2013年6月13日(木)
ロサンゼルスで現地時間6月10日に行われたPlayStationのカンファレンスとXboxのカンファレンス。ここで発表されたPS4とXbox Oneの各種新情報を見て、コーエーテクモゲームスの鯉沼久史氏はどう感じたのか?
『戦国無双』シリーズのプロデューサーを務め、また『ガンダム無双』シリーズや『ワンピース 海賊無双』シリーズといった他メーカーとのコラボタイトルにも携わる、コーエーテクモゲームスのキーマンにE3 2013の会場でインタビュー。
▲コーエーテクモゲームスの鯉沼久史氏。 |
――10日のカンファレンスでPS4とXbox Oneの新発表をご覧になったと思われます。その感想はいかがでしょうか?
両陣営とも事前に発表があり、今回は価格やタイトルラインナップに関するお話だったので、値段に関してはおそらく、人それぞれで考え方が違うと思います。タイトルについて、欧米はそろっているんだなというのが印象的でした。
――ちょうど価格のお話が出ましたが、鯉沼さん個人的にはどう感じましたか?
こちらのゲームユーザーさんにとっては、400ドルは普通に買える価格なんだなと、Amazon.comでの予約数の話なんかを聞いちゃうと、そうなのかなと思いました。とはいえ、一般のユーザーさんが新しいハードに常に目を向けているわけではなく、そういったユーザーさんが今回の価格について、どう思われたのかが気になります。突然ですが、野村さん的にはいかがでしたか?
――ゲームがエンターテインメントのメインではなくなってきている時代において、日本円にすると4万円、5万円という価格はちょっと高い気がしましたね。
それが高く感じてしまうか、安く感じてしまうかは、何がそこで味わえるのか、体験できるのかだと思います。あとはソフト次第なのかなという気もします。
――各カンファレンスで、サービスや遊びの幅について、いろいろ発表されましたが、気になったものはありましたか?
事前に聞いていた話から、そう離れた内容ではなかったので、改めて気になったものはなかったです。まあ、アメリカらしいプレゼンの仕方をされるなあ、とは思いましたけれど(笑)。
――私も同感です(笑)。ところで、発表された各社のタイトルの中でどれが気になるものはありましたか?
どのタイトルがというよりは、PS4やXbox Oneならではのビジュアル表現に興味を引かれました。「このクオリティでMMOが動くのか!」というのは、開発者目線で感じました。いくつかオリジナルタイトルはありましたが、やはりシリーズものが多く、正直なところ新規性のあるタイトルがあまり見られなかったので、今後に期待したいと思います。
――鯉沼さんが次世代機で作ってみたいと思うのは、どんなゲームですか?
個人的には『決戦』を進化させたようなゲームを作ってみたいですね。以前のハードですと、大量の軍勢を表現した場合、少し処理能力が追いつかない部分がありました。軍勢の一部分は見せられるけれど、カメラワークによっては簡略化されてしまうみたいな。そういったところがしっかり表現できて、1万人vs1万人とかを再現できるのであれば、そういった部分を駆使したゲームを作ってみたいなと思います。これまで戦国時代のゲームを作ってきたこともあり、大規模戦闘を本当にリアルに戦場で表現できた時、何かおもしろいものが生まれるんじゃないかと考えています。
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