2013年4月11日(木)
エミリーの周りには探偵、泥棒、暗殺者といろいろいますが、主人公は探偵を目指す学生なので、事件を解決することになります。友だちの具合が悪い理由を探ったり、盗まれたお皿のゆくえを探したり、さらにはビクトリア女王の暗殺を阻止したり……なんか1個すごくスケールの大きなものがありましたが、気にしないでください。やればわかります!
というわけで、事件の謎に挑んでいくことになるのですが……。私としては、主人公は探偵を目指しているという設定をふまえた上で、画面内の“違和感”を調査してアイテムを入手、そこから推理して解答を導き出し、「犯人はおまえだ!」なんて展開を想像していました。ところがどっこい、本作はストーリーを進めていくうちに出現する選択肢を選ぶことで、事件を解決していくシステムとなっています。
謎解きを手軽に楽しめるのはありがたかったのですが、個人的にはもうちょっと謎解きッぽいことをしたかったという気持ちもありました。1ルートに1つくらい、そういうのがあってもよかったかもしれません。
ただ、物語は本当に魅力的です。さまざまな事件を解決していくうちに、ロンドンで起こっている巨大な事件があなたを待ち受けます。さらに、両親を殺害された過去の事件の謎までも……? ゲームは章仕立てになっていて、おもしろい物語がテンポよく進んでいくため、止め時がわかりませんでした。気が付いたら太陽が黄色かったですよ……。
▲学園を飛び出して、街中を走り回る主人公。事件に巻き込まれるたびに、ペンデルトンからのきっついおしかりが……。 |
▲さらに、過去に両親を殺害された事件についても、徐々に明かされていきます。一体、2人に何が!? |
登場キャラクターと物語に続く特徴的なポイントは、システムです。本作では、Rボタンで“次の選択肢まで進む”、Lボタンで“前の選択肢まで戻る”というシステムが搭載されています。別に独自のシステムではないのですが、早くプレイしたい時や選択肢を選び直したい時はとにかく便利でした。こういうユーザーフレンドリーなシステムって、アドベンチャーを遊ぶうえで結構重要なんですよね。
あとはキャラクターを攻略する時に、好感度が上がるほうを確実に選べるシステムが超快適でした。ルートを絞りたい時などは、便利すぎますね。魅力的なキャラがいて、物語がおもしろくて、便利なシステムがあり、ついつい何周も遊びたくなってしまいます。
▲好感度が上がったのがわかりやすく表示されます。自分の意図していないほうが上がってしまった場合は、選択肢まで戻るのもアリです。 |
▲選択肢には時間制限があり、小心者のぷにこは焦ってしまうのですが、間違っても選択肢からすぐにやり直せるので、いろいろ試してみたくなりました。 |
またセレクトボタンで、話を記録する“探偵メモ”ができます。こちらは、謎解きや話のポイントを押さえておくのにいいと思いました。
▲事件解決のための“探偵メモ”やたくさん記録できるセーブなども、遊びやすいシステムになっていました。 |
▲探偵メモやゲームの進め方については、最初にペンデルトンが指導してくれます。本当に有能! |
1つだけ不満だったのは、説明書にロンドンのマップを書いてほしかったこと。本作ではさまざまな場所が登場するので、その場所がどこにあるのかを見ながらゲームを遊べたら、もっとロンドン観光気分に浸れたと思うのです。え? そんなお前の状況はどうでもいいって? おっしゃる通りなので、ロンドン街のガイドブックを開きながら、紅茶をいれつつ、またゲームに戻りたいと思います。(ナンバーワンかつオンリーワンのライターにあこがれるぷにこ)
▲実在するロンドンの地名が多数登場する本作。地理を把握しているとより本作を楽しめるので、地図帳やガイドブックを見ながらゲームを遊ぶのもいいかも? |
▲食べ物や紅茶の描写も多い『英国探偵ミステリア』。正直、プレイしていてお腹が減りました。ああ、やっぱり現地のハイティーを体験してみたい! |
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