2013年5月28日(火)
セガが運営中のオンラインRPG『ファンタシースターオンライン2』。本作をプレイしている編集やライターによる、リレーコラムの特別編として、座談会を掲載する。
▲せっかくなのでPS Vitaを持ち寄り、リアル世界でもゲーム内でも同じ部屋に集まったうえでの座談会が行われた。 |
『ファンタシースターオンライン2(以下、PSO2)』は、セガが運営するオンラインRPG。ネットワークゲームの楽しさや驚きの他、冒険を感じられるゲームとなっている。PC版に続いてPS Vita版がサービスインとなり、今後はiOS/Android版の展開も予定されている。
座談会に参加したのは、『電撃PlayStation』編集部で『PSO2』のページを担当している電撃警備保障の編集・レトロ吉田、『週刊アスキー』にて“チーム週アス PSO2遊撃隊”の担当をしている編集・相川いずみ、PS Vita版からプレイを始めたフリーライターの豊臣和孝ら3人。PS Vita版リリース後の『PSO2』にまつわるさまざまな事柄について語ってもらった。
▲『電撃PlayStation』編集部のレトロ吉田 | ▲『週刊アスキー』編集部の相川いずみ | ▲フリーライターの豊臣和孝 |
――2月下旬からPS Vita版のサービスが始まりましたが、それ以前からプレイされているメンバーはどういう印象を受けましたか?
レトロ:プレイヤーが爆発的に増えた、というのが第一印象でしたね。今までも人はもちろんいて、例えばダークファルス戦で人が集まるということは多かったんですけど、それ以上に人数の増加を感じました。どのブロックにも人があふれていて、PS Vita版から初めたためにまだ何もわかっていない人が想像以上に多かったです。PC版のプレイヤーがPS Vita版を触るというよりも、PS Vitaから入ってきたお客さんたちが予想以上に多かったですね。
相川:ロビーでも熱気を感じたんですけど、周囲のPS Vitaユーザーが続々と参入してきたということもあります。うちはPC編集部なんですけど、PS Vitaユーザーが意外と多くて、PS Vita版から始めた編集やライターが何人もいます。いつの間にかレベルを抜かれていることもあり、ハマりっぷりがすごいです!
――一ユーザー数はかなり増えたという、公式からのアナウンスもありましたね。
▲PS Vita版のリリースでユーザーが飛躍的に増加! 以降、着々と裾野を広げている。 |
レトロ: 3月に登録IDが250万を突破したというニュースが出ました。今はさらに増えているでしょうね。人が多くなったなぁという印象はいまだにあります。
――読者の反響はいかがでしょう?
レトロ:ゲーム内で声をかけていただくことがあります。『PSO2』には“グッジョブ!”というシステムがあるんです。メッセージ付きで「雑誌を読んでます! 頑張ってください!」とかを見ると、すごくはげみになりますね。
相川:うちは雑誌記事以外に、金曜日にWebの『週刊アスキーPLUS』にも記事を掲載しています。ネタによっては、反応が結構ありますね。評判がよかったのは、スクラッチ系です。大量にスクラッチを買うのって、普通はそこまではできないので「こんな結果になりました」というのを見て、「参考になった」と言っていただけました。あとは、「記事を見て、自分もスクラッチしてみました」という人もいて、気になっていたんだなぁと感じました。
レトロ:『電撃PlayStation』は「新情報の紹介だけではなく、しっかりと攻略記事を掲載する!」と決めているのですが、記事を作るうえで“誰もやらないことをやる”って、結構重要ですよね。
相川:毎回ネタには困ってます(笑)。
――『電撃PlayStation』の誌面では、PS2/PC『ファンタシースターユニバース』の時も、かなり長くページ展開をしていましたね。
レトロ:やってましたね。ただ、『ファンタシースターユニバース』よりはPSP『ファンタシースターポータブル』からのほうが、「自分たちの色が出せたな」と思っています。あのレアドロップリストは、ハガキなどでも反響があってうれしかったのを覚えています。
――先ほど「PS Vita版でユーザーが増えた」という話がありましたが、そういった人たちが一番最初に詰まりそうなところは、どこでしょう?
レトロ:恐らく「序盤に何をしたらいいのかわからない」ことだと思います。一般的なRPGって、システム側から「何かやれ」って提示されて、最終的には「ボスを倒せ」となる。それがどうしても基本スタイルになるんですね。
『PSO2』の場合、一応“ストーリークエスト”をやっていくというのが1つの遊び方なんですけど、強制的に「やれ!」と言われるわけではない。自分でその選択をしなければ、ストーリーは進行せず止まったまま。普通のRPG進行に慣れた人がやると、「あれ、次どこに行って何をしたらいいんだろう?」とわからなくなるかもしれませんね。
▲多数の要素が詰まっているオンラインゲーム。情報量が多すぎてわからなくなることも。 |
豊臣:確かにマターボードは、最初は仕組みがわかりませんでした。条件を満たしていくことで進むことが、ある程度進めるとわかります。条件はコマめに見ておくといいかもです。
レトロ:一般的なRPGは、ストーリーを進めていく合間にシステム開放が順番に入ってくるじゃないですか。「戦闘の仕組みを覚えましょう」、「魔法の使い方を覚えましょう」みたいなものが、ストーリーの流れに組み込まれている。でも『PSO2』は、一緒になっていない。もしかしたら、そこがわかりづらい理由かもしれないですね。あまり一度に覚えようとしないで、わかることをやっていくくらいの気軽な気持ちでいましょう。
――豊臣さんは、PS Vita版から始めたんですよね?
豊臣:そうです。最初は少し戸惑いました。チュートリアルが終わって、ロビーに降り立つと、さっきまでチュートリアルで一緒だったキャラ・アフィンが隣にいるんですけど、30分くらいしか一緒にいないので、彼に“相棒”と言われてもピンと来ませんでしたね。今では、嫌いじゃないですが(笑)。
レトロ:アフィンはいなくなったお姉さんを捜しているんですけど、序盤はそのお姉さんの話があまり出てこない。今はなんとなくそのあたりがわかってきたので、これからに活やくすると思いますよ。ちなみに、今展開しているストーリーでは、ゼノとエコーが中心になっていると個人的には思っています。
豊臣:なるほど。あと、ロビーにいろいろな店や多数のNPCがいるので、最初は混乱しました。とは言え、ロビーはそこまで広くないし機能も整理されていますから、何度かプレイしているうちに覚えられるんですが、これからやる人は手書きのメモを作るのもオススメですね。
レトロ:2月28日に発売された『Vol.537』の攻略記事にはマップを入れています。今はもうNPCの位置も完全に覚えているんですけど、初めは忘れがちだったので。オンラインマニュアルにすべてが集約されているので、“自分が欲しい情報”を探しにいかないと見つからない。オンラインゲームの宿命ですけど、要素が多いので欲しい情報を見つけるのが難しいかもしれませんね。
豊臣:個人的には、各武器の使い方をクライアントオーダーで覚えていくというのも、シーケンシャルに習う形式でもよかったと思います。現状はクライアントオーダーを1つずつ受けにいかなきゃいけませんから。
レトロ:武器のカテゴリ数自体は『PSO2』は13種類なので、『ファンタシースターポータブル』の28種類に比べれば半分になっていて、整理されているんです。「数が減った」と感じる人もいると思うんですけど、似たような攻撃方法の武器がまとめられているので、不満を持つ人は少ないかなという気はします。あと、夏に実施される“CODE:EPISODE2”では武器種が追加されます。
▲『PSO2』には13種類の武器が登場。『ファンタシースターポータブル』に比べると少ないように思われるが、類似武器が整理統合された結果なので、実際には明瞭かつ遊びやすくなっている。 |
(C)SEGA
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