2013年6月5日(水)
ここからは具体的なゲームシステムの説明に。まず、本作に登場するカードは、女の子が描かれた“プロフレスカード”と、使い捨ての“アクションカード”の2種類。
互いに4枚の“プログレスカード”を盤面に出し合い、バトルを行う形式だ。バトルの結果によってプレイヤーにダメージが与えられ、先に相手のプレイヤーに8点のダメージを与えた側が勝ちとなる。ちなみに設定としては、プログレスが受けるダメージをプレイヤーが肩代わりするという仕組みになっているとのことだ。
この並べた“プログレス”が毎ターン1回ずつ攻撃を行うのだが、1ターンに4回アタックできる仕組みについて、丹羽氏には「たくさんアタックしてほしい」という考えがあったのだそうだ。また、攻撃回数が多いことで、結果として攻撃的な爽快感のあるバトルを楽しめるようになったとも話していた。
続いては各フェイズについて。本作の各フェイズは5つに分かれていて、アウェイクフェイズでカードを縦向きにして、ドローフェイズでデッキから2枚ドロー、エナジーフェイズでデッキから1枚裏向きでエナジーをセット、メインフェイズで手札からプログレスカードやアクションカードをプレイし、アタックフェイズで攻撃を仕掛ける、というTCGプレイヤーならすぐに理解できるような非常にシンプルな作りになっている。
特徴的なのは、バトル時に起動する“リンク”というシステム。これは、“αドライバー”と“プログレス”の波長が合った時に、より強力なパワーを発揮するという設定を反映したものだ。ゲーム中での動きは、アタックフェイズ時に、攻撃側のプレイヤーが“プログレス”に書かれた“リンク:○○”という数字の枚数分デッキをめくる。“プログレスカード”には“Ω”や“Σ”と書かれたフレーム付きのカードがあり、デッキから指定されたフレームのカードがめくれると、リンクが成功して能力が発動する仕組みだ。
この通り運の要素が強そうなゲームに見受けられるが、丹羽氏は「運の要素については、スピーディさやダイナミックさを演出するために導入しています。ただ、戦略も重要なので、運だけでは勝てないゲームになっています」と述べていた。
ここでスペシャルゲストとして、アニソンシンガーの鈴木このみさんが登場。鈴木さんは、アニマックス第5回全日本アニソングランプリで優勝した経歴を持つ、実力派のシンガーだ。鈴木さんは大勢の関係者が見守る中、本作のテーマソング『Tears BREAKER』を熱唱した。本曲を収録したCDは、8月28日に発売される。
ライブを終えた鈴木さんは、「辛い時に前向きになれる曲」と本曲についてコメント。司会者からゲームについて聞かれると、普段からいろいろなゲームをよくプレイしていて、カードゲームもお兄ちゃんの影響で遊んだことがあると話していた。また、『アンジュ』について「絵がきれいなので、自分もカードになってみたいです」と話す鈴木さんに、ステージ袖にいたスタッフから、間髪入れず「OKです!」と承認が下りる一幕も。今後の展開に期待したいところだ。
最後に、角川ホールディングスの代表取締役社長・佐藤辰男氏が登壇しあいさつ。佐藤氏は本作について、「グループ全体で協力して大きくしていきたい」と意気込みを語っていた。
大まかなルールは記事の通りだが、発表会終了後、富士見書房の荒井プロデューサーに本作の詳しいルールを取材したので、ここで簡単に補足しておく。より細かいルールが気になる人は、参考にしてほしい。(6月6日追記)
・0レベルのプログレスをあらかじめ4枚並べてゲーム開始。
・コストはカード左上に書かれた数字分、エナジーを横向きにすることで支払える。
・プログレスを場に配置する時は、既に場にいるプログレスを捨て札にして配置するが、その際、場にいるプログレス分支払うコストが安くなる。例)2コストのプログレスがいるところに4コストのプログレスを配置する場合、支払うのは2コストでOK。
・アタック時にパワーが相手より上回っていれば攻撃成功。右下に書かれた数字分のダメージが相手に入る。プログレスは戦闘では退場しない。
・リンクに成功すると、相手へのダメージが1点増加する。
・戦闘時、防御側は手札からプログレスカードを出すことで、そのカードのガードポイントの数値分パワーを増やせる。
・ダメージを受けた側はデッキをめくり、フレーム付きのカードが出ればそのダメージをキャンセルできる。
・デッキアウトで負けることはない。デッキが切れた場合は、捨て札からフレーム付きのカードを1枚除外後、リシャッフルして山札にする。
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