード開発の中核に参加していることにより、PS4はゲーム開発者の意見を十二分に汲み取ったハードとなっていることが想像できる。マーク・サーニー氏はPS4のハード開発に参加すると同時に、この新ハードの能力をフルに活用したオリジナル新作ゲーム『ナック』を開発中だ。主人公のロボット“ナック”は、普段は小さなボディだが、無数のパーツを合体させることで、巨大でパワフルな姿に変身できる。多数のパーツを自由自在にコントロールできるあたりに、PS4の持つ演算能力が発揮されているようだ。

(参考サイト:PlayStation.Blog

■『KILLZONE 3』の30年後を描く人気FPSシリーズ最新作『キルゾーン:シャドウ・フォール』がPS4で登場! PS4と同時に発売を予定

 SCEがこれまでPS3やPSP、PS Vitaなどで展開してきた人気シリーズの数々は、もちろんPS4でも登場する予定だ。今回のPS4本体の発表と同時に、ゲリラゲームズが開発するSF・FPS『KILLZONE(キルゾーン)』シリーズの最新作『キルゾーン:シャドウ・フォール』が発表された。

 本作は『KILLZONE 3』から30年後の時代が舞台。とある惑星に存在する巨大な未来都市では、かつて惑星間戦争を繰り広げた“ヴェクタ”と“ヘルガーン”の2勢力が、壁を隔てて隣り合って暮らしているらしい。どうやら本作はこれまでのシリーズのような全面戦争とは異なり、大都市の内側で発生するテロやゲリラ戦が描かれることになりそうだ。また本作は、2013年末に予定されているPS4本体の発売と、同時期のリリースを目指しているとのこと。それだけ開発も順調に進行していると予想されるだけに、今後の動向が気になる作品だ。

(参考サイト:PlayStation.Blog

■“煙”を自由に操る新主人公、デルシン・ロウの活躍は!? オープンワールドACTシリーズ最新作『インファマス:セカンド・サン』がPS4で発売決定!

 PS3で2作品が発売されて、オープンワールドを自由自在に駆け巡るアクション性の高さで一躍人気シリーズの仲間入りをした『インファマス』シリーズ。その第3弾となる『インファマス:セカンド・サン』がPS4専用ソフトとして発表された。

 “second son=次男”のサブタイトル通り、本作では過去2作で主人公を務めた電気を操る超能力者“コール・マグナス”に代わって、新たな主人公となる24歳の青年“デルシン・ロウ”が登場。デルシンは煙を自由に操って周囲の物を爆破できる他、自分自身が煙となって瞬間移動することもできるようだ。もちろん、オープンワールドACTならではの自由度の高さは健在で、本作は近未来の荒廃したシアトルが舞台となっており、シアトルの有名なランドマークの数々をゲーム中で訪れることもできるという。PS4によって、よりいっそう進化したゲームプレイを目にするのが楽しみだ。

(参考サイト:PlayStation.Blog

■リアルな実車シミュレーションとソーシャルネットワークが融合! PS4専用の本格RCG『ドライブクラブ』が発表

 新ゲームハードの持つグラフィック能力を実感させてくれるソフトとして欠かすことができないのが、リアルタイプのカーレースゲームだ。今回、PS4本体の発表と同時に、PS4専用RCG『ドライブクラブ』が発表された。SCEのRCGと言えば、やはり『グランツーリスモ』シリーズが思い浮かぶが、本作はPS3などで『モーターストーム』シリーズを手がけてきた、イギリスのエヴォリューション・スタジオが開発を担当している。

 本作では世界の自動車メーカーの協力によって、実車を外観だけでなく内部まで忠実に再現しているとのことで、今回発表されたわずか40秒に満たない映像でも、そのクオリティの高さが十分に感じられる。また本作はチームベースのRCGとして、ゲームプレイとソーシャルネットワークの融合を目指しているという。どのようなスタイルのコミュニケーションが可能なのか、さらなる続報に注目したい。

(参考サイト:PlayStation.Blog

■PS4でリリースされるのは超大作だけじゃない! 『Braid』のクリエイターによる新作インディーズPZG『ザ・ウィットネス』が発売決定

 『Braid(ブレイド)』と言えば、頭をひねるパズル要素と深みのあるストーリーで、高い評価を得たインディーズACTだ。この作品を生み出したジョナサン・ブロウ氏が“PlayStation Meeting 2013”に登場。同氏が3年以上をかけて開発中の最新作『ザ・ウィットネス』を、PS4でリリースすると発表した。

 本作は、海に囲まれた小さな島を自由に歩き回って、多彩な謎解きにチャレンジできるという“オープンワールド・パズルゲーム”だという。オープンワールドといっても、島の端から端まで1分強で移動できるほどのコンパクトさだが、島内に用意されたすべてのパズルをクリアするには、25時間程度かかるというからボリュームは満点だ。ちなみに本作は、PCやiOSでのリリースも予定されているが、家庭用ゲーム機ではPS4独占タイトルとなるとのことだ。

(参考サイト:PlayStation.Blog

■PCで1200万セールスを達成したメガヒットRPG『ディアブロ3』がPS3/PS4で登場!

 “PlayStation Meeting 2013”で最大の衝撃となったのは、“PCゲーム界の巨人”ブリザード・エンターテインメントが登場したことだ。2000年にニンテンドウ64版『スタークラフト』(日本未発売)をリリースした後、ブリザードは家庭用ゲーム機とは距離を置き、『ウォークラフト』&『スタークラフト』の2大RTSシリーズや、MMORPG『ワールド・オブ・ウォークラフト』で世界的な成功を収めてきた。

 ところが今回、昨年5月にPC/Macで発売し、1200万セールスを突破する大ヒットを記録しているハック&スラッシュRPGの代名詞的シリーズ最新作『ディアブロ3』を、PS3とPS4で発売すると発表したのだから大きなサプライズとなった。PS3/PS4版は現在までにPC版で行われているすべてのアップデートが含まれる他、操作系はゲーム機に合わせて一新されるそうだ。ちなみにブリザード作品は10年近くにわたり、日本語ローカライズはおろか英語版ソフトの正規販売すら行われておらず、日本のゲーマーとはもっとも縁遠い海外ゲームメーカーとなっている。それだけにPS3/PS4版『ディアブロ3』は、ぜひとも日本での発売を実現してほしいが……。

(参考サイト:PlayStation.Blog

■『Halo』を生んだバンジーが最新作となる“MMOFPS”『デスティニー』をついに公開! Xbox 360版に加えて、PS3/PS4版には独占コンテンツを提供

 『Halo』シリーズを生んだバンジーがマイクロソフト傘下を離れて手がける初のタイトルであり、音楽制作に元ビートルズのポール・マッカートニーが参加したことでも話題となった最新作が、このほどついに発表された。

 『デスティニー』と名付けられた本作は、“MMOFPS”とでも呼ぶべきユニークなコンセプトのSF・FPSだ。未来の地球は異星人の侵略によって滅亡に頻しており、謎の球体“トラベラー”の直下に建設された都市が、人類最後の砦となっている。プレイヤーはこの都市を守る戦士“ガーディアン”の1人となって、異星人から地球を取り戻すための戦いに赴くことになる。本作のプレイに際してはオンラインに常時接続し、多数のプレイヤーと同じ1つの世界で冒険を繰り広げるという、まるでMMORPGのようなスタイルになるとのこと。

 またプレイ外の時間でも、専用のスマートフォンアプリで他のプレイヤーと連絡を取り合うといったことも可能になるようだ。こうしたコンセプトにもかかわらず、本作はPCでは発売されず、家庭用ゲーム機のみで発売されるとのことで、現時点ではXbox 360とPS3/PS4でのリリースが発表されている。そのうちPS3/PS4版には、独占コンテンツが提供される予定だという。本作は2014年以降に発売予定のことで、実際にプレイが可能になるのはまだ先だが、まずは公式サイトに掲載されているコンセプトアートの数々で、その壮大な世界観に触れてみてほしい。

(参考サイト:『デスティニー』公式サイト
(参考サイト:PlayStation.Blog

■オープンワールドACT『ウォッチドッグズ』がPS4/Wii Uでも発売決定! PS4ローンチタイトルとして2013年末に海外で発売される!?

 近未来のシカゴを舞台にして、街路を歩く通行人の個人情報を入手したり、交通信号をコントロールして道路網を混乱させたりと、ありとあらゆる都市機能をハッキングしてインタラクティブにコントロールできるというオープンワールドACT『ウォッチドッグズ』。

 昨年のE3で初公開されて大きな話題を呼んだこの作品は、すでにPS3/Xbox 360での発売が決定していたが、今回新たにPS4/Wii Uでも登場することが発表された。“PlayStation Meeting 2013”では、暴漢に襲われた女性を救った主人公が、逆に自警行為で警察に追われる羽目になり、電車をコントロールして逃走するという内容の最新デモが公開された。都市のリアルな情景と、デモプレイから想像される自由度の高さから、現在もっとも未来を感じさせてくれるゲームタイトルの1つと言っても過言ではないだろう。本作は2013年末の発売が予定されており、PS4のローンチタイトルを目指しているそうだ。なお現時点では、本作の日本での発売は未定とのことだ。

(参考サイト:『ウオッチ・ドッグズ』オープンワールド・ゲームプレイ(コメント付き)(※リンク先はYouTube)

■シェパード少佐の銀河を駆ける冒険とロマンスがラストを迎える! 『マスエフェクト 3』シングルプレイDLCの最終作“シタデル”が3月5日配信

 主人公・シェパードの銀河を救う戦いが、3部作に渡って展開されるバイオウェアの壮大なSF・RPG『マスエフェクト』シリーズ。完結編となるPS3/Xbox 360/PC用ソフト『マスエフェクト3』が発売された後も、DLCによって新たな冒険ストーリーが追加されてきたが、この3月5日に全世界で発売される最新DLC“シタデル”によって、ついにシェパードの物語が完結すると発表された。

 最後のシングルプレイDLCとなる“シタデル”は、銀河の中心都市シタデルの内部で進行している評議会の陰謀を、過去に登場した仲間たちと協力して解き明かすというもの。ミッション終了後にはお気に入りのキャラと一緒にカジノやアリーナへ出かけることもできる他、シェパードと仲間の間で繰り広げてきたロマンスの最終的な結末を目にするチャンスもあるとのこと。なお、今回発表されたDLC“シタデル”の配信はPS3/Xbox 360/PC向けで、Wii U版『マスエフェクト 3』への配信は、現時点では未定とのことだ。

(参考サイト:バイオウェア公式サイト

■8ビット風の2D見下ろし画面で過激なバイオレンスが展開! 話題のインディーズACT『ホットライン・マイアミ』が海外のPS3/PS Vitaで2013年春登場

 8ビット風の粗いドットで描かれた2Dグラフィックによる見下ろし画面で、動物のマスクを被った主人公がマフィアを皆殺しにするという、衝撃のゲームプレイが展開される『ホットライン・マイアミ』。昨年10月にPCのダウンロード専用ソフトとして発表されるとセンセーションを巻き起こし、多くの海外ゲームメディアで年間ベストゲーム候補に挙げられるなど、過激な内容にもかかわらず高い評価を得たこのインディーズゲームが、海外のPS3/PS Vitaで配信されることが決定した。

 殺るか殺られるか一撃で決まるクイックなレスポンスが持ち味のゲームだけに、携帯ゲーム機であるPS Vitaでのプレイは特に向いているだろう。配信時期は2013年春予定とのことで、価格などの詳細は今後の続報に注目だ。日本での配信も期待したいところだが、暴力的な表現が作品の根幹となっていることを考えると、かなり難しい気もするが……!?

(参考サイト:PlayStation.Blog

■“自分”を殺した犯人は誰だ!? 謎に満ちた新作タイトル『マーダード:ソウル・サスペクト』がスクウェア・エニックスから発表

 このほどスクウェア・エニックスから、PS3/Xbox 360/PC用ソフト『マーダード:ソウル・サスペクト』が発表された。……と言っても現時点ではパブリッシャーとタイトル、そして対応機種以外に何の情報も明らかにされていない、謎に満ちた作品となっている。

 手がかりとなるのは、わずか30秒のティザートレーラーだけだ。その映像には、窓を突き破って地上に落下している男性の姿と、「解決がもっとも困難な殺人事件は、自分を殺した犯人を見つけることだ」という一文が描かれている。これを見る限り、殺人事件を解決しようとするミステリーAVGのように思えるが、一瞬インサートされる映像にはなにやらオカルト的な雰囲気も……。このようにゲームジャンルも開発スタッフも不明な作品だが、どこか惹かれる魅力があるのも確か。今後の続報に大いに注目したい。

(参考サイト:『マーダード:ソウル・サスペクト』公式サイト

■『ギアーズ オブ ウォー:ジャッジメント』のマルチプレイに追加された新要素を、主人公のベアード自身が解説する最新トレーラーは必見

 『ギアーズ オブ ウォー』シリーズでこれまで脇役だったベアードを主人公にして、ローカストの地上侵攻が開始されてから1カ月後という過去の物語を描くXbox 360用ソフト『ギアーズ オブ ウォー:ジャッジメント』。同作のマルチプレイについて、主人公のベアード自身が皮肉っぽい口調で紹介している最新トレーラー映像が公開された。

 まずは、壁越しでも敵の位置が見えるようになる“ビーコン・グレネード”や、味方を復活&回復させることのできる“スティム・グレネード”など、本作で新たに登場する新武器を披露。さらに、バトルロイヤル形式の“フリー・フォー・オール”、マップ上の3カ所の占領を争う“ドミネーション”、そして陣地を築いてローカストの襲撃を撃退する“オーバーラン”と今作で新登場する3つのゲームモードを、映像で詳しく紹介している。この映像を見れば、シリーズのファンは3月21日の発売が待ち遠しくなること間違い無しだ!

(参考サイト:『ギアーズ オブ ウォー』シリーズ アメリカ公式サイト