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2013年5月23日(木)

『バイオショック インフィニット』はクリアした後の議論がおもしろい! 本作を遊んだ編集&ライターによる座談会【前編】

文:イトヤン

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■エリザベスはかわいいだけじゃなくて頼りになる女の子!?■

イトヤン:ストーリーの話が先走りすぎちゃったので、ここでゲームプレイの感想を聞きましょうか。戦闘の手応えは、どうでした?

てけおん:FPSとしての完成度はすごく高いと思うけど、武器を2つしか持てないのは、ちょっと苦しかったかな。できれば4つぐらい、持ち歩きたかったところだね。

チョロ松:この武器を今、取っちゃっていいのかな? って悩む局面は多いですね。

ゴロー:新しい武器はとりあえず拾って、使ってみて、やっぱり止めとこう、みたいなトコはありますね。自分の場合は、アップグレードに依存してて、その関係でどの武器を持っていくかをわりと固定しちゃってたので。そうじゃないと、お金が足りなくなるじゃないですか。

てけおん:オレが最終的に使ってたのは、スナイパーライフルとRPGの組み合わせですね。

イトヤン:自分も片方はスナイパーライフルで、もう片方はハンドキャノンかな。

チョロ松:ハンドキャノンは使い勝手がいいですよね。

ゴロー:でもスナイパーライフルって、弾数が少ないじゃん。

てけおん:弾は別にいいのよ。エリザベスちゃんが「はい!」って投げてくれるから(笑)。

イトヤン:エリザベスの無限補給(笑)。あれはありがたいですよね。

チョロ松:撃たれてる最中に投げてくれると、その間は無敵だから、それも助かりますね。

『バイオショック インフィニット』
▲ブッカーの体力やソルト、それから現在使っている銃の弾丸が減少すると、エリザベスがどこからか拾ってきて、投げて渡してくれます。おかげでエリザベスと一緒に行動している間は、戦闘はかなりラクに進めることができる……はずなのですが!?

イトヤン:ところで、ビガーはどれを使ってました? オレは結局、ショック・ジョッキーばっかり使ってたんですけど。

チョロ松:ショック・ジョッキーも悪くはないんだけど、ただ足を止めるだけよりは、直接ダメージを与えたほうが効率的かなと思って、あまり使わなかったかな。

ゴロー:オレもそう思ったんで、デビルズ・キスの1択でしたね。

てけおん:オレが一番使ったのは、ポゼッションだね。

ゴロー:ポゼッションって、アップグレードが高いじゃないですか。あと、1回のソルトの使用量も多いし。

イトヤン:そうそう。効率が悪そうだと思って、オレもあんまり使いませんでしたね。

てけおん:ってか、ビガーのアップグレードはどれもそこそこ高いよね。ソルトについては、エリザベスちゃんの補給に頼るということで(笑)。でも、レベル3を獲得すれば、ソルトの消費量はぐんと減るんだよね。

チョロ松:そもそも、ソルトってけっこう余りますしね。

イトヤン:ホントに? 僕はそうでもなかったですよ。ショック・ジョッキーのトラップをばらまいて敵の足を止めるっていう使い方をしてたら、けっこう足りなかった気が。

チョロ松:そういう使い方だと、確かによく減るかもしれないですね。

てけおん:ポゼッションは、モーターパトリオットやRPGを持ってる敵に対して使うと、すごくラクなんですよ。ポゼッションにかかった相手が好き放題に暴れてくれる、最後は自滅してくれるので。

イトヤン:なるほど~。やっぱり遊ぶ人によって、いろいろと違いがあるもんですねぇ。

『バイオショック インフィニット』 『バイオショック インフィニット』
▲ゲームの中盤、とある重要なイベントで入手できるビガー“ショック・ジョッキー”は、左手から稲妻を放って敵にダメージを与えるだけでなく、ボタン長押しでトラップにすると、敵を感電させて足止めすることができます。敵が移動してくるのを防ぎたい時にはとても役に立ちます。

ゴロー:スカイラインを使った戦闘で、スカイライン・ストライクってあるじゃないですか。

てけおん:スカイラインから飛び降りて、下にいる敵をガツン! ってぶんなぐるヤツね。

ゴロー:アレで吹っ飛ばした敵が下のほうに落っこっちゃって、死体をあさることができなくなるのって、悲しくないですか?

イトヤン:往々にしてありますよね(笑)。スカイラインで衝撃的だったのは、自分がスカイラインを使って移動する時、エリザベスはいったいどうするんだろう? って思ってたら、彼女も左腕にフックを装着してしっかりついてきてたっていうトコですね(笑)。

チョロ松:自分を追い抜いて、先に行っちゃったりする時もありましたよ(笑)。

ゴロー:そこらへんも含めて、エリザベスって大胆なのかおとなしいのか、よくわからないところがありますよね。とりあえず戦闘では無敵ですけど(笑)。

イトヤン:近接攻撃で敵の頭にフックを叩き込んで、けっこう過激な倒し方ができるじゃないですか。その攻撃を繰り出すたびに、エリザベスが後ろのほうから「えっ!」ってビックリするんですよ(笑)。いつまでたってもその声が聞こえるのが、すごく気になるんですよね。

てけおん:だからオレ、近接攻撃は使わなくなっちゃいましたよ。

ゴロー:そうなの? ひょっとしたら、エリザベスの好感度が悪くなって、展開に影響が出たりするのかなと思ってましたけど。

てけおん:そういうことはないみたいだけど、でも、エリザベスちゃんが悲しむんだもん(笑)。

チョロ松:そういえば、エリザベスが「ミスター・デュイット」じゃなくて、初めて「ブッカー!」って呼んでくれるところは、すごく印象に残りましたね。沢城みゆきさんのインタビューを、あらかじめ読んでいたからかもしれませんけど。

イトヤン:本作の声優さんは全般的にマッチしてますけど、特に沢城さんのエリザベスはピッタリですよね。もう、あの声と切り離しては考えられない。

チョロ松:エリザベスの行動自体は幼いんだけど、声から受ける印象は、すごく落ち着いていて。そこがまたイイですよね。

ゴロー:でも、彼女の特技は鍵開けですよ(笑)。

イトヤン:ドアの鍵はまだしも、でっかい金庫まで平気で開けちゃいますからね(笑)。

ゴロー:エリザベス自身は「本で読んで覚えた」って言ってましたけど、女の子を幽閉してる塔の中に、鍵開けの方法が書かれた本が置かれてるのって、どうよ?(笑)

てけおん:戦闘の際にエリザベスのティアを使って、防御壁だとかいろんなものを呼び出せるっていうのは、おもしろいアイデアでしたね。

イトヤン:ついつい攻撃用のタレットを呼んじゃうんだけど、せっかく呼んでも集中攻撃を受けて、すぐ壊されるのが悲しいですよね。

ゴロー:モスキートだったかな、空中に浮かんでるタレットは。あれはけっこう頼りになりますよ。

『バイオショック インフィニット』
▲見た目は可憐なエリザベスですが、ロックピックがあればドアのカギだろうと、巨大な金庫だろうと、なんでも開けちゃうという意外な特技を持っています。塔に囚われていただけあって、「泥棒はまだできないけど、きっと覚えます」ということなんでしょうか?

ゴロー:ティアといえば、ブッカーとケンカして逃げ出したエリザベスが、追いかけてくるブッカーに対して、ティアでいろんなものを出してジャマする場面があるじゃないですか。オレはあの場面がけっこう好きなんですよ。

てけおん:電車とか出したりして、楽しいよね。みんなのお気に入りのシーンって、どのへんでしょう?

チョロ松:アイテムを渡してくれるエリザベスの仕草がすごくかわいくて、好きですね。距離によってエリザベスの仕草が変わったりするんですけど、近いところでのアクションが特に好きですね。

てけおん:コロンビアに着いて、公園みたいなところを通り抜けてドアを開けたら、初めてコロンビアの街に出るところ。カムストックの大きな像が立っていて、その後ろをスカイラインでコンテナが動いているっていう。あの場面が一番印象的ですね。

イトヤン:オレは以前、記事のネタにもしたんですけど、“よい子のデュークと怠け者のディムウィット”の人形劇が見られる、ゲームセンターみたいなところですかね。これに限らず、ブラックなネタはどれも好きですよ。フィンクの演説とか。

てけおん:「働きバチは“有給休暇をくれ”などとは言わない!」

チョロ松:「給料は自社の商品と交換できるトークンで支払うから、街で無駄遣いをする心配がない!」って、あれはホントにヒドイよね(笑)。

『バイオショック インフィニット』
▲コロンビアの街にある商店では、ソングバードのぬいぐるみが店頭に並んでいます。“奇跡の子”であるエリザベスを守るソングバードは、街の住人にとって人気者なのです。このぬいぐるみはなんと、アメリカの『バイオショック インフィニット』公式サイトで実際に商品化されたようです。

チョロ松:これだけ世界観がしっかり作り込まれている作品だと、実際のグッズで欲しい物もけっこうたくさんありますよね。ソングバードのぬいぐるみなんて、ホントにあったら絶対に買っちゃいますよ!

イトヤン:アレは本気でかわいいですもんね。商品化すれば、人気が出ると思いますよ。(※この座談会の後に、アメリカの公式サイトで正式に商品化が発表されました)

ゴロー:コラボカフェかなんかで飲み物として、ビガーを出してくれればいいのに。あのビンの形そのままで。

チョロ松:確かに。ビガーのあのビンは欲しいですよね。どれも形が違ってて。

ゴロー:そういえば、あのビンってテイクツーさんの事務所にありましたよね?

てけおん:あった、あった。アレって、もらえないのかな?

イトヤン:いくらなんでも、そりゃ無理でしょう。しかし、こうして話していても、まだまだネタが尽きないですね。それでは、この続きは次回ということで。次回は、もう少し作品の核心に触れる内容についても語りますよ!

→次回に続く!

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