2013年4月22日(月)
モスは、4月25日に発売するXbox 360用ソフト『カラドリウス』の発売記念イベントを4月20日に東京・秋葉原のCLUB GOODMANにて開催した。
イベントには本作のプロデューサーを務めたモス代表取締役の駒澤敏亘さん、ディレクターを務めた星野仁さん、本作に登場するキャラクターの声を演じた、声優の内田愛美さん(アレックス役)、井澤詩織さん(マリア役)、笹本菜津枝さん(アイラ役)、楽曲を制作したベイシスケイプの工藤吉三さん、千葉梓さん、金田充弘さんが登場した。
▲上段左から星野さん、駒澤さん、工藤さん、金田さん。下段左から笹本さん、内田さん、井澤さん、千葉さん。 |
モスとしては初の試みとなるソフトの発売記念イベントはどうなっていったのか、そのレポートをお届けする。
まず初めに、高田馬場ゲーセンミカド ミカド雷電部より部長のKnight2K(ナイト2000)さんがマリアを自機に選び、模範プレイを行った。
事前に少しだけしかプレイをしていないと言いつつ、エレメントシュートを着実に使ってスコア稼ぎを行なっていた他、ボス戦での安地(安全地帯)をうまいこと披露。司会・実況を担当した高田馬場ゲーセン・ミカド店長の池田さんから「発売前なのに安地パターンを見せていく!」と煽られていた。また、1面ボスのイリス撃破時には、羞恥ブレイク最終段階だけでなく、クリア後のイラストも表示させるなど、男性陣の期待を裏切らない演出をしていた。
▲プレイをしている高田馬場ゲーセン・ミカド 雷電部部長のKnight2Kさん。 |
▲ボス戦では攻撃を見切って張り付き攻撃を行うなど、玄人らしい攻めを見せた。 | ▲そして1面ボスを丸裸に。 |
しかし、「3面は完全にアドリブ」と宣言していたKnight2Kさん。ソツなくステージを進んでいくものの、3面ボスで初見殺しな攻撃を喰らい、あえなくゲームオーバーとなってしまった(しかしそれでもマリアを最終段階までちゃんと羞恥ブレイクしていた)。
▲2面クリア時に600万点近くを稼いでいたのは見事。 | ▲3面ボスであえなく撃墜されてしまったが、マリアの羞恥ブレイクは最終段階まで完了し、実績も解除。 |
Knight2Kさんは本作について「弾をバラまく敵が多いので、見た目的には弾幕STGっぽく見えるけど、中型機やボスへの撃ち込み感覚は『雷電』に近い。ときおり速い弾が狙ってくる殺し方は『雷電』ゆずり」と語っていた。
ディレクターの星野さんは、本作のステージ構成について、『雷電IV』よりステージを短くして、ボスとの戦いを楽しめるゲームにしたかったとコメント。また駒澤さんも最初はボスだけと戦う案もあったと語っていた。
▲ディレクターの星野さんは、彩京のSTGが好きとのこと。男性キャラも羞恥ブレイクされるのはその影響だろうか……? |
なお、難易度自体は最終的には他のSTGよりも低くなるだろう、と駒澤さん。しかし難易度ベリーハードでは、激しい弾幕に加えて『雷電』シリーズよりも速い弾がすっ飛んでくるため、ヒドイ状態になるとのこと。
本作は、キャラクターの掛け合いがフルボイスで入っているのも特徴の1つ。ステージではアレックス役の内田さん、マリア役の井澤さん、アイラ役の笹本さんへのインタビューが行われた。
▲写真中が井澤さん、写真右が笹本さん。 |
井澤さんが演じるマリアは教会に仕えるシスターであるが、井澤さんがこういったおしとやかなキャラクターを担当することはあまりないという。劇中で丁寧な言葉を使うことが多かったため、「普段あまり丁寧な言葉を使えていない」と反省したという。
逆に内田さんは、普段はですます調のキャラクターを演じることが多いため、アレックスのような戦う女騎士キャラクターは珍しかったとコメント。収録の時も収録の時も声を低く、格好よくという指示が多く、「これまでの中で一番苦戦した」と語る一方で、「自分になかった引き出しを1つ開けたような感じ。難しかったけど、とても楽しかった」と述べていた。
4面のボスであり、アレックスの親友でもあるアイラを演じた笹本さんは、アイラというキャラについて「ひたすら格好よく決めるキャラクター」と語っていた。アレックス役の内田さんとは普段から仲がよいものの、ゲーム中では倒すべき敵にあたるため「内田を倒すぞ」という気持ちで収録に望んでいたとのこと。
なお、物語中のセリフなどについては、すべてディレクターの星野さんが考えたものだという。
ステージにてサウンドに関する話におよぶと、今作のサウンド制作はベイシスケイプによるものとされているが、具体的には工藤さんと並木さんによって作られたことが明らかになった。
▲主題歌の制作を担当した千葉梓さん(左)と、本編の楽曲を制作した工藤吉三さん(右)。 |
並木さんは現在別会社に所属しているため、今回のイベントには参加していなかったが、1面のサウンドは並木さん制作によるものとのこと。これについて工藤さんは「1面はあふれかえるほどの並木節」とコメント。
その他、公式サイトでも現在公開されている4面の曲『Silver Flames』について、背景のスクロールがすごく速いステージなので、あわせて激しい曲に仕上げていると工藤さん。しかし、当初は現在よりも10BPMほど早かったらしく、並木さんから「それはやめておこう」と言われていたという。
ただ、この『Silver Flames』をリブストローとして生演奏することになるとは工藤さんも思っていなかったようで、「一生懸命、一生懸命演奏しているのが見どころ」と語っていた。ともに演奏する千葉さんも「なんという曲を作ってしまったんだ」と本音を漏らしていた。
また、ダウンロードコンテンツ(DLC)として、これらの曲の8bitバージョンが発売当日に配信されることが明らかになった。ただ音源をチップチューンとして合わせているだけでなく、音数なども8bit時代のものを意識して制作されているとのこと。しかし、8bitのサウンドに加えて、+1で何かしらの音を加えているという。工藤さんいわく、「ファミコンの2コントローラのマイクの前でバイオリンを弾いて音を加えているようなイメージ」とのこと。
トークショーに続いて、キーボード千葉さんとエレキギター工藤さんに、シンセサイザー&カオシレーター担当の金田さんを加えた3人構成でのリブストローライブが行われた。
▲エレキギターとMCを担当するのは工藤さん。 | ▲シンセサイザーを担当するのは金田さん。 |
楽曲はステージ2『Valley Of Salvation』からスタートし、工藤さんの激しいギターサウンドに会場は大盛り上がり。その後「必死に練習した」というステージ4『Silver Flames』では、途中8bitバージョンに切り替わり、また元に戻るなど変則的な構成でも演奏された。
続いて8bitサウンドに千葉さんのボーカルが加わった『One Night』、笹本さんボーカルによる本作の主題歌『終焉の交狂曲≪シンフォニア≫』をフルで演奏し、ライブは幕を閉じた。
▲キーボード&ボーカルを担当した千葉さん。工藤さんは演奏に激しさにより自ら羞恥ブレイク。 | ▲主題歌を力強く歌い上げた笹本さん。 |
▲イベントのラストには抽選会が開催。井澤さんがくじを引くというかたちで、今回登場したメンバーによるサインが描かれたポスターのプレゼントが行われた。 |
なお、4月22日~25日の期間で、東京・新橋にあるゲームショップ・famicon shop mario 新橋店にて本作の試遊会が行われるという。発売日には星野さん、工藤さんが来店し、サイン会も行われるとのこと。本作に興味のある人は試遊をしに行ってみてほしい。
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