2013年4月11日(木)
スマートフォン版の登場から丸1年、スクウェア・エニックスのカードバトルRPG『拡散性ミリオンアーサー』のPS Vita版が本日4月11日より配信開始となった。
先の発表にある通り、PS Vita版はスマートフォン版とは別の独自進化をするとされている。これはスマートフォン版のプレイヤーにとっても気になる話だ。一体PS Vita版では何を意図しているのか、開発者から直接話を聞いてきた。
お答えいただいたのは、PS Vita版プロデューサーの古川雄樹氏と、PS Vita版の開発を担当するビサイドのディレクター田坂浩治氏、そしてスマートフォン版プロデューサーの岩野弘明氏。インタビュー前編となる今回は、PS Vita版の開発経緯やその内容について伺った。なお後日公開の後編では、スマートフォン版の最新情報について伺っているので、そちらも楽しみにしていてほしい。(※インタビュー中は敬称略)
▲左から、田坂浩治氏、岩野弘明氏、古川雄樹氏。 |
――まずは『拡散性ミリオンアーサー』を移植するにあたって、PS Vitaというプラットフォームを選んだ理由を教えてください。
古川:元々『ミリオンアーサー』というタイトルを広げていきたいという狙いがありました。PS Vitaは通信機能がありますし、スマートフォンとはまた違ったターゲットにリーチできるのではないかと思っています。またPS Vita版はアニメーションなどがとてもキレイに出せるので、『ミリオンアーサー』と相性がよかったというのも理由の1つです。
岩野:今までスマートフォンだけの展開でしたが、スマートフォンをお持ちでない方にもプレイしていただけるようにいろいろと展開していきたいと考えていました。その中で、ゲーム専用機であるPS Vitaはグラフィック面でのパワーアップも期待できる一方、ネットワーク機能も兼ね備えているので、ぜひ展開してみようと。
――ゲーム内容はスマートフォン版と同じものになるのですか?
古川:大筋では同じですが、細かい部分で差異はあります。ボタン操作に対応したり、ホロカードがキラキラして見えるようにしたり、アニメーションがキレイになったりしています。
田坂:ホロカードが特徴なので、アーサーのカードは最初からホロにしていますし、秘境守護者もホロカードにしてアピールしています。画面も16:9に対応し、それに合わせてUIの配置も変えています。
――ホロカードがまるで本物のように輝きますね。これはどうやって実現しているのですか?
田坂:本体の動きを加速度センサーで検知して、それに合わせて映像を動かしています。
岩野:これは、今後スマートフォン版にも入れる予定です。
▲PS Vita版ではエクスカリバーの発動シーンが非常に美しくなった。 |
▲ホロカードは、液晶に特殊な技術があるのかと思うほど本物のように輝いている。 |
→次のページでは、課金システムについて伺いました。(2ページ目へ)
(C)2012,2013 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
データ