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2013年5月31日(金)

『エスカ&ロジーのアトリエ』ついに実機プレイを体験! 熟練ライター視点で今作の手応えを最速レポート!!

文:ライターM

■“当たり前”なのがスゴイ、驚異的なグラフィック!

 「お前は何を言っているんだ?」と突っ込まれそうですが、当たり前のことを当たり前に描くことは想像以上に困難です。表現力が上がるとごまかしは効かなくなり、リアルに寄るほどささいな違和感でも目立つというもの。『アトリエ』シリーズでは、『アーランド』シリーズにおいて「3Dグラフィックなのに、岸田メルさんの雰囲気そのままでスゴイ」と話題になったのも、まだ記憶に新しいですよね。その表現力が『黄昏』シリーズになってさらにエスカレート!

 小難しい理屈抜きに言うと「左さんのイラストがそのまま3Dで動いてる!」といったところで、見た目&動作とも明らかに前作よりもグレードアップしています。コーエーテクモゲームスが誇るグラフィックエンジンを採用したことも理由の1つとは思いますが、何よりもガスト開発陣の尋常ではないこだわりと、キャラクターのモデリングを手掛けるフライトユニットの底知れない技術力のなせる業でしょう。

『エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術士~』

 以前に、本作のディレクターの岡村佳人さんにインタビューを行った際に、「いずれはリップシンク(いわゆる口パク)も実現して、より自然な動きを出したい」という旨のコメントをいただいた時、筆者は思わず「なぜ自らハードルを上げるようなことを」などと失礼なことを口走ってしまったのですが、リップシンクどころかキャラクターの目線など、さらに細かな部分まで自然な形に仕上がっています。

 また、あまりにも自然すぎて見逃しがちですが、キャラクターやオブジェクトの光と影の質感も必見。世間一般で“続編”と言えば、前作以上のものを作ってようやく前作と同程度の評価を得られるものです。しかし『アトリエ』シリーズの場合は、前作のクオリティを軽くぶっちぎり、確実に期待の遙か上を行く作品を出してくるから驚きなのです。

『エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術士~』 『エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術士~』 『エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術士~』
▲前作でおなじみのキャラクターも続々登場。もっと知りたいという方は、5月30日発売の『電撃PlayStation Vol.543』の記事をチェックしてみてください!(宣伝)

■みんな気になる“調合システム”はどう変わった?

 ここからは、より突っ込んだゲームシステムについて触れていきましょう。まず調合ですが、見た目から難しそうな印象を抱いた人も多いのでは? これが実際に遊んでみると、前作よりもかなり融通の利くシステムになっています。

【前作との主な相違点】

・CPの消費が、材料の投入のみになった
・さまざまな効能を生み出すアイテム属性とは別に、“属性コスト”が加わった
・スキルは“属性コスト”を消費することで発動するようになった
・引き継げる潜在能力(本作では潜力)が最大5つから3つに減った

 スキル消費と材料投入で消費していたCPが、材料投入のみになったのはかなりわかりやすいです。レシピに記された属性を伸ばして、いかに上位の性能を引き出すかというゲーム性はそのままですね。注目すべきは属性コストを消費して使うスキルでしょうか。

【代表的な属性コストを消費するスキル】

・他の属性コストを増やす
・CPを増やす
・材料を分裂させて、同じものをもう1つ投入(したことにする)
・材料のCP消費コストを半減させる
・属性値を倍増させる
・完成品の効力(前作では品質)を上げる

 こうして並べてみるとなんでもアリに見えますが、属性ごとに使えるスキルが決まっているのがポイントです。例えば、材料を分裂させる“風属性”のスキルを使いたいのに、レシピに指定された材料には“風属性”が含まれない場合。

“水属性”のスキル“他の属性コストを増やす”を使って“風属性コスト”を増やす

“水属性コスト”が消費され、本来あり得ないはずの“風属性コスト”が増加

“風属性”のスキル“材料を分裂させて投入”によって、1つの材料で2つ分の投入効果を得る

 このように、異なる属性のスキルを上手に組み合わせることで、より幅広い調合が楽しめます。ちなみに前作では、一部のユーザーから「テクニカルな調合を行えるようになるまで時間がかかりすぎる」という指摘もあったようですが、本作ではかなり速いテンポで調合のバリエーションが増えていきます。

『エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術士~』 『エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術士~』 『エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術士~』 『エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術士~』
▲属性ごとに性能の異なるスキルを使いこなせるかが調合のキモ。また、潜力の引き継ぎ枠が2つ減ってしまったため、どの潜力を残すかが悩ましいのです。

→錬金術士の戦い方と言ったら……?(3ページ目)

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データ

▼『エスカ&ロジーのアトリエ』エスカのゆるふわクッション
■サイズ:約50cm×40cm
■素材:ポリエステルスエード 中材:綿
■製造:日本
■価格:3,675円(税込)
■予約締切日:2013年6月9日(日)
■商品お届け予定日:2013年7月下旬
 
■『エスカ&ロジーのアトリエ』エスカのゆるふわクッションの購入はこち ら
Amazon.co.jp 電撃屋
▼『エスカ&ロジーのアトリエ』エスカのミニタペストリー
■サイズ:約縦36.5cm×横12.5cm
■素材:スエード生地
■製造:日本
■価格:1,050円(税込)
■予約締切日:2013年6月9日(日)
■商品お届け予定日:2013年7月下旬
 
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Amazon.co.jp 電撃屋
▼『エスカ&ロジーのアトリエ』ロジーのミニタペストリー
■サイズ:約縦36.5cm×横12.5cm
■素材:スエード生地
■製造:日本
■価格:1,050円(税込)
■予約締切日:2013年6月9日(日)
■商品お届け予定日:2013年7月下旬
 
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