2013年5月21日(火)
サンドボックス型のゲームでは、「ゲームをおもしろくするのはプレイヤー自身」などとよく言われます。では、『テラリア』はプレイヤー自身が何かしらの“やりたいこと”を持たないと楽しめないのかというと、決してそんなことはありません。ユーザーから高く評価されているサンドボックス型のゲームのほとんどは、基本的なゲーム流れに沿って進めていくだけでも楽しめるようになっており、本作もまた例外ではありません。では、『テラリア』の“基本的なゲームの流れ”は何かと言うと、洞窟(地下)の探索&マモノとの戦闘になります。
ゲーム開始時、“どうのショートソード”、“どうのツルハシ”、“どうのオノ”という3つのアイテムが手持ちのアイテムとしてプレイヤーに与えられます。これはつまり、斧で木を切って拠点となる家を作り、マモノが徘徊する洞窟を探索し、ツルハシを使ってアイテムの素材となる鉱石などを集めようということです。ちなみに、ワールド(マップ)はゲーム開始時に生成されますので、新しいワールドでゲームを始めるたびに異なる洞窟の探索が楽しめます。
▲PS3版『テラリア』には“チュートリアル”が用意されているので、ひと通りの操作方法と基本的なゲームの流れはここで覚えることができます。 |
洞窟は、地下深へと進むほど強力なマモノが出現しますが、希少鉱石やレアな敵のドロップアイテムなど、貴重な素材が手に入るようになります。それらを何とかして拠点まで持ち帰り、手に入れた素材を使って新たな武器や防具などを作り、より深い場所への探索を挑んでいくのです。
▲作るのに貴重な素材が必要となるアイテムほど、性能や効果は高くなります。 |
この探索の流れには、ちょうどダンジョン探索RPGのような楽しさがあり、貴重な素材を無事地上に持ち帰った時の達成感や、あともう少しだけと欲張って死んだ時の喪失感などを存分に味わうことができます。
また、地上にはゲームの開始地点となる森林だけでなく、砂漠やジャングル、雪原や海など、さまざまな地形が用意されています。中には、闇のマモノが次々と襲いかかってくる不浄の地、はるか上空に位置する浮島といった一筋縄ではいかない危険な場所も存在し、そこでしか手に入らない素材などもあって、かなり探索のしがいがあります(ちなみに、ワールドの両端は海となっています)。
こうした“基本的なゲームの流れ”に沿って進めていくうちに、最初は特に目的はなくとも、「“どうこうせき”が大量に採れたので銅像を作ってみよう」とか、「このあたりに家を作って住みたい」とか、自然と“やりたいこと”が出てくるはずです。ダンジョン探索を楽しみながら、“モノづくり”も楽しめる、だから『テラリア』はこんなにおもしろいんです! やりたいことを達成するため素材集めが楽しくなかったら、それはもう苦行のようなものですしね(その苦行にあえて飛び込むというのも、また一興ではありますが)。
Published by 505 Games(and Spike Chunsoft for Japan region).
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