2013年4月11日(木)
――CEROのレーティングがD(17歳以上対象)になっています。これはどういう理由でしょうか?
古川:『ミリオンアーサー』は露出度の高いカードが結構あるのですが、これをCEROに申請する際にどうするか、内部で議論しました。露出の高いものを省けばCやBにすることも可能だったと思いますが、それはユーザーは望んでいないだろうと考えました。ですから、今あるカードをすべてCEROに出して、それでいただいた判定で行くということにしました。ほとんどのカードはCの範囲だったのですが、数枚だけこれはDかなというものがありまして。
――確かに何枚か、これは厳しいなというのがありますね(笑)。
古川:しかし、むしろCではなくDをいただけてよかったと思っています。今後もどんどんカードを追加していく中で、Cというレーティングで定められてしまうと、少し過激なカードが出た時に、PS Vitaでは使えないということになりかねません。コラボレーションにも制限がかかってきますので、すべて考えたうえでこうなりました。
――キャンペーンなどはどんなものを予定していますか?
古川:βテスト期間のログインボーナスを手厚くする、というのがあります。
田坂:正式サービス開始後も多少はガチャチケットを配るなど、手厚く扱いたいと思います。
――βテスト期間を設けられるのですか?
古川:4月11日からしばらくはオープンβテストとさせていただきます。この間はミリコインの購入だけを封じて、それ以外はすべて公開します。PS Vita版にどのくらいお客様がいらっしゃるのかが見えないので、何かしらトラブルがあってもこの期間に対応したいと思います。基本的にはしっかりでき上がっていますし、サーバに関しても負荷テストは十分に進めていますが、最後の最後までユーザーの方を見て運営していこうということで、こういう形にさせていただきます。
▲古川氏によると、PS Vita版はイベントを含めてスマートフォン版とは異なる独自路線を進むという。 |
――パッケージ版の発売予定はありますか?
古川:構想はありますが、いったんダウンロード版を出して、その反応を見つつ考えたいと思います。無料で遊べるダウンロード版と同じものを出しても仕方ないので、何かしらのインセンティブを乗せておもしろい形にして出せればと思い、検討している段階です。
――PS Vita版でもシリアルコードのようなものは使えますか?
古川:PS Vita版は、PlayStation Networkでコードを入力するという形を予定しています。後日のアップデートで導入される予定です。そちらからアイテムをダウンロードするというイメージですね。
――スマートフォン版で雑誌の特典などでのみ入手できたカードはどう扱われますか?
田坂:PS Vita版で出して問題のないものは出していきます。例えば【シシララ】シリーズなどは序盤のキャンペーンでプレゼントしたりもします。魅力のあるカードはタイミングを見て出していこうと思います。
――スマートフォン版のシリアルコードがPS Vita版で使えるわけではないですよね?
田坂:それは別ですね。ただ今後はPS Vita版向けのコードなどは用意していきます。
――他にも動かせそうなプラットフォームはいろいろとありますが、そちらの展開はいかがですか?
岩野:もちろん考えています。去年、“特モバイル二部”という部署が発足しまして、この“特”という文字には何でもやろうという意味を込めています。その第1弾が『ミリオンアーサー』のPS Vita版です。これから我々が作っていく作品については、いろいろなプラットフォームを考えています。少し前まではXbox 360やPS3でマルチプラットフォームと言っていたものが、ソーシャルではこういう形での新しいマルチプラットフォームで展開していきます。
▲PS Vita版は16:9対応で画面全体に表示される。ボタンでの操作にも対応し、他のコンシューマーゲームと同じ感覚で遊べる。 |
▲画面がワイドになったことで、お知らせ画面の右側にゲーム内4コママンガ“弱酸性ミリオンアーサー”が表示されている。田坂氏によれば“新聞の4コマのイメージ”だそうだ。 |
→岩野氏にスマホ版の最新情報や騎士団について伺った後編は、後日公開予定!
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