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2013年5月21日(火)

『テラリア』の気になるデキをレビュー! PC版を遊んだうえで、果たしてPS3版は“買い”と言えるのか?【春のレビュー祭り】

文:まさ

■サンドボックス型のゲームで大切なこと

 サンドボックス型のゲームにおいて最も重要なこと。それは操作性だと、私は考えます。自由なゲーム性なのに操作が不自由では、やってみたいと思うことも、思うようにできません。なので、ここではPS3版『テラリア』における操作性についてチェックしていきます。

 『テラリア』は元々PCゲームなので、キーボード&マウスを前提とした操作性になっています。まず、キャラクターの移動についてですが、これはキーボードのWASDキーよりもコントローラの左スティックによる操作のほうが快適だと言ってもいいでしょう。問題となるのはカーソル移動。これは『テラリア』に限った話ではなく、デバイスの根本的な構造が異なるため、右スティックの操作でマウスと同等の動きを実現するのはほぼ無理だと言えます。

『テラリア』
▲キャラクターの操作は、方向キーではなく左右のアナログスティックで行います。

 ハード面の差異は仕方ないと諦めるのは簡単ですが、本作では、そういった部分がソフト面でしっかりとフォローされています。『テラリア』の基本となる、物を置いたり、地面や鉱石を掘ったりという操作を行う時、置きたい場所や掘りたい場所にカーソルを合わせるのですが、1ブロック分のマス目はとても小さいため、アナログスティックでスパっと合わせるのは(マウスと比べると)簡単ではありません。これが、1カ所に合わせるだけの操作なら特に問題ないのですが、次は右のマス、その次は上のマス、さらにその次は……といったように、連続で細かくカーソルを動かすのは、やはりマウスでないと厳しいものがあります。

 そこをPS3版ではどうフォローしているのかと言うと、右スティック(R3ボタン)を押し込むことで、オートカーソルモードに切り替わるようになっています。このモードでは、右スティック入力した方向にある手近なマス目(置いたり掘ったりできる場所)にカーソルが自動で移動してくれます。細かい操作をする時はデフォルトのマニュアルカーソルモード、おおまかに動かす時はオートカーソルモードと使い分けることで、十分快適な操作ができるようになります。

『テラリア』
▲オートカーソルモードでは、左スティックの入力でもカーソルを合わせる方向を指定できるので、左スティック+R1ボタン(アイテムを使う)押しっぱなしの簡単操作で掘り進むこともできます。

 また、キーボード&マウスではできて、コントローラではできない操作として、テンキーorマウスホイールよるにアイテムの持ち替えがあります。コントローラでは、L2、R2ボタンに寄る切り替えになるため、それだけではどうしてももたつきます。そこのフォローはどうなっているのかというと、方向キーの上下左右が“クイックスロット”となっており、方向キーを入力することで各方向のスロットに登録したアイテムに瞬時に持ち替えることができます。

『テラリア』
▲武器やポーションなど、急いで持ち替えたいアイテムを“クイックスロット”に登録しておくと便利です。

 他にも、×ボタンだけでなく左スティック(L3ボタン)の押し込みでもジャンプができたり、L1ボタンに“つかまりフック”を割り振っていたりと、コントローラで快適に遊ぶための工夫が随所に見られます。個人的には、先にPC版を遊んでいたため、キーボード&マウスの操作のほうが動かしやすいと感じていますが、逆にキーボード&マウスの操作に慣れていない人であれば、コントローラでの操作のほうが快適だと感じられるのではないでしょうか。

 このあたりの感覚は個人差があるところなので、PS3をネットに接続している人は、5月16日から配信されている体験版で確認してみるといいでしょう。

→おもしろいサンドボックス型のゲームに言えること(3ページ目)

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データ

▼『テラリア』ダウンロード版
■メーカー:スパイク・チュンソフト
■対応機種:PS3
■ジャンル:A・AVG
■発売日:2013年5月23日
■希望小売価格:3,300円(税込)

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