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2013年3月18日(月)

“悪ノリ”がさらに加速するシリーズ最新作『セインツロウ IV』は8月に登場! RPGへと原点回帰した『シャドウラン・リターンズ』の映像も【週刊洋ゲー通信】

文:電撃オンライン

この“週刊洋ゲー通信”では、1週間の間に海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していく。

 今回は、3月9日から3月15日までに明らかになった新情報の中から、11個の話題をお届けしよう。大ヒットシリーズの最新作や、人気ゲームに新たなストーリーを追加するDLCが初公開されたほか、PCで人気のインディーズゲームがコンシューマでリリースされる話題も。今週もバラエティに富んだ内容をご紹介! 

今週のトピック

■オープンワールドACTの人気シリーズ最新作『セインツロウ IV』が海外で8月20日に発売! セインツのリーダーが大統領に立候補してエイリアンと対決!?

■伝説のガンマンたちに早撃ち勝負を挑め! シリーズの原点に立ち返った西部劇FPS『コール オブ ファレス:ガンスリンガー』の最新プレイ動画が公開!

■女王暗殺の真相がついに明らかに! 伝説のアサシン“ダウド”が主人公となる『ディスオナード』のDLC第2弾が、海外で4月16日より配信開始!

■海外でまもなく発売の『バイオショック インフィニット』最新トレーラー映像が到着! 主人公ブッカーとヒロイン・エリザベスを狙う、多彩なキャラに注目!

■“巳年”の始まりに世界が滅ぶ!? ウェイ・シェン刑事がカルト教団と対決する『スリーピングドックス 香港秘密警察』の最新ストーリーDLCが配信!

■人気TPSシリーズ最新作『スナイパーエリート3』の舞台はアフリカ戦線!?  ナチスのゾンビ兵士を迎え撃つ外伝ゲームもPCで配信中!

■カラフルな武器スキンやコーリングカードで自分自身をカスタマイズ! 『コール オブ デューティ ブラックオプスII』で小額課金アイテムの配信がスタート

■Xbox LIVEアーケード最大のヒット作が手軽にプレイできる! Xbox 360版『マインクラフト』のパッケージ版が、アメリカで4月30日に発売決定!

■レトロな2Dドット絵で繰り広げられる恐怖と幻想の旅を、PS3/PS Vitaで体感! インディーズ・ホラーAVG『ローン・サバイバー』が海外のPSNで7月より配信!

■科学世界と魔法世界を行き来する名作AVGシリーズの最新作『ドリームフォール・チャプターズ』が制作資金調達に成功! 2014年にPC他で発売決定!

■ファンタジーとサイバーパンクが融合した名作RPGがついに復活! 2013年初夏に登場する『シャドウラン・リターンズ』のゲームプレイが初公開!

(※参考サイトのリンク先は海外サイトの場合があります)

■オープンワールドACTの人気シリーズ最新作『セインツロウ IV』が海外で8月20日に発売! セインツのリーダーが大統領に立候補してエイリアンと対決!?

 オープンワールドACT『セインツロウ』シリーズといえば、ここ数年のTHQを代表する人気タイトルだったが、今年1月の同社の解散によって、『デッドアイランド』で知られるディープシルバーにその権利が移動した。そしてこのほど、シリーズ最新作『セインツロウ IV』がPS3/Xbox 360/PC用ソフトとして、海外で8月20日に発売されることが発表された。『セインツロウ』は当初、ストリートギャングの抗争を描いたクライムACTとしてスタートしたが、シリーズを重ねるごとに悪ノリが加速。この最新作では、ストリートギャング“セインツ”のリーダーがアメリカ大統領に立候補したり、地球を侵略にやってきたエイリアンと対決したりと、これまで以上にハチャメチャな内容になっているようだ。発売予定日の1カ月後には、クライムACTのメガヒットシリーズ最新作『GTA V』もリリースされる予定だが、この2作はもはや同じジャンルとは言えないような気も……。日本発売は現在のところ未定だが、国内でも人気のシリーズだけに、ぜひリリースを期待したい。

(参考サイト:『セインツロウ IV』アナウンス・ティーザー(※リンク先はYouTube)

■伝説のガンマンたちに早撃ち勝負を挑め! シリーズの原点に立ち返った西部劇FPS『コール オブ ファレス:ガンスリンガー』の最新プレイ動画が公開!

 『コール オブ ファレス』といえば、アメリカの西部開拓時代を題材にしたFPSシリーズだが、2011年に発売された第3作『コール オブ ファレス:ザ・カルテル』では現代が舞台となって、ファンを驚かせた。そして現在、シリーズの原点に立ち戻り、改めて西部開拓時代を舞台とした最新作『コール オブ ファレス:ガンスリンガー』の制作が進行中だ。このほど公開された最新トレーラー映像では、西部の大自然や当時の街並みがリアルに表現されている様子や、リボルバー拳銃からガトリングガンまで、多彩な種類の銃を操って壮絶なガンファイトを繰り広げている光景などが確認できる。また映像には、ビリー・ザ・キッドやジェシー・ジェームスといった、歴史上で実在した西部のお尋ね者も登場。今回の『コール オブ ファレス:ガンスリンガー』の主人公は、こうした伝説のガンマンと戦うことになるようだ。PS3/Xbox 360/PC用のダウンロード専用ソフトとして配信予定の本作。発売日は未定だが、アメリカで今週末に開催されるイベント“PAX EAST”に、プレイアブル出展されるとのことだ。

(参考サイト:『コール オブ ファレス:ガンスリンガー』トレーラー(※リンク先はYouTube)

■女王暗殺の真相がついに明らかに! 伝説のアサシン“ダウド”が主人公となる『ディスオナード』のDLC第2弾が、海外で4月16日より配信開始!

 産業革命時代を思わせる異世界を舞台に、女王暗殺の疑いをかけられた主人公コルヴォの復讐を描くステルスACT『ディスオナード』。本作のこれまで語られていなかったストーリーをプレイできるDLC第2弾“ザ・ナイフ・オブ・ダンウォール”が、海外ではPS3/Xbox 360用に4月16日より配信開始される。このDLCでは、プレイヤーは主人公のコルヴォではなく、伝説のアサシン“ダウド”として行動することになる。女王暗殺の背後に隠れていた真相が物語の中で明らかになるほか、どうやら本編の“重要な場面”に新たな視点で立ち会うこともできるようだ。またダウドは、仲間のアサシンを召喚できる特殊能力や、敵を気絶させる地雷など、本編にはない特殊な能力や武器を使用できるという。ちなみに、このDLCのストーリー自体は単独で完結しているものの、ダウドの物語は最終DLCとなる第3弾“ザ・ブリグモア・ウィッチーズ”に続くとのこと。このDLCは日本での配信も決定しているが、配信時期等は現在のところ未定だ。

(参考サイト:ベセスダ・ソフトワークス アメリカ公式ブログ

■海外でまもなく発売の『バイオショック インフィニット』最新トレーラー映像が到着! 主人公ブッカーとヒロイン・エリザベスを狙う、多彩なキャラに注目!

 海外での発売日である3月26日が間近に迫ったPS3/Xbox 360用ソフト『バイオショック インフィニット』。このほど公開された本作の最新トレーラー映像は、“間違った羊飼い(false shepherd)”と題されており、空中都市コロンビアに捕らえられた“子羊”であるヒロイン・エリザベスを救出し、逃走を企てる主人公のブッカーにスポットが当てられている。2人を襲撃するさまざまな人物や、エリザベスを警護する巨大なソングバードなど、20世紀初頭の架空世界を舞台にした本作らしいユニークなキャラクターたちが、このトレーラーにて次々と姿を見せている。さらに、空中都市に張り巡らされた“スカイライン”を使ったアクションや、“ビガー”と呼ばれる謎の液体を飲んだブッカーが超能力を使用して戦う様子など、本作の見どころが矢継ぎ早に描き出されている。海外に続いて、日本でも4月25日に発売が予定されている本作。実際にプレイできる日が楽しみだ!

(参考サイト:『バイオショック インフィニット』アメリカ公式サイト

■“巳年”の始まりに世界が滅ぶ!? ウェイ・シェン刑事がカルト教団と対決する『スリーピングドックス 香港秘密警察』の最新ストーリーDLCが配信!

 香港警察のウェイ・シェン刑事がいくつもの凶悪犯罪と対決するオープンワールドACT『スリーピングドッグス 香港秘密警察』。発売後もさまざまなDLCが配信されているが、海外でこの3月12日より、新たなストーリーDLCの配信がスタートした。“イヤー・オブ・ザ・スネーク(巳年)”と題されたこのDLCでは、香港では1年の始まりとなる2月初頭の旧正月の喧騒を背景に、世界の終末を信奉するカルト教団が引き起こす爆破テロに、ウェイ・シェン刑事が立ち向かうことになる。『スリーピングドックス 香港秘密警察』のDLCではこれまで、キョンシーが出現したり格闘技トーナメントに出場したりと、名作香港映画にオマージュを捧げたユニークな内容のものが多かったが、今回はゲームの本道である犯罪らしい事件に挑むことになるようだ。またこのDLCでは、催涙ガスランチャーをはじめとする新たな武器や自動車などが使用可能になるとのこと。日本での配信は、現在のところ未定だ。

(参考サイト:『スリーピングドッグス 香港秘密警察』アメリカ公式サイト

■人気TPSシリーズ最新作『スナイパーエリート3』の舞台はアフリカ戦線!?  ナチスのゾンビ兵士を迎え撃つ外伝ゲームもPCで配信中!

 第二次世界大戦末期のベルリンを舞台に、スナイピング(狙撃)に特化したユニークなTPSとして注目を集めた『スナイパーエリート』シリーズ。2012年に日本でも発売されたPS3/Xbox 360用ソフト『スナイパーエリートV2』に続いて、このほど『スナイパーエリート3』の開発がスタートした。シリーズの公式Facebookページでは、本作のロゴが公開されているが、そこにはドイツ語表記の“AFRIKA”の文字と、ドイツ・アフリカ軍団のマークを連想させるヤシの木が描かれている。ということは前作から時代をさかのぼって、ロンメル将軍が活躍した時期の北アフリカ戦線が舞台になるのだろうか? 本作はPS4など次世代ゲーム機とPC用のタイトルとして、海外では2014年に発売予定。なお今年の2月末には、シリーズの外伝となる『スナイパーエリート:ナチ・ゾンビ・アーミー』が、PCのダウンロード配信ソフトとしてリリースされている。ナチスドイツのゾンビ兵士を最大4人の協力プレイで迎え撃つという内容は、どこかで聞き覚えがあるような気もするが……!? 

(参考サイト:『スナイパーエリート』シリーズ公式Facebookページ

(参考サイト:『スナイパーエリート:ナチ・ゾンビ・アーミー』公式サイト

■カラフルな武器スキンやコーリングカードで自分自身をカスタマイズ! 『コール オブ デューティ ブラックオプスII』で小額課金アイテムの配信がスタート

 2012年11月に発売されて以来、日本をはじめ世界中のプレイヤーが熱いオンライン対戦を繰り広げている『コール オブ デューティ ブラックオプスII』。このほど、本作のオンライン対戦で使用できる小額課金アイテムの配信が開始された。その内容は、カラフルな模様で武器やコーリングカードを飾ることができる“パーソナライゼーションパック”や、装備の組み合わせや対戦動画をより多く保存できる“エキストラ・スロット・パック”といったもの。『コール オブ デューティ』のDLCはこれまで、複数のマップがセットになった大型パックの形で配信されていた。そのため、今回の小額課金アイテムの登場で、海外のオンラインコミュティでは「『CoD』シリーズにアイテム課金制度が導入される前兆では?」と不安視する声が挙がっている。これに対して本作のアメリカ公式サイトでは、「あくまでカスタマイズ用のオプションであり、ゲームバランスにはまったく影響しない」と説明している。この小額課金アイテムはXbox 360版が現在日本でも配信中で、他機種版の配信時期は今後改めて発表されるとのことだ。

(参考サイト:『コール オブ デューティ ブラックオプスII』アメリカ公式サイト

■Xbox LIVE アーケード最大のヒット作が手軽に遊べる! Xbox 360用ソフト『マインクラフト』のパッケージ版が、アメリカで4月30日に発売決定!

 PCゲームの世界で人気に火がつき、インディーズゲームが脚光を浴びるきっかけを生んだ『マインクラフト』。広大な世界での冒険やオリジナルアイテムの作成が楽しめる本作だが、Xbox 360版が2012年5月にXbox LIVE アーケードにて登場すると、同サービスの初日売上記録を更新。現在までに500万本のセールスを突破する大ヒットとなっている。そして今回、オフラインのユーザーでもXbox 360版『マインクラフト』を手軽にプレイできるパッケージ版が、アメリカで4月30日に発売されることになった。ゲーム内容は、最新のアップデートが反映されたオンライン配信版とまったく同じもので、最新のアップデートをオンライン経由で受け取ることも可能だ。価格は19.99ドル(約1,900円)と、配信版とほぼ同額。このパッケージ版はアメリカ以外でも、オーストラリアや香港、インド、シンガポール、台湾などで発売されるとのことだが、日本での発売は未定だ。

(参考サイト:PlayXBLA

■レトロな2Dドット絵で繰り広げられる恐怖と幻想の旅を、PS3/PS Vitaで体感! インディーズ・ホラーAVG『ローン・サバイバー』

 続いてもう1つ、インディーズゲームのコンシューマ移植の話題。2012年5月にPCで発表されて、ユーザーから高い評価を得たサバイバルホラーAVG『ローン・サバイバー』が、PS3/PS Vita用ソフトとして海外のPSNで配信されることになった。マスクを着けた名もなき主人公が、謎の疫病が蔓延した街から脱出しようとするというストーリーだが、この事件そのものが現実なのか、それとも主人公の幻想なのかが次第にあいまいになっていくという、なんとも不気味な展開が繰り広げられる。16ビットゲーム機を連想させる2Dドット絵で陰惨なゴアシーン(残酷描写)が表現されるあたりは、海外で同じくPSNでの配信が決定した『ホットライン・マイアミ』にも相通じる感覚だ。PS3/PS Vita版は、どちらか一方を購入すれば両方のハードでプレイできるほか、ハード間でセーブデータの共有も可能。また、すべてのNPCに追加セリフが用意されるほか、新たなサイドクエストや新エンディングも追加されるという。海外では7月に配信が予定されているが、日本でのリリースは未定だ。

(参考サイト:PlayStation.Blog

■科学世界と魔法世界を行き来する名作AVGシリーズ最新作『ドリームフォール・チャプターズ』が制作資金の調達に成功!

 1999年にPCで発売されたAVG『ザ・ロンゲスト・ジャーニー』は、23世紀の科学文明が発達した世界“スターク”と、魔法が実在するファンタジー世界“アルカディア”を行き来するという壮大な世界観と緻密なストーリーによって、発表当時に高い人気を獲得した。2006年には続編となる『ザ・ロンゲスト・ジャーニー:ドリームフォール』がPCと初代Xbox用に発売されたものの、物語のいくつかの謎は、第3作目の『ドリームフォール・チャプターズ』に持ち越されていた。ところが開発元のファンコムが経営危機を迎え、この第3作目の開発は暗礁に乗り上げる形となった。しかし今回、ソーシャル資金調達サイト“キックスターター”で続編制作の出資を募ったところ、目標額の2倍近い150万ドル(約1億4250万円)以上の調達に成功。ついに制作開始へとこぎつけることができたという。この『ドリームフォール・チャプターズ』はPC/Mac/Linux用ソフトとして、2014年に発売される予定。なお、このシリーズは会話中に出てくる英語の言い回しの難易度が非常に高い作品として知られているだけに、この機会に3部作すべての日本語版での発売にも期待したいが……。

(参考サイト:キックスターター『ドリームフォール・チャプターズ』出資募集

■ファンタジーとサイバーパンクが融合した名作RPGがついに復活! 2013年初夏に登場する『シャドウラン・リターンズ』のゲームプレイが初公開!

 ファンタジー世界の住人であるエルフやオークが“現実に存在する”未来の世界で、非合法な仕事を請け負い、銃火器と魔法を武器に戦うという、ユニークな世界観を持つテーブルトークRPG『シャドウラン』。かつてスーパーファミコンやメガCDでコンピュータRPGとしても発売されたこの作品は、日本を含む世界各地で今なお根強い人気を誇る。2007年にはXbox 360とPC用にオンライン対戦FPSが発売されたが、ファンの間では本来のRPGとしての復活が望まれていた。その後、2012年にPC用RPG『シャドウラン・リターンズ』を企画し“キックスターター”にて出資を募集したところ、見事に資金調達に成功。そしてこのほど、開発途中のバージョンを20分近くにわたってプレイする映像が初公開された。SFC版やメガCD版と同様に、クォータービューの画面でターンベースの戦闘が繰り広げられる様子は、なんとも懐かしい雰囲気だ。また今回の映像に登場するものも含め、ミッションはすべてプレイヤーが自作可能できるとのことで、いかにもテーブルトークRPGのコンピュータ化作品らしい内容になっている。本作『シャドウラン・リターンズ』は2013年5~6月に、PC/Mac/iPad/Androidタブレット用にリリースされる予定だ。

(参考サイト:『シャドウラン・リターンズ』公式サイト