News

2013年5月9日(木)

5月8日配信の体験版からも『討鬼伝』はもっと変わる! 思わぬ新情報も飛び出した開発インタビューをお届け

文:ゴロー

■物語やシステムについて怒涛の質問攻め――思わぬ新情報も!

『討鬼伝』

――“鬼”の分類ですが、大型と小型の2種類と考えてよろしいのでしょうか?

 単純な大きさでいったら大小の差は結構ありますが、ゲーム内のカテゴリ的に大型と小型の2種類となっています。大型については、部位破壊をはじめとした小型とは明らかに違うリソースやアクションが用意されています。

――アクション体験版をプレイして思ったのですが、任務の達成条件は“討伐”のみとなるのでしょうか?

 鬼を狩るゲームなので基本的には討伐です。ただし、倒す数だったり、制限時間だったり、同行させられるモノノフの数だったりと、さまざまな変化は付けています。特に、単独で大型の鬼を倒す任務はものすごく厳しい戦いになりますよ。

――実際に同行者なしでチャレンジしてみましたが、ゴウエンマ戦がメチャクチャきついという印象でした。

 力尽きた時に誰も助けてくれませんからね(笑)。先ほど挙げた例の他にも、任務についてはいろいろとバリエーションを増やしていくのでご期待ください。

『討鬼伝』

――シングルプレイについてお聞きします。本作のボリュームはどれくらいありますか?

 アクション以外のところでも入り込めるように、期待に添えるクオリティとボリュームになっています。多くのユーザーさんを抱えてらっしゃる他のハンティングアクションゲームも、マルチプレイよりシングルプレイで遊んでいる時間のほうが長いんです。なので、1人でしっかりと遊べるところは絶対に外さないようにしました。

――物語はどういった筋書きや展開になるのでしょうか?

 そうですねぇ……。今はボヤっとしかお話できませんが、モノノフたちの拠点となる“ウタカタの里”が危険な状態になって「さてどうするか!」といった展開になります。

――先日公開されたキャラクターの“天狐(てんこ)”はマスコット的な存在なのでしょうか? それとも何か特別な役割を持っているのでしょうか?

 天狐は物語の途中から登場します。実を言うと、単体だけの存在というわけではなく、同種の生物が野良でたくさんいるんですよ。そのうちの1匹が主人公に懐いて自宅に居つくようになります。

『討鬼伝』

――天狐のビジュアルを見て気になったのですが、背負っている赤い袋は何でしょうか?

 天狐とのかかわりが深くなっていくと、主人公にいろいろともたらしてくれるようになります。あの袋はそのための小物入れです。

――なるほど! これで1つモヤモヤがなくなりました。続いて武器についてお聞きしますが、強化すると何が変化しますか?

 強化には“武器そのものを鍛える”方法と、1つの武器をベースに“別の武器へとアップグレードさせる”方法の2つがあります。鍛練するほうはパラメータ的なものが上昇し、もう1つはベースの武器に対して鬼の素材、時には“ミタマ”も素材の1つとして使って上位の武器に打ち直すといった形になりますね。

『討鬼伝』 『討鬼伝』

――えっ、ミタマを消費するんですか?

 消費しなくてはならないシチュエーションもあります。でも、なくなったらまた鬼を倒しにいけば手に入りますよ。

――ということは、鬼の種類ごとに手に入るミタマが決まっていると。

 決まっている鬼もいますが、基本は複数ある中からランダムで手に入る仕組みです。「この鬼はこのミタマを落とす確率が高い」といったように、それぞれの鬼に設定してあります。

――ウタカタの里にある祭祀堂でミタマを強化できるとのことですが、こちらについて教えてください。

 祭祀堂ではミタマのレベルを上げられ、レベルが上がったミタマはスキルを覚えます。スキルは、タマフリの使用回数の上限アップなどがあって、それを“魂溝”にセットすると効果を得られるようになります。

 “魂溝”というのは武器にセットできるミタマ用のソケットというべきでしょうか。武器には最大3つのミタマがセットでき、そのうちの1つが“主”、残り2つが“補”です。パッシブスキルはどれにセットしても発動しますが、タマフリは“主”にセットしているものだけが採用される仕組みです。

『討鬼伝』 『討鬼伝』

 先ほどの武器の鍛練の話に戻りますが、ミタマを1つしかセットできない武器も、鍛練さえすれば2つ、3つに増えていくようになっています。

――先日、“卑弥呼”のミタマが公開されましたが、登場する英雄はどれくらいの時代まで掘り下げているのでしょうか?

 一番新しい時代は幕末になります。史実的にはどうなのか分かりませんが、もっとも古い時代は神話になりますね。

――各時代の英雄の取捨選別はどのようにして行われているのでしょうか?

 当社は『信長の野望』や『戦国無双』を出しているので、開発チーム内でもやっぱり戦国時代の英雄を選ぶ時は苦労しました。「この人は入れるでしょ」「いやいや、こっちのほうが」といったように、キャラクターへの思い入れが強い人たちばかりですので……。

 それに知名度だけで考えたとすると、どうしても戦国時代が多くなってしまいます。戦国時代の武将を望んでいる方が多いことも重々わかっていますが、登場する英雄は古代~幕末の6つの時代区分でほぼ均等に用意しました。というのも、私自身がミタマのおかげでいろいろと学べたということもあり、『討鬼伝』を通じて“戦国時代以外にも興味を持ってほしい”というのが狙いとしてあります。

『討鬼伝』 『討鬼伝』

――ミタマの英雄には日本人や人間以外の存在もいたりしますか?

 桃太郎などのおとぎ話に登場する人物もいますが、ベースはすべて日本の人です。厳密には日本人じゃないけど日本人として認識されている人や、実は人間じゃないといった境界が怪しい人は少々入ってきますが……。

――ちなみにですが、戦闘中に使えるアイテムというのは存在しないのでしょうか?

 開発中もアイテムを入れるかどうかを検討しましたが、そういった効果はすべてタマフリに集約させました。タマフリにバリエーションを出して、どのミタマをセットするべきか、どういった形でプレイヤー同士が補うべきかを一元化しています。『討鬼伝』は新規タイトルなので、複雑な操作をなるべく減らしたいという意図もあってそうなりました。

→まだまだ進化の過程――
ユーザーの意見を汲み取って『討鬼伝』はもっと変わる!(3ページ目)

(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.

データ

▼『PS Vita 討鬼伝 鬼柄』
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:ACT
■発売日:2013年6月27日
■価格:26,070円(税込)
 
■『PS Vita 討鬼伝 鬼柄』の購入はこちら
Amazon.co.jp
▼『討鬼伝』ダウンロード版
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:ACT
■発売日:2013年6月27日
■価格:5,400円(税込)
▼『討鬼伝』ダウンロード版
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PSP
■ジャンル:ACT
■発売日:2013年6月27日
■価格:4,500円(税込)

関連サイト