2013年3月28日(木)
――ゲームの開発は、社内で行われているんですか?
平川P:はい。基本的には社内で作っております。そのうえで、外部に監修をお願いしていたりもします。あとは、長年TCGを遊んでいるプレイヤーの方に、テストプレイしてもらったりもしますね。
――ユーザーさんからの意見も取り入れたりしているのでしょうか。
平川P:体験会などで得た意見の中には、取り入れたものもあります。しかし、みんなが納得がいくカードゲームを作るのが、僕たちの仕事ではないと思っているんです。開発者として、こだわらないといけないところは絶対に持ちたいんです。しかし、ユーザーの声も非常に大事だと思っておりますので、あまり固くなりすぎないように開発していけたらと考えていますね。ユーザーの意見を取り入れすぎてしまっても、それはそれであまりよくないと思うんですよ。
――ユーザーの意見と開発者のこだわり、そのバランスが大事ということでしょうか。
平川P:ユーザーからの意見で分かれそうなのは、“連閃”や“秘伝忍法”などで一気に勝負が付く――いわゆるワンショットのような状況になる時があることですね。でも私としては、ワンショットがあるからこそ、一発逆転が起こり得ますし、派手に技を決めるのも爽快で楽しいと思うんです。大事なのは、ワンショットまでの過程が楽しめるものになっているかだと思っていて。負けても楽しいと思ってもらえるゲームにしたいんですよ。
▲一度に大ダメージを叩き込める“連閃”や“秘伝忍法”。油断すると一瞬で勝負が決まってしまうので、本作の駆け引きの要になります。 |
――ユーザーさんの、体験会での反応はいかがですか?
平川P:「もう1回やりたい!」と言っていただくことが多かったですね。5段階評価でアンケートを取っているんですが、4か5が非常に多いです。
アンリミテッド西窪:その中でも、バトルシステムが楽しいという意見が多いですね。特に、“キャラクターが技を出して戦っている”というところに爽快感を感じてもらえているなという印象があります。
――遊んでいて、確かに技の攻防をしている感じがすごくありましたね。けん制しながら相手の手札をうかがって、隙あらば大技を決めていくという読み合いが楽しかったです。
アンリミテッド西窪:『閃乱カグラ』を知らなくても、新しいTCGということで体験会に参加される方が多いんです。そういった方たちから、逆に「ちょっと『閃乱カグラ』をやってみたくなった」という意見ももらっています。ゲームのシステムもTCGに落とし込んでいるので、TCGから入った人も、違和感なくゲームをプレイできると思います。
▲浮かせた相手に追撃を叩き込む“飛翔乱舞”や、コスチュームが変化し性能が強化される“忍転身”など、ビデオゲームのシステムがTCGに落とし込まれています。 |
――遊んでいて、1試合が短いのがいいなと思ったのですが、これは開発段階から意識していたのでしょうか。
平川P:個人的には、時間が掛かるカードゲームが好きなんです。でも、今の時代に合わせていくと、1試合が短くて、すぐに「もう1回」を遊べるようなゲームがいいと思いました。「今のは引きが悪かった、次やろう」と思わせられるのって、大体1試合15~20分ぐらいだと思っているんです。なので、放課後にちょっとひと試合して、家に帰って軽くデッキを調整して、といったようなコンパクトさは押し出していきたいと思っています。
――確かに、先ほどの体験プレイでも、負けて悔しかったのでもう1回やってしまいました(笑)。あと、今作はプレイ中に掛け声を掛けるのも特徴的なカードゲームだなと思ったのですが、これは開発段階から、コンセプトとしてあったのでしょうか。
平川P:そうですね。「せーの」でもいいかと思うのですが、そこはやっぱり『カグラ』の世界観に沿って、「いざ尋常に勝負!」と言ってほしいですね。もちろん、開発段階から考えていました。
――ちなみに、掛け声はルール上、言わないといけないのでしょうか(笑)
平川P:説明書には、言わないといけないと書いてありますね(笑)。
――これはみんな、恥ずかしさを捨てないといけませんね(笑)。
アンリミテッド西窪:いや、でも体験会はこれが一番盛り上がったんですよ。
――そうなんですか!?
平川P:ユーザーからも、「言うのが恥ずかしくて気持ちいい」という声がありまして(笑)。
――どんな声ですか、それは(笑)。
平川P:「この掛け声が最高です!」という意見が多い一方で、「ちょっと恥ずかしいです」という声ももちろんありますね。でも、そこはまぁ、対戦相手のどちらかが号令を取ってあげればいいと思います。もし言いたい人がいれば、隣で対戦している人が言ってもOKです(笑)。
▲試合開始時には、「○○、舞い忍びます!」という掛け声とともに、キャラクターデッキをめくる本作。フレーバーテキストにも、セリフが入っていますので、これを読みあげましょう。 |
→『スターターデッキ』に薄い本が付いた理由に迫る!(3ページ目へ)
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