2013年5月22日(水)
シナリオの大まかな流れはどのルートも共通ですが、キャラクターごとにメインシナリオへのアタック方法が違うので、キャラクターをメインとして見れば、各々別物として楽しめます。恋愛イベントは、大きな演出があるわけではないので、比較的落ち着いた印象でした。しっとりとした大人の恋愛が好きな人にオススメです。
とは言うものの、突然のセクシー展開も……! 「我慢できないんだ……! 君が欲しい!」みたいなアダルトな要素があるので、電車の中でのプレイは避けたほうがいいかもしれません。物語中盤から恋愛関係になることが多いので、お気に入りのキャラクターとの甘々な関係をじっくり楽しめます。
▲主人公視点の地の文章が多いのが本作の特徴です。官能小説のような表現は本作ならでは? |
QuinRoseのゲームは、主人公に独特のクセがあります。本作の主人公・エリーゼは3人姉妹の長女で、“冷めていて計算高い”のが特徴です。自己愛が強い印象を受けるため、正統派恋愛ゲームのように“頑張っている主人公を思わず応援したくなってしまう”といった共感は得にくいかも。
ですが主人公の性格を愛せれば、キャラクターとのラブラブ生活はもちろんのこと、陰謀や謎が渦巻くサスペンス要素満載のシナリオを楽しめます。好き嫌いが分かれやすいゲームですが、ハマれば抜け出せなくなる世界かもしれません。
▲本作の主人公・エリーゼ=スカーレット |
▲幼い主人公が回想シーンに登場します。小さいのにしっかりしてるのね……。 | ▲夢見ることを放棄したシンデレラ、なのか!? |
シリーズの1作目の主人公・オデットと、2作目の主人公・ロザリアが本作にも登場します。両ゲームをプレイしている人には懐かしく、未プレイの人には興味を持ちながらプレイできると思います。
特にオデットのかわいさといったら……!! 末妹のオデットは義父の連れ子なので血は繋がっていませんが、健気に家事をがんばる彼女の姿は、思わず応援したくなってしまうものがあります。王子様のロイとの恋がうまくいくといいなぁ……と、実の姉のような気持ちで見守ってしまいます。
▲オデット=スカーレット(CV:大久保瑠美) | ▲ロザリア=スカーレット(CV:藤田咲) |
1人の攻略にかかった時間は、4時間ほどでした。EDは、各キャラクターに2~3パターン用意されているので、遊び応えは十分だと思います。オープニングでは、男性キャラクターが出てくるまでに時間がかかり、若干間延びした印象でしたが、2週目からはスキップできるので周回プレイもしやすいです。
個別ルートへの入り方は、わかりやすい新設な設計になっているのが好印象。メニュー画面には進行状況のハートが表示されているので、全体像を把握できるところも、周回プレイしやすい要素だと思います。
▲デフォルメ化されたキャラクターがかわいい♪ | ▲オープニングシナリオ中に、わかりやすいルート分岐ポイントがあります。 |
主人公の性格がプレイヤーとマッチすれば、魅力的なキャラクターたちとの恋愛をよりどりみどりに楽しめます。気の強いヒロインが好きな方は、ぜひぜひプレイしてみてくださいね。
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