2013年3月23日(土)
【Spot the 電撃文庫】弱いものが強いものをぶちのめすカタルシスが見どころ! 『放課後の魔法戦争』を執筆した鈴木鈴先生にインタビュー
電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。第73回となる今回は、『放課後の魔法戦争(アフタースクール・ブラックアーツ)』を執筆した鈴木鈴先生のインタビューを掲載する。
▲さらちよみ先生が描く『放課後の魔法戦争(アフタースクール・ブラックアーツ)』の表紙イラスト。 |
本作の設定とストーリーを紹介していこう。本作の舞台は、世界の裏側で暗躍する《魔術師(メイジ)》と呼ばれるモノたちがいる世界。魔法の力の源となる《魔晶石(クォーツ)》を求め、日夜抗争を繰り広げる彼らは、良質な《魔晶石》を産出する“工房”を賭けて、ある学園を舞台に争い――《魔法戦争(ブラックアーツ)》を開始した。
《魔術師》の父を持ちながら魔術の才に恵まれず、また《魔術師》の世界をきらって日常に身を置いていた少年・三九郎(さんくろう)は、幼馴染みの少女・ねねことともに《魔法戦争》に巻き込まれてしまう。かつての友や、本性を表した教師が敵に回る中、はたして生き残る道はあるのか? そして何も知らない一般人のねねこを守り切ることができるのか!?
鈴木先生には、本作のセールスポイントや小説を書く時にこだわっているところなどを語っていただいた。また、電撃文庫 新作紹介ページでは、本作の内容を少しだけ立ち読みできるようになっている。まだ読んでいない人はこちらもあわせてご覧あれ。
――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?
魔術師(メイジ)と呼ばれる強大な存在に、最初はボロクソにやられる主人公が、終盤で彼らを圧倒する存在になっていくところです。
――作品を書くうえで悩んだところは?
特殊能力や設定、それに伴うストーリーラインのあたりでかなり悩みました。当初考えていたものとはまったく別のものに仕上がりましたね。でも結果的にクオリティ向上につながったので、悩んで正解でした。
――執筆にかかった期間はどれくらいですか?
なんだかんだで半年くらいかかった気がします。やっぱ自分はまともにプロット作ってから書き始めないとダメだってことがわかりました。
――主人公やヒロインについて、生まれた経緯や思うところをお聞かせください。
彼は魔法の才能をまったく持たない魔術師として生まれ、メイジたちが自分や他の無能力者を虐げるさまを見続けてきました。その無力感が作中で怒りに転化され、それを思い切り敵メイジにぶつけるところが書いていて気持ちよかったです。そういうところを共感し、楽しんでいただければ、と思います!
――小説を書く時に、特にこだわっているところはどこですか?
ユーザーの望むものを提供すること。
――アイデアを出したり、集中力を高めたりするためにやっていることは?
喫茶店で仕事をすること。いつでも横になれる環境(=自宅)だと進むものも進みません……。
――現在注目している作家・作品は?
『ニンジャスレイヤー』は最高におもしろいですね。
――今熱中しているものはなんですか?
iPadを導入したおかげで作業効率が落ちました。アレは魔の機械やで。楽しすぎる。
――ゲームで熱中しているものがあれば教えてください。
『ファークライ3』というFPSゲームにはまっています。海賊や原住民がはびこる熱帯の島で生き抜くというゲームなのですが、最初に僕を殺したのは海賊でも原住民でもなく、野生の牛でした。
――それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。
弱いものが強いものをぶちのめすカタルシスが好きな人にオススメです! よろしくお願いします!
(C)鈴木鈴/AMW
イラスト:さらちよみ
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