2013年5月16日(木)
――そろそろ最後の話題として、今後の『ブレイブリーデフォルト』の展開についてお聞きしたいと思います。と言っても、今はまだ具体的には何も言えないタイミングだと思いますが。
浅野:現時点で言える最新情報として、海外での3DS版『ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー』の発売が決まりました。ヨーロッパで2013年、北米で2014年に発売される予定です。これで、より『ブレイブリーデフォルト』の世界を広げるきっかけになると思います。ゲーム以外の派生展開もいろいろと試行錯誤中ですが、なかなかハードルは高いですね。
――『ブレイブリーデフォルト』の世界観やキャラは本当に魅力的なので、スピンオフ的なものを読みたくなりますから。個人的には、1,000年前のレスターたちの物語を描く『ブレイブリーデフォルト/ZERO』みたいなマンガや小説を読んでみたいですし。
浅野:いろいろと仕込んではいますが、そもそもとして“ゲームでしかできないこと”を目指して作ったので、そういう部分でも難しいと感じることはあります。
――もし続編が出るとしたら、なんらかのデータ引き継ぎや特典があるとうれしいです。
中原:以前に浅野さんがTwitterで、そういった要素を匂わせる発言をしていたので、開発スタッフとしてはその前提でいろいろと考えています。
――あえて無邪気に発言すると、ダウンロードコンテンツなどでサブキャラを掘り下げるエピソードなんかが配信されるとうれしいです。スレイマン(ゲーム中、文字でしか登場しない人物。メフィリアやバルバロッサとかかわりが深い)とか、どんなキャラクターだったのか気になりますし。
浅野:なんにせよ、まだ話せないことばかりです。ただ、例えば“100の改善案アンケート”を行ったということは、聞いた部分を改善するという意図はもちろんあるんですけど、単に聞いた部分だけを改善するわけでなく、それ以上のアイデアなどを盛り込まないといけないと思ってますので。
中原:王道ではありつつも、サプライズも盛り込まないとエンターテイメントは成り立たないと思いますから。
――普通すぎると、それはそれでおもしろくないんですよね。
浅野:普通におもしろい部分をおさえつつ、「こうだと思わせておいて、実はこう!」みたいな部分は欲しいと思っています。
今回、100%+αの力で作ったところ、日本国内の30万人以上の方に喜んでいただけるゲームを作れましたので、もっとがんばれば、さらに多くの皆さんに楽しんでもらえるのかなと、勇気づけられた部分もあります。
――『ブレイブリーデフォルト』を遊ぶのは、スーパーファミコン時代からゲームを遊んでいる昔ながらの男性ゲームファンが中心だと思っていたんですけど、実際はもっと若い人や女性からの支持も高い気がします。
高橋:本当にたくさんの方に遊んでいただいて、今後のハードルがすごく上がってしまっている状況なんです。
――今後、シリーズ作品が出るとしたら、絶対に構えられちゃうわけですから。サブタイトルなんかは、確実にたくさんの人がその意味を考察するでしょうし。
中原:怖いですねえ(苦笑)。何をやっても深読みされてしまいますから。
――そんなユーザーの予想を上回る展開を期待しています!
▲海外版の展開の次に来るのは……? 浅野プロデューサーはいろいろと仕込み中とのことなので、今後の展開にも期待したいところだ。 |
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MAIN CHARACTER DESIGN:Akihiko Yoshida.
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