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2013年3月25日(月)

厳しい冬に逆戻り!? 『ロスト プラネット 3』序盤をプレイしてわかった先行体験レビューをお届け

文:えまぬえる

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■活動拠点となるコロニスとそこに住まう人々

 コロニスに到着すると、管理する企業“NEVEC”の基地の責任者であるブラドックからジムに作業内容が伝えられます。彼らの目的は、この星に眠る未知のエネルギー“T-ENG(サーマルエナジー)”の採取です。極寒の惑星という過酷な環境、加えて原住生物が襲ってくるという危険がはらむ、ヤバイお仕事ですが、愛する妻子のため、ジムはここでの労働を決意するわけです。

『ロスト プラネット 3』 『ロスト プラネット 3』
▲危険な仕事と知りつつも就労を決意するジム。働くお父さんは男が惚れるほど、カッコいいです。

 しかし……わりと普通の会話シーンのはずなのに、まるで実写映画のような迫力があります。それもそのはず。本作『ロスト プラネット 3』では、パフォーマンスキャプチャーという技術が導入されているのです。これは通常のモーションキャプチャーとは違い、会話の際に起こる表情筋の微妙な動きをすべて投影できるというもの。近年の3D映画で導入されている最新技術が惜しみなく使用されており、会話シーンはまるで実際の俳優さん同士が話しているかのような臨場感が生まれるのです。

 続いて、ジムの使う工業作業用重機・ユーティリティ・リグ(UR)が届いているということなので、早速そちらへ向かいたいと思います。

『ロスト プラネット 3』 『ロスト プラネット 3』
▲コロニスは3つの階層を持つ構造になっており、最上階がブラドックたちのいる司令室。2階はURの格納庫、1階はゲイルのワークショップや武器庫になってるようです。
『ロスト プラネット 3』 『ロスト プラネット 3』
▲武器庫では、T-ENGを持っていくと武器との交換や、手持ちの武器のアップグレードが可能。ワークショップではURの改造もできるようです。

 1階のワークショップに向かうと、責任者のゲイルと遭遇。基地内で会った誰よりも陽気な彼は、ジムより先にコロニスに届いていたURを許可なく勝手に組み上げてしまったと、ヘラヘラしながら告白。ジムはそんな態度にカチンとしながらも、出来上がったURを確認するため格納庫がある2階へ向かいます。

 さて、先ほどからちょくちょく出てくる“NEVEC”という単語。シリーズをプレイした方ならご存知かと思いますが、“NEVEC”は、これまでのシリーズにおいて主人公たちとは敵対関係にあった組織。そう……『ロスト プラネット』を代表するブラック企業なのです! そんな場所で働いている人だから、きっと悪人ばかりなんだろうなぁ、なんて思っていましたが、ブラドックやゲイルなどのコロニスの人々を見ると悪人には思えません。ここらへんについては、物語が進むに従って、見えてくるのでしょうか? 楽しみです。

『ロスト プラネット 3』
▲陽気な男・ゲイル。彼は『1』の主人公・ウェインの父親にあたる人物で、『1』では“NEVEC”から離反しています。本作の物語で彼がどんな選択を取るのか注目です。

■いよいよURを操縦……できるはずだったのに波乱まみれの仕事始め!

 2階の格納庫で、いよいよURとのご対面。工業作業用の重機だけあって、デカイです! 角ばった無骨なシルエットと、腕に付いたクローとドリル。往年のロボットアニメファンの私にとって、見ているだけで興奮してしまうデザインです。は、は、早く乗せてくれ!

『ロスト プラネット 3』
▲10メートルほどもある巨体をもつURは、工業作業だけでなくAKとの戦闘でも使用可能です。また、コクピットは広く居住性もあり、外で作業することになるジムにとって欠かせない存在となるでしょう。

 URに乗り込むと、それまで三人称だった視点が、一人称視点へ。今まで見上げていたオブジェクトを見下ろす形になり、自分が巨人になった気分になります。操作方法が気になるのですが、ジムを操作する時と近いものになっているため、すんなりなじめました。クローやドリルのテストが終わると、そこへ通信が。どうやら別の開拓者・ラロッシュが作業中に事故に合い、立ち往生しているとのこと。飛び込みの仕事があるあたりが、なんともリアルですね。では、さっそくURに乗って出撃……じゃない、出勤だ!

 ところがですね……大変残念なことに事故が発生した場所は、URでは侵入できませんでした! おあずけをくらいました。URでエイクリッドと戦ってみたかったのですが、悔しいです。気を取り直してラロッシュのもとへ向かうと、セパイアに襲われている真っ最中! さらに、合流するとエイクリッド・ドンゴが出現! と、いったところでタイムアップに。もっと進めたいです!!

『ロスト プラネット 3』
▲『1』でも登場したドンゴが登場! 身体を丸め、高速回転して襲ってきます。

 従来のシリーズ作品のようなステージクリアタイプのものと違い、探索に重きを置いた『ロスト プラネット 3』。先に待つイベントへのワクワク感はこれまでとは比べ物になりません。また、冒頭部分とチュートリアルが見事に融合しており、物語への没入感も損なわれておりません。「アッという間」という表現が相応しいほど、体験していた時間は短く感じました。今後どんな場所へ探索できるのか、“NEVEC”という企業がどのように変ぼうするのか、そしてジムは本当に幸せになることができるのか、今から楽しみです。

 さて、仕事も終わったので、記事にしないといけないのですが続きをプレイしてURで戦闘を……。えっ、やっぱダメですか!? 発売日の6月27日まで待たないとダメなんて……やっと春になったばかりなのに、早くも初夏が待ち遠しいです。

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