2013年5月21日(火)
カプコンから5月23日に発売される、PS3/Wii U/Xbox 360/PC用ソフト『バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション』のプレイレビューをお届けします。
本作の魅力を語らせていただくのは、『バイオハザード』シリーズをやらせたら右に出るものはいっぱいいる、ライターの深谷ねぎです。
『バイオハザード』シリーズと言えば、問答無用で襲って来るクリーチャーの恐怖と、緊張感のあるアクションバトルが魅力のサバイバルホラー。本作は、その魅力が存分に詰まった3DS版『バイオハザード リベレーションズ』をベースに、新要素を追加した移植作です。本作も含めて、すでにシリーズが多数存在していますが、初プレイの人も楽しめる内容になっていますよ。
まず注目したいのがHD画質になったこと! 3DS版でもグラフィックは十分に綺麗でしたが、単なるHD化ではなく細部のディテールまで表現されています。不気味なクリーチャーや、床や壁にこびりついた血のシミなど、すべてがよりリアルになって臨場感が爆アゲです。あまりにもリアルなので、クリーチャーがすぐ近くまで迫って来た時には、思わず身を引いてしまうほど。よくある、ゲームと体がリンクしちゃう現象ですね。それだけリアルになっているので、魅力の1つである恐怖感をこれでもかというほど味わえます。
▲超美麗なグラフィック。迫り来るクリーチャーたちの迫力は、オリジナル版に比べてかなりアップしています。 |
そして、HD画質に合わせて大画面でプレイできるようになったことも重要です。3DS版ではクリーチャーに銃の照準を合わせた時、少し画面が狭く感じるかなと思ったのですが、PS3版では銃を構えても周りがよく見えて、ストレスを感じることなくバトルを楽しめました。
ゲームの大きな変化を語ったところで、次は2つのモードを紹介したいと思います!
▲バトルでは、パートナーがサポートしてくれますが、振り返ったら目の前にパートナーがいてびっくりしたことが何度もありました……。お、驚かせやがって! |
“キャンペーンモード”は、対バイオテロ部隊・BSAAが創立した時期の物語が描かれるモードです。失踪したクリスを捜すため、ジルとそのパートナーのパーカーがゴーストシップと化した豪華客船に乗り込むところからスタートします。物語のメインとなる舞台はゴーストシップなのですが、場面と操作キャラクターが変わって、雪山やビルの中などが描かれることも。ゲームを進めるにつれて、最初はバラバラだった物語が、つながって線になっていく複雑な展開を楽しめます。
▲ゴーストシップの中で出会ったガスマスクを装備した謎の人物。物語にかかわる重要人物です。 |
シリーズの醍醐味であるクリーチャーとのバトルはドキドキの連続! 全身が白くふやけていたり、肉の塊に手足が生えているようだったりと、おぞましい姿のクリーチャーが迫って来る様には、身の毛がよだちました。
個人的には、銃で遠距離から倒すのがスナイパーっぽくて好きなのですが、クリーチャーの弱点をつくと使える体術で、一気に大ダメージを与えて倒すのもかなりの爽快感を味わえました。また、ステージではカスタムパーツを拾えます。アイテムボックスで銃のカスタマイズや所持武器の入れ替えができるので、バトルスタイルに合わせて銃の威力や装弾数などを強化していくのも、やり込みとしていいですね。
さて、先ほどシリーズ初プレイの人でも楽しめると書きましたが、その理由の1つとしてストーリーの中で操作方法を自然と身に付けられることがあります。例えば回避のアクションは、物語中でクリーチャーの攻撃を回避して進むしかない場面が登場。これによって、自然と回避の仕方を身に付けられるのです。この回避のアクションは、クリーチャーの背後に回って攻撃できたりそのまま逃走できたりとかなり便利なので、練習できるのはありがたかったです。
ちなみに「アクションが難しそうでプレイするのをためらっている」という人には、低難易度の“CASUAL”が用意されているので、ご安心を!
また、シリーズ初プレイの人でも楽しめる理由として、数多くのシリーズに登場する初代『バイオハザード』の主人公、ジルとクリスの存在があります。この2人はシリーズにおいても重要人物なので、彼らを通じてシリーズの世界観を感じ取れると思います。
▲盾と槍を持つスカルミリオーネ。こちらの攻撃をガードしてナマイキです。槍による攻撃も強力で苦戦しました。 |
“レイドモード”は、ジルとクリスなど、好きなキャラクターを選び、クリーチャーをひたすら倒してゴールを目指す爽快感のあるモードです。前述した“キャンペーンモード”とは異なり、キャラクターにレベルやスキルがあり、バトルに重点が置かれているのが特徴。敵にライフゲージが表示され、与えたダメージが目に見えてわかるのがグッドです! 弱点をついて大ダメージを与えた時はアドレナリン出まくりですよ。
爽快なだけではなく、ステージ終了後にクリアの報酬として武器・パーツや経験値・BP(バトルポイント)がもらえ、キャラクターがどんどんどん強くなっていくので育成の楽しみもあります。アクションが得意でない人も、育成していくことで楽にプレイできるようになるかと。
▲“レイドモード”は“DARK”、“DEEP”、“ABYSS”の順に、難しくなっていきます。難易度が上がると敵のレベルも上がりますが、歯ごたえのあるバトルを楽しめます。 |
▲1人で戦うのもいいのですが、ネットワークにつなげば他のプレイヤーと共闘も可能です。強敵とのバトルもラクになります。 |
また、ステージ終了時にもらえるBP(バトルポイント)を使い、武器やカスタムパーツを購入できるのも、本モードの醍醐味の1つ。僕は収集要素が大好きなので、いろんな武器を収集してカスタマイズすることを、時間を忘れて楽しんでしまいました。おかげで大幅に原稿を書くのが遅くなったのは内緒です。自分のレベル以上の武器は買えませんが、低レベルでも結構いろんな武器が出てきますよ。
個人的にうれしかったのは、キャラクターのレベルが共有されていること。キャラクターを最初から育て直す手間がないので、お気に入りのキャラクター以外を使いたくなった時に助かります。
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