2013年5月27日(月)

『コール オブ デューティ ゴースト』にはシェパードの軍用犬も“隊員”として登場! ゾンビFPS『ダイイング・ライト』の話題も【週刊洋ゲー通信】

文:電撃オンライン

 この“週刊洋ゲー通信”では、1週間の間に海外のゲームメーカーやディベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していく。

 今回は、5月18日から5月24日までの間で明らかになった新情報の中から、9個の話題をご紹介。日本時間の5月22日未明に次世代ゲームハード“Xbox ONE”が発表されたことで、同ハードにおいてリリースされる予定のタイトルなど、多数の関連情報が明らかになっている。2週間後に迫ったE3に向けて大きな盛り上がりを見せる、海外ゲームの最新ニュースから目が離せない!

 

(※参考サイトのリンク先は海外サイトの場合があります)

■Xbox ONE専用タイトルが続々と発表! 『アラン ウェイク』のファンに向けたおわびのビデオメッセージも

 マイクロソフトの次世代ゲームハード“Xbox ONE”が、ついに日本時間の5月22日未明に発表された。このハードに関する情報は、すでに電撃オンラインの関連記事でも報じている。そこで、ここではXbox ONEの対応ソフトに関する情報をお伝えしよう。

 Xbox ONEの発売から1年間で、マイクロソフトから合計15本の独占タイトルがリリースされることが発表されており、そのうちの8本は既存タイトルの続編などではない完全新作になるという。またXbox ONE本体と同時に発売されるローンチタイトルの1本は、人気レースゲームの最新作『フォルツァ モータースポーツ5』になるとのことで、すでに海外版のパッケージアートが公表されている。

『週刊洋ゲー通信』;『週刊洋ゲー通信』

 さらに、2011年のE3でXbox 360用タイトルとして紹介されたクライテックの新作『RYSE(ライズ)』が、改めてXbox ONE専用ソフトとして発表された。Kinectとコントローラの操作を併用するという同作の詳細は、E3にて明らかにされる予定で、公式サイトではその発表に向けてカウントダウン中だ。

 一方で、フィンランドのレメディ・エンターテインメントは、Xbox ONE用の完全新作タイトル『クァンタム・ブレイク』を発表した。同社の新作が『アラン・ウェイク』の続編でなかったことに落胆したファンも少なくない模様だが、同社のクリエイティブ・ディレクターで『アラン ウェイク』の脚本家でもあるサム・レイク氏は、ファンに向けたビデオ・メッセージを公開。『アラン ウェイク』の続編を期待していたファンに謝罪するとともに、「状況は困難だが、時が来れば続編をぜひ制作したい」とコメントしている。

(参考サイト:Xbox Wire

(参考サイト:『RYSE』公式サイト

(参考サイト:サム・レイク氏によるビデオメッセージ(※リンク先はYouTube))

■精鋭の兵士たちのドラマが新たな世界観で描かれる! 『コール オブ デューティ ゴースト』の詳細が明らかに!!

 事前に告知されていたとおり、Xbox ONEの発表会場では、人気FPSシリーズ最新作『コール オブ デューティ ゴースト』に関する詳細も発表された。本作は新たなゲームエンジンを使用して驚異的なグラフィックを実現する“次世代の『コール オブ デューティ』”になるという。

 本作のストーリーモードでは、無政府状態と化したアメリカを舞台に、精鋭の兵士で構成された特殊部隊“ゴースト”の活躍が描かれる。この物語は、『CoD モダン・ウォーフェア』とも『CoD ブラックオプス』とも異なる、まったく新たな世界観になっており、『CoD モダン・ウォーフェア2』で活躍した兵士、サイモン“ゴースト”ライリーは登場しないそうだ。

 ちなみに、ゴースト部隊には人間の兵士たちに加え、シェパードの軍用犬も“隊員”として参加しており、開発に際しては本物の元軍用犬によるモーションキャプチャーが行われたとのこと。

『週刊洋ゲー通信』

 またマルチプレイでは、プレイヤーが使用する兵士の顔や身体を自由に選択可能という、高度なカスタマイズが実現される。さらに、地震や洪水、ドアの爆破などでマップの地形がプレイ中に変化するという、“ダイナミック・マップ”の要素も盛り込まれる。

 日本でもPS3/Xbox 360/PC版での発売が決定している本作だが、開発元であるインフィニティワードの公式Twitterアカウントの発言によると、Xbox ONEに加えてPS4でも制作が進められているとのことだ。

(参考サイト:『コール オブ デューティ ゴースト』アメリカ公式サイト

(参考サイト:インフィニティ・ワード公式Twitterアカウント

■『FIFA 14』『バトルフィールド4』など、EAを代表する人気シリーズがXbox ONEとPS4で続々登場!

 Xbox ONEの発表会では、エレクトロニック・アーツを支える人気ブランド“EAスポーツ”に関する発表も行われた。同社は、『FIFA 14』『マッデンNFL 25』『NBA LIVE 14』『EA SPORTS UFC』といったスポーツゲームを、2014年5月までに次々と発売する予定だ。これらのタイトルは、Xbox ONEに加えて、PS4でもリリースされるとのこと。なお日本でもファンの多い『FIFA 14』のPS3/Xbox 360/PC版は、北米では9月24日に、欧州では9月27日に発売される。

『週刊洋ゲー通信』

 また、近未来の戦場を壮大なスケールで再現する新作FPS『バトルフィールド4』が、Xbox ONEとPS4でもリリースされることが発表されている。PS3/Xbox 360/PC版は、海外では10月29日に発売されることが決定(日本でも今秋に発売予定)。本作を予約したユーザーには、中国大陸を舞台にした4種類のマルチプレイマップを収録するDLC“チャイナ・ライジング”がプレゼントされる。

『週刊洋ゲー通信』

 加えて、日本でもPS3/Xbox 360/PC版が発表されたばかりのレースゲーム『ニード・フォー・スピード ライバルズ』も、Xbox ONEとPS4でのリリースが決定している。海外ではPS3/Xbox 360/PC版が11月19日に発売されるが、PS4/Xbox ONE版は2013年中に登場の予定だ。

『週刊洋ゲー通信』

(参考サイト:エレクトロニック・アーツ アメリカ公式サイト

■バンジーの新作『デスティニー』はXbox ONEとPS4でも発売! 実写+CGによる最新トレーラーにも注目

 『Halo』3部作を制作したバンジーが、新たにMMOFPSとして現在開発を進めている『デスティニー』。多数のプレイヤーが同じ世界で冒険を繰り広げる本作は、PS3/PS4/Xbox 360でのリリースが発表されていたが、バンジーの公式Twitterアカウントを通じて、Xbox ONEでも発売されることが告知された。

『週刊洋ゲー通信』

 そして、本作の世界観を実写映像とCGによって表現した最新トレーラーも公開。“ジャングルの掟”と題されたこの動画では、太陽系を侵略するエイリアンから、地球上に残された人類最後の都市を防衛する“ガーディアン”の、ヒロイックな活躍が描かれている。『アイアンマン』『カウボーイ&エイリアン』などの映画を演出したジョン・ファヴロー監督の手によるものだけあって、まるで大作SF映画のように壮大な仕上がりとなっている。

 なお動画のラストでは、日本時間の6月11日にE3で催されるPlayStationカンファレンスで、本作のPS4版ゲームプレイを世界で初めて公開することが告知されている。バンジーが次世代のゲームプレイをどのように創造するか、ゲームファンなら必見だ!

(参考サイト:『デスティニー』公式サイト

(参考サイト:バンジー公式Twitterアカウント

■Xboxを代表する『Halo』のTVドラマが制作決定! あのスピルバーグ監督が制作総指揮を担当

 バンジーから343インダストリーズへと開発が引き継がれ、今なおXboxのキラーコンテンツとして支持されている『Halo』シリーズ。Xbox ONEの発表会において、この『Halo』の実写版TVドラマの制作が発表された。

 『Halo』はかつて、『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督によって実写映画化が計画されていたが、残念ながら実現しなかった。その後、『Halo4』の前日譚となる約90分の実写ドラマ『Halo 4:フォワード・オントゥ・ドーン』が制作されたが、今回は長期にわたるTVドラマシリーズということで、よりスケールの大きな展開の物語が期待できそうだ。

 しかも、『ジョーズ』『ET』『プライベート・ライアン』などで知られる巨匠、スティーブン・スピルバーグ監督が、制作総指揮として作品に参加し、343インダストリーズと共同で制作にあたるという。Xbox ONEではゲームとTVの融合がコンセプトの1つとなっているだけに、この『Halo』のTVシリーズでどのような試みが行われるのか、気になるところだ。

(参考サイト:Halo Waypoint

■若きバットマンを狙うヴィラン(悪人)たち! 『バットマン:アーカム・オリジンズ』の第1弾トレーラーが公開

 ゴッサムシティに出没するヴィラン(悪人)たちに、あのバットマンがたった1人で立ち向かうオープンワールドACTシリーズの第3弾『バットマン:アーカム・オリジンズ』。本作の世界観をリアルなCG映像で表現した、公式トレーラーの第1弾が公開された。

 バットマンがヒーローとして活動を始めた直後の時代を舞台にしている本作では、ドクロのマスクをかぶったギャングの帝王“ブラックマスク”が、バットマンの首に賞金を掛け、彼の生命を狙っているという。このトレーラーでも、日本刀をはじめとする多彩な武器を操る隻眼の傭兵“デスストローク”がバットマンと死闘を繰り広げているほか、銃器の達人“デッドショット”も遠く離れた場所からスナイパーライフルでバットマンを狙っており、多彩なキャラクターが登場することが確認できる。

 このトレーラー単体でも、短編映画として通用しそうなほどの高密度なビジュアルと演出でバットマンの活躍が描かれており、ゲーム本編にも大いに期待が高まる。海外では10月25日に発売予定で、日本でもPS3/Xbox 360/Wii U用ソフトとしてのリリースが決定しているが、国内の発売時期は現在のところ未定だ。

『週刊洋ゲー通信』

(参考サイト:『バットマン:アーカム・オリジンズ』公式トレーラー(※リンク先はYouTube))

■昼夜の変化やフリーランの要素で新たな恐怖を描く“次世代のゾンビFPS”! 『ダイイング・ライト』が2014年に登場

 ポーランドのテックランドといえば、ゾンビFPS『デッドアイランド』シリーズや西部劇FPS『コール・オブ・ファレス』シリーズなど、このところ矢継ぎ早に新作をリリースしているデベロッパーだ。このテックランドが開発を担当し、ワーナー・インタラクティブが販売を手掛ける新たなゾンビFPS『ダイイング・ライト』が発表された。

 本作は、南米を思わせる大都市でゾンビが大量発生し、生存者たちが生き残りを賭けて絶望的な戦いを繰り広げるオープンワールドACT。……と、この概要を見ると『デッドアイランド』に似た印象を受けるが、実のところ、『デッドアイランド』第1作の開発スタッフが“次世代のゾンビACT”を目指し、心機一転して開発に取り組んでいるタイトルであるという。

『週刊洋ゲー通信』

 時間の経過で昼夜が移り変わることによって、生存者とゾンビの立場が大きく変化するほか、生存者がフリーランのシステムによって都市の内部を自由に移動できるなど、従来のゾンビACTにはない新要素が盛り込まれているようだ。

 PS3/Xbox 360/PCに加えて、Xbox ONEおよびPS4用ソフトとしても開発中の本作は、海外で2014年の発売が予定されている。日本でも人気のジャンルだけに、国内でのリリースにも期待したい。

(参考サイト:ワーナーブラザース アメリカ公式サイト

(参考サイト:『ダイイング・ライト』公式Facebookページ

■新エージェントとともに敵地に潜入せよ! ステルスACT『スプリンターセル ブラックリスト』に協力モードが搭載!!

 シリーズ伝統のオンライン対戦モード“スパイvs傭兵”が搭載されることが先日発表された、ユービーアイソフトのステルスACT『スプリンターセル ブラックリスト』。これに加えて、さらに2人協力プレイモードも搭載されることが明らかになった。

『週刊洋ゲー通信』

 2人協力プレイでは、主人公としておなじみのサム・フィッシャーに加えて、黒人男性の新エージェント、アイザック・ブリッグスが登場する。公開されたトレーラーを見る限り、アイザックはサムと同様の装備を身に着けておりおり、主人公と対等の活躍が期待できそうだ。なお、協力プレイはオンラインだけでなく、画面分割によるオフラインプレイでも可能とのことだ。

 なお2人協力プレイでは、シングルプレイのメインストーリーと密接に関係した協力プレイ専用ミッションなど、全部で4つのタイプのミッションが14種類のマップでプレイ可能とのこと。かなりのボリュームが期待できそうだ。海外で8月20日に発売が予定されている本作は、日本でもPS3/Xbox 360/Wii U用ソフトとして2013年中に発売される予定となっている。

(参考サイト:『スプリンターセル ブラックリスト』アメリカ公式サイト

(参考サイト:『スプリンターセル ブラックリスト』協力プレイ開発映像(※リンク先はYouTube))

■主人公とは異なる人物の物語も体験可能!? 『メトロ ラストライト』で4種類のDLCを導入できるシーズンパスが発表に

 核戦争で崩壊したモスクワで、地下トンネル網に身を隠して暮らす生存者たちのサバイバルを描いたFPS『メトロ ラストライト』。海外で先日発売されたばかりの本作において、4種類のDLCを導入可能とするシーズンパスの詳細が発表された。

 主人公アルチョムの物語はゲーム本編で完結するが、今後登場する“ファクションパック”と“クロニクルパック”という2つのDLCでは、それぞれ異なる新たな主人公の物語が展開される。また“タワーパック”では、歯ごたえのある1人用チャレンジが用意される。そして“デベロッパーパック”では、創作意欲のあるプレイヤーにこの世界をより深く楽しむためのツールが提供されるということから、何らかの自作要素を持つ内容になるようだ。

 これら4種のDLCを入手できるシーズンパスは、海外では1200MSP/14.99ドル(約1,500円)で発売される。各DLCの個別の価格などは、後日改めて発表されるとのこと。2013年夏にスパイク・チュンソフトからPS3/Xbox 360用ソフトとして発売される日本版でも、これらのDLCがリリースされることを期待したい。

『週刊洋ゲー通信』

(参考サイト:『メトロ ラストライト』公式Facebookページ

データ