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2013年6月19日(水)

【ほぼ毎日特集】ゲームミュージックの作曲家にインタビュー。「教えて!k.h.d.n.先生!」(第3回)

文:ミゲル

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■「やくしまるえつことか聴いてます」 k.h.d.n.の“最近”とは?

――最近、マイブームの作曲家はいますか?

:最近、邦楽をよく聴くようになりました。キリンジのベストアルバム『KIRINJI 19982008 10th Anniversary Celebration』がすごくよかったですね。『3』が好きだったんですけど、それに収録されている曲がこのアルバムでリマスタリングされていたり、曲順も違ったりして、聴いていて新鮮でイイ。キリンジ、好きです。

永田:僕は、キリンジの楽曲だったら『エイリアンズ』が好き。

:いいよね。ベスト盤だと、音もきれいになっていてすごいイイんです。

永田:あとは、仙人掌(せんにんしょう)のアルバム『Be In One’s Element』。これがイイんだよねぇ……(しみじみ)。でも、どこにも売ってないんです(笑)。流通してないんですよねえ……。

 “デザインあ”のサントラもよかったね。NHKの子ども番組なんだけど、コーネリアス(小山田圭吾)が音楽担当しているんです。

:僕、やくしまるえつこの曲も聴いてるな。相対性理論とか。ちょっとこの歳で恥ずかしいけど(笑)。

――40歳がやくしまるえつこを聴いているなんて、若い子にモテますよ!

:若い子に教えてもらったの(笑)。

(一同、爆笑)

――ゲーム音楽の中で、最近マイブームの作曲家や楽曲はありますか?

永田:ゲーム音楽だったら、最近聴いてるのは古代さんの『ザ・スーパー忍&ワークス 』かな。

:最近じゃないじゃん(笑)。ずっとじゃん!

 僕はゲーム音楽だったら、『PRISMATIC SOLID』ってXbox 360のインディーズゲームのサウンドトラックを聴いています。細江さんと佐宗さんが作曲してるんだけれど、お2人っぽくない感じが、またイイ。ゲーム自体もおもしろいのでお勧めします。今、佐宗さんに大注目している! Nanosweepの佐宗さんの曲とかめっちゃイイ。

――最近、ゲームしていますか?

:めちゃめちゃしています。1日1ゾンビ! 『コール オブ デューティ ブラックオプスII』のゾンビモードを毎日していますね。異常におもしろくて(笑)。ドラマティックで。

――ドラマティックなゾンビ!?

:だってみんな、ボイスチャットしないんだよ! 野良でマッチングに入ってきて、飛んだり跳ねたりとか、お辞儀したりとか、モーションで会話するんだよ!(興奮ぎみ)

永田:急に饒舌(じょうぜつ)になってるよ(笑)。

:でも、基本ストイックに1人でゲームをするのが好きなんです。ミッションモードをどれだけ進められるかをやっていると、4時間ぐらい過ぎてるんだよね。

永田:長ェ! 僕は全然ゲームをやってないなぁ。『とびだせ どうぶつの森』はやってたけど、ひと通り村を最高の状態にしたら満足しちゃった。きんの道具シリーズもあと“きんのスコップ”だけだし。

――十分やってるじゃん!

■これからのk.h.d.n.は、“好きなこと”をもっとします!!

――これからのk.h.d.n.の活動は……?

“「教えて!k.h.d.n.先生!」”

:今回、『-GREY-』と『-PINK-』と発売させていただいて、これからもっとコンスタンスに楽曲を発表していこうと思っています。さっき言った通り、新しい曲が一番カッコイイから。

 3カ月スパンくらいで音楽CDを出していきたいと思ってます。古代さんにリミックス依頼とかできたらいいね。

永田:いいですなぁ~、いいですなぁ~。

:これが1つ。そしてもう1つ。イベントをやります! 7月20日に、ライブ&DJイベント“Sakura Flamingo Laboratory presents ARXIAL RENDEZVOUS”を開催します。自分たちで、自分たちのイベントを作ってみたかったからね。

永田:こういう、メーカー単独の小さい規模のイベントって珍しいと思うんだよね。k.h.d.n.の世界観が好きな人が、k.h.d.n.の空気に触れられるような、そんなイベントができたらと思っています。

――制作者とこんなに近いイベントはなかなかないですね。

:今年は好きなことをします! 好きなことしかしません!

――これからもゲーム音楽を作っていきますか?

:何か他のことをやるかもしれないけれども、やはり根本はゲーム音楽です。

永田:ゲーム音楽の制作は、僕たちにとってホームみたいなものだから。

――ありがとうございました!!

“「教えて!k.h.d.n.先生!」” “「教えて!k.h.d.n.先生!」”
▲終了後、ホワイトボードにさらさらとイラストを描く永田さん。描かれているのは誰!?

 これからのk.h.d.n.の動向から目が離せない! まずは7月20日のイベント、そしてそこでは何か大きな発表があるとのことだが……!? ファンも、最近ファンになった人も、そして、この記事でk.h.d.n.に興味をもった人も、彼らの再始動をより感じさせるこのイベントに足を運んでみましょう!!

 そしてk.h.d.n.が、電撃オンライン読者のためにプレゼントを用意してくださいました。なんと、このためだけにリミックスされた1曲を収録した“電撃オンライン限定スペシャルリミックスCD”を、アンケートを送ってくださった方の中から抽選で2名様にプレゼントいたします。応募締切は7月3日(水)23:59。以下の募集フォームより奮ってご応募ください。これは、私も欲しい……!!

「教えて!k.h.d.n.先生!」
読者プレゼントに応募する!

■k.h.d.n.とともに、進化を続けるゲーム会社クロン

 インタビューは、東京都・クロン開発室で行われました。移転したばかりのまだピカピカな一室では、プログラマーの方やプロデューサーの方がお仕事をされています。

“「教えて!k.h.d.n.先生!」” “「教えて!k.h.d.n.先生!」”
▲溢れる男所帯感。そんな中、炊飯器の購入を検討中だとか。

 現在、クロンのゲーム開発事業部ブランド・Sakura Flamingo Laboratory(サクラフラミンゴラボラトリー)が制作したゲームは、3DS用アイドルコミュニケーションソフト『アクリルパレット~彩りカフェ・Cheers~』と3DS用学習ソフト『初心者から日本一まで そろばん・あんざん・フラッシュ暗算』の2本。

 アイドルから始まって、次にリリースしたのが学習ソフト!? 現在、次回作を鋭意制作中、そして近日公開とのこと。次は一体どんなソフトが飛び出すのか、おもちゃ箱のふたを開くようなワクワク感が高まります。

“「教えて!k.h.d.n.先生!」”
▲この記事内のどこかで見覚えが……? プロデューサーの増渕さん(通称、増P)でした。
“「教えて!k.h.d.n.先生!」” “「教えて!k.h.d.n.先生!」”
▲シュールな名刺交換の図。ミゲルに付き合うのもプロデューサーの大事なお仕事です。▲謎の写真撮影。これもプロデューサーの大事なお仕事です。
“「教えて!k.h.d.n.先生!」” “「教えて!k.h.d.n.先生!」”
▲「ゲーム開発ってのはさぁ……」。これもプロデューサーの大事なお仕事です。▲実は、この写真を撮影しているのは永田さん。インタビュー中もk.h.d.n.のお2人はお茶目行動が多く、和気あいあいとしたムードの中で取材を進められました。
“「教えて!k.h.d.n.先生!」” “「教えて!k.h.d.n.先生!」”
▲サーバールーム……?▲永田さんのスリッパには、手描きのタダヨちゃんが!

Copyright 2013(C) Klon Co.,Ltd. / k.h.d.n. All rights reserved.

データ

▼『Sakura Flamingo Audiography -GREY-』
■レーベル:Sakura Flamingo Laboratory
■販売元:クロン
■品番:SFBR-001
■発売日:2013年7月26日
■希望小売価格:2,100円(税込)
 
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Amazon.co.jp
▼『Sakura Flamingo Audiography -PINK-』
■レーベル:Sakura Flamingo Laboratory
■販売元:クロン
■品番:SFBR-002
■発売日:2013年7月26日
■希望小売価格:2,100円(税込)
 
■『Sakura Flamingo Audiography -PINK-』の購入はこちら
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