2013年4月24日(水)
リリウムさんの話を聞き終わったら、まずはギルドで条件を提示して冒険者を募集します。職業は下級職7種類に上級職14種類。特殊職を含めると全部で25種類以上の職業があり、性格は8種類。男女それぞれで2パターンずつビジュアルがあるので、その組み合わせは……い、いっぱい。……とにかく、きっと気に入る冒険者がいるでしょう! 給料は毎月1日に支払うことになりますが、雇う時には次の給料日までの日数で給料を日割りした金額を前払いします。こういう妙にシビアな部分がけっこう好きです(笑)。
最初に雇える冒険者は6人までですが、リリウムさんの宿屋を増築することでもっと大人数を同時に雇うことができます。……もちろんその分、1カ月の家賃も冒険者に支払う給料の合計もアップしますけどね! 雇った冒険者はリリウムさんの宿屋で過ごす決まりみたいだから仕方ない……。
雇った冒険者で、最大5人までのチームを組むことができます。チームは5つまで同時に編成できるので、1回の冒険で活躍できる最大人数は25人。お金が少ないうちは強さは二の次で、とにかく給料が安い冒険者を雇ったり、回復役が少ないと思ったらクレリックを雇ったり、時折現れる“高ポテンシャル(レベルアップ時の成長率が高い)”の冒険者を狙ったりと、雇う冒険者を選ぶ段階から悩み多きゲームとなっております。もちろん見た目で選んでもオッケー!!
▲主にイベントで出現するユニーク冒険者&リリウムさんのデザインを担当したのは、漫画家のなぐも。先生! |
▲前作では少々煩雑だったチーム編成の操作ですが、本作ではストレスなく操作できるようになりました。 |
冒険者でチームを編成したら、各チームを好きなダンジョンへ簡単な指示とともに派遣します。すべてのチームに指示を出したら……その日の主人公とプレイヤーのお仕事は終了! あとは冒険者たちの様子を眺めるくらいしかできません。指示すら出せないのです!! フルオートで進むダンジョン探索が『俺に働けって言われても 乙』第1の特徴。
そして第2の特徴がダンジョンのビジュアル。よくある3DダンジョンRPGの“簡易マップだけ”で表現されています。方眼紙に自分でマッピングしたり、オートでマッピングされたりするアレですね。きっと主人公は報告だけ聞いて自分でマッピングしているのでしょう。実際に現地に行ってないのですから、3Dに見えなくて当たり前ですね。
さらに戦闘シーンも文字が流れるだけ! モンスターのグラフィックすらありません。これもきっと主人公は報告で聞いただけでしょうから、姿がわからなくても仕方ないですね!! 「戦闘シーンがないRPGってなんか地味そう」と思ったそこの大作RPGファンの方、その通りでございます。『俺に働けって言われても 乙』は地味なんです! しかしその代わりに手に入れたモノがあります。それは“戦闘シーンの早さ”。文字だけですからエンカウントしても戦闘シーンには切り替わりませんし、強力なスキルを使っても長い演出なんかありません。10倍速で進めれば、5チームを派遣していても1分以内に1日が終わることがほとんどです。
ゲームを構成するすべての要素に力を入れることが難しいと判断し、今回は思い切って戦闘シーンを簡素にすることで、ダンジョン探索を高速化したのは素晴らしい判断だったと私は思います。全滅の危険性がない消化試合のような戦闘は、短ければ短いほどいいと思っている自分のような人間にはベストな仕様ですね。キャー(うれしい悲鳴)!!
▲ダンジョン探索は、全チーム同時進行かつ全自動。時間経過速度は最大10倍まで設定できるので、せっかちな人でも大丈夫。 |
▲ボス戦でもプレイヤーにできることは祈ることのみ。思い通りに行かないこともありますが、これがまた楽しい。 |
1日が終わると“日間リザルト”が表示され、その日に冒険者たちが戦ったモンスターの詳細や集めたアイテムの総額など、細かい情報がわかります。この情報をもとに「Aチームにこのダンジョンはまだ早かったか」や「このモンスターのマナ(ドロップアイテム)は高く売れるから冒険者に狙ってもらおう」など、今後の作戦を立てることになるのです。
また一度戦ったモンスターの能力値やスキルは図鑑で確認可能なため、有利に戦える天候や身につけて行くべき属性装備が丸わかり。一般的なRPGでは戦闘中の戦い方を変えることでモンスターの弱点を突くことが多いです。しかし指示を出せないこの作品では、地上での準備段階で装備の変更やスキルのオンオフ設定を行い、目標のモンスターがいるダンジョンへ冒険者を派遣するのです。
戦闘に入ってからなんとかするのではなく、ダンジョンへ入る前に勝負を決める――それがこのゲームの魅力であり、攻略法でもあると思いますね。
▲日間リザルトでは、全チームの全戦闘のログまで見ることができます。情報を制する者は、ダンジョンを制す!! |
▲戦闘が劣勢だった時はすぐにモンスター図鑑をチェック! 序盤から、いやらしいスキルを持ったモンスターがいますよ~。 |
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