2013年6月17日(月)

PS3版『ディアブロIII』の発売時期は!? 大統領が(全裸で)エイリアンを迎え撃つ『セインツロウIV』の最新動画も要注目!【週刊洋ゲー通信】

文:イトヤン

 この“週刊洋ゲー通信”では、1週間の間に海外のゲームメーカーやディベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していく。

 今週の海外ゲーム関連情報は、アメリカ・ロサンゼルスで開催されたE3の話題で持ちきりだ。E3に関しては電撃オンラインでも、PS4やXbox Oneの話題をはじめ、多数の情報をお届けしている。ここではPS3やXbox 360など現行機種の情報を中心に、まだ紹介されていないニュースをピックアップしてみたい。

今週のトピック

■PS3版『ディアブロIII』は海外で9月3日にリリース決定! Xbox 360版も同時発売

■初代Xboxでリリースされた名作RPGが復活! HDリメイク版『フェイブル・アニバーサリー』が今年後半に登場

■『Halo』の最新作はなんとWindows 8&Windows Phone 8用ソフト! 『Halo:スパルタン・アサルト』が7月にリリース

■『デウスエクス』の新作がiPhone&iPadで登場! 前作の完全版もWii U/PS3/Xbox 360でリリース

■幽霊となって自分を殺した犯人を捜索せよ! ユニークな設定のミステリーAVG『マーダード:ソウル・サスペクト』が正式発表!!

■傑作ADV『ウォーキング・デッド』の新作は、第1シーズンのスペシャルエピソード! PS Vitaでもプレイ可能に

■整備士を引きずりながらスーパーバイクが爆走! 『ロコサイクル』がXbox Oneのローンチタイトルとして発売決定

■SFミニチュアバトルゲーム『ウォーハンマー40,000』の世界観を題材にしたMMORPGが開発中! PS4とXbox Oneでリリース

■『インジャスティス:神々の激突』の追加DLCで参戦する第3、第4のキャラが明らかに! 『モータルコンバット』からの刺客も!?

■■アメリカ大統領が(全裸で)地球を救う!? なんでもありのオープンワールドACT『セインツロウIV』のE3トレーラーが公開!

(※参考サイトのリンク先は海外サイトの場合があります)

■PS3版『ディアブロIII』は海外で9月3日にリリース決定! Xbox 360版も同時発売

 ハック&スラッシュRPGの代名詞的シリーズの最新作で、PC&Mac版が1,200万本を超える大ヒットを記録した『ディアブロIII』。今年2月にはPS3とPS4でのリリースが発表されたが、このうちのPS3版の海外での発売日が、9月3日に決定した。

『週刊洋ゲー通信』

 さらにこのほど、Xbox 360でも『ディアブロIII』の発売が決定。こちらも、PS3と同日の9月3日にリリースされることが発表されている。ちなみに現在のところ、PS4版の発売時期に関しては明らかにされていない。

 発売日の発表に合わせて、PS3版での4人同時プレイの様子を収録した動画が公開されている。画面の四隅に各プレイヤーキャラのステータスが表示されるなど、PC版から変更されたインターフェースは要注目。日本では、『ディアブロIII』はPC版でも正式発売されていないだけに、コンシューマ版はぜひとも正式リリースを期待したいところだが……!?

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(参考サイト:『ディアブロIII』公式サイト

(参考サイト:『ディアブロIII』PS3マルチプレイトレーラー(※リンク先はYouTube))

■初代Xboxでリリースされた名作RPGが復活! HDリメイク版『フェイブル・アニバーサリー』が今年後半に登場

 イギリスの鬼才、ピーター・モリニュー氏が初代Xboxで2004年に発表したファンタジーRPG『Fable(フェイブル)』は、プレイヤーの選択次第で主人公が善悪どちらにも成長していくという自由度の高さで、大きな反響を呼んだ。その後にシリーズ化されたこの人気作の原点となる第1作が、HDリメイクされてXbox 360に登場する! 発売時期は今年後半となる予定。

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 『フェイブル・アニバーサリー』と題されたこの作品は、HD解像度に対応して画面がより美しくなるだけでなく、ユーザーインターフェースも大幅に改良。ロードが高速化されているほか、たとえクエスト中でも自由にセーブを行える。さらにXboxスマートグラス機能に対応し、マップなどをタブレットに表示させることが可能だ。

 今回リメイクされるのは、“ロストチャプター”と呼ばれる追加シナリオが収録されたバージョンだが、日本ではこのバージョンはPCのみの発売で、初代Xboxではリリースされなかった。それだけに、今回の『フェイブル・アニバーサリー』は、ぜひとも日本での発売を期待したい!

(参考サイト:ライオンヘッド・スタジオ公式サイト

■『Halo』の最新作はなんとWindows 8&Windows Phone 8用ソフト! 『Halo:スパルタン・アサルト』が7月にリリース

 今回のE3ではXbox One用の『Halo』最新作が発表されたが、『Halo』シリーズの展開はこれだけではない。なんとWindows 8とWindows Phone 8でのみプレイ可能な新作ゲーム『Halo:スパルタン・アサルト』が、この7月にリリースされると発表された!

 

 『Halo:スパルタン・アサルト』はナンバリングタイトルのようなFPSではなく、上方見下ろし視点によって表現された、まるでRTSのようなスタイルのSTGだ。物語は『Halo 3』と『Halo 4』の間の時代が舞台になっており、『Halo 4』でUSSインフィニティのスパルタンIVを率いたサラ・パーマー指揮官が、スパルタンオプス計画の最初のミッションとなるコヴナントとの戦いを繰り広げるという。

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 本作はSurfaceなどのWindows 8タブレットにも対応しており、タッチパネルによる操作も可能のこと。もちろん実績も用意されており、『Halo 4』と連動してエンブレムを獲得できるといった機能もあるようだ。Xbox以外でのみ動作する『Halo』関連ゲームはこれが初となるだけに、シリーズのファンにとってはなんとも悩ましいタイトルだ。

(参考サイト:Halo Waypoint

■『デウスエクス』の新作がiPhone&iPadで登場! 前作の完全版もWii U/PS3/Xbox 360でリリース

 2000年に発表されたサイバーパンクRPGの名作を現代に復活させた『デウスエクス(Deus Ex: Human Revolution)』。2011年にPS3やXbox 360などで発売されたこの作品と共通する世界観を持つ新作が、iPhone&iPadでプレイできるiOS用タイトルとして登場する。

 『デウスエクス:ザ・フォール』と題されたこの作品は、前作と同じく2027年の未来世界を舞台とする物語だが、元SASの傭兵ベン・サクソンという新たな主人公が登場する。ドラッグをめぐる世界規模の陰謀に巻き込まれたベンは、真実を求めてモスクワやパナマなど、世界各地を探索することになる。

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 iOS用のタイトルながら、前作同様の自由度の高いゲームシステムや、美しいグラフィックが実現されており、前作に比べて決して遜色のない内容になっているようだ。なお、配信時期や価格などは、現在のところ未定だ。

 また、前作『デウスエクス』にDLCの内容を追加し、選択次第でボス戦が回避可能になるなどの改良を加えた完全版『デウスエクス:ヒューマン・レボリューション ディレクターズカット』が、海外のWii U向けに発売される。加えて、PS3/Xbox 360/PC/Macでもリリースされることが、このほど決定した。こちらの発売時期も、現在のところ未定となっている。

(参考サイト:『デウスエクス:ザ・フォール』公式サイト

(参考サイト:アイドスモントリオール公式ブログ

■幽霊となって自分を殺した犯人を捜索せよ! ユニークな設定のミステリーAVG『マーダード:ソウル・サスペクト』が正式発表!!

 続いて、海外制作によるスクウェア・エニックス作品の話題をもうひとつお届けしよう。今年2月にその存在が明らかになったミステリーAVG『マーダード:ソウル・サスペクト』が、E3に合わせて正式発表となり、ゲーム内容などの詳細が判明した。

 探偵のローナン・オコーナーは、正体不明の殺人鬼によって、非業の死を遂げてしまう。ところが彼の魂は、死後もなお霊体として現世にとどまっていた。ローナンは超現実的な能力を駆使して、自分自身を殺した犯人を探し出すことになる!

 

 幽霊の視点で街を自由に移動し、犯人の手がかりを求めて探索するというユニークなゲームプレイが楽しめる本作。謎解きミステリーだけでなく、邪悪な霊との超自然的バトルといった展開も用意されているようだ。PS3/Xbox 360/PC用ソフトとして登場する本作の発売時期は、現在のところ未定。続報を楽しみにしておこう。

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(参考サイト:『マーダード:ソウル・サスペクト』公式サイト

■傑作ADV『ウォーキング・デッド』の新作は、第1シーズンのスペシャルエピソード! PS Vitaでもプレイ可能に

 TVドラマが世界的に大ヒットしている『ウォーキング・デッド』の原作コミックをベースに、5本のストーリーを連続配信する(後にパッケージ版も発売)という形式で展開された、ADV版『ウォーキング・デッド』。ゾンビが大量発生したアメリカを舞台にして、生存者たちの重厚な人間ドラマが繰り広げられる内容が高く評価され、2012年のベストゲームとの評価も高かったこの作品の“新作”が、ついに発表された。

 『ウォーキング・デッド:400デイズ』と題された今回の作品は“第2シーズン”ではなく、第1シーズンのスペシャル・エピソードと位置づけられている。全5本の短編AVGで構成されており、それぞれで異なる生存者のドラマが描かれるという。また、第1シーズンのセーブデータを参照することで、過去の決断が本作の物語に反映されるほか、本作での決断が次に発売される第2シーズンの物語に影響を与えることになるという。

 第1シーズンが発売されたPS3/Xbox 360/PC/Macに加えて、今作はPS Vitaでもプレイ可能になるとのこと。日本でも『ウォーキング・デッド』のTVドラマや原作コミックはリリースされて好評を得ているだけに、このAVG版もぜひとも日本でも発売してほしいところだ。

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(参考サイト:『ウォーキング・デッド:400デイズ』公式サイト

■整備士を引きずりながらスーパーバイクが爆走! 『ロコサイクル』がXbox Oneのローンチタイトルとして発売決定

 ツイステッド・ピクセルといえば『スプロージョンマン』や『ガンストリンガー』など、ユニークで個性的なゲームをXbox LIVEアーケードで次々と送り出してきたデベロッパーだ。同社の最新作として昨年のE3で発表された『ロコサイクル』が、当初予定されていたXbox 360版に加えて、Xbox Oneでも発売されることが決定した。

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 『ロコサイクル』は、女性の声で話すハイテク仕様のスーパーバイクが主人公のACTだ。といっても速さを競うレースではなく、空中高くジャンプしたバイクがタイヤで敵をぶん殴ったり、車体をグルグル回転させて体当たりしたりと、派手な攻撃を繰り出して敵と戦うという、文字どおりのアクションゲームになっている。しかもバイクの後方にはなぜか、メキシコ人の整備士パブロを引きずっているというシュールさに注目!

 本作がXbox Oneのローンチタイトルとなったことを発表する動画では、ツイステッド・ピクセルらしい渾身の一発ギャグも用意されているので、お見逃しなく。なお本作はXbox One版だけでなく、当初の予定通りXbox 360版もリリースされるとのことだ。

(参考サイト:『ロコサイクル』公式サイト

■SFミニチュアバトルゲーム『ウォーハンマー40,000』の世界観を題材にしたMMORPGが開発中! PS4とXbox Oneでリリース

 『WET』や『ノーティベア』といったタイトルで知られるカナダのデベロッパー、ビヘイビア・インタラクティブは、SFミニチュアバトルゲーム『ウォーハンマー40,000』の世界観を再現したMMORPG『ウォーハンマー40,000:エターナル・クルセイド』を、PS4/Xbox One/PC用ソフトとしてリリースすると発表した。

 『ウォーハンマー40,000』は、兵士や戦車などを再現したミニチュアの軍隊を使ってジオラマ上で対戦するバトルボードゲーム。41世紀という遙かな未来を舞台にして、パワードスーツを身に着けた兵士たちが激突する壮大な世界観は、海外ではコミックや小説などのさまざまなメディアで展開されている。コンピュータゲーム化も多数あり、TPSの『ウォーハンマー40,000:スペースマリーン』は日本でも発売されている。

 今回のMMORPGは、2015年後半の発売が予定されており、実際に登場するのはまだかなり先の話だ。ここで注目したいのが、本作がXbox Oneでも発売されるという点。Xbox 360では、Xbox LIVEのシステム的な問題もあって、MMORPGがほとんど発売されていなかったが、Xbox Oneでは本作に加えて『ザ・エルダー・スクロールズ・オンライン』の発売も決定するなど、多数のMMORPGのリリースが次々と決定している。このことから、Xbox Oneのオンラインサービスは、Xbox 360とは異なる方針で運営されるのではと推測される。この点も含めて、今後の続報が気になるところだ。

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(参考サイト:ビヘイビア・インタラクティブ公式サイト

■『インジャスティス:神々の激突』の追加DLCで参戦する第3、第4のキャラが明らかに! 『モータルコンバット』からの刺客も!?

 DCコミックのヒーローたちが激闘を繰り広げる格闘ゲーム『インジャスティス:神々(ヒーロー)の激突』では、追加DLCによって4人のプレイヤーキャラが新たに登場する。海外ではすでに“ロボ”と“バットガール”の2人が配信済みだが、残りの2人についても、その正体が判明した。

 まず第3のプレイヤーキャラクターに選ばれたのは、なんとDCコミックのヒーローではなく、海外で絶大な人気を誇る格闘ゲーム『モータルコンバット』のスコーピオンだ! 『モータルコンバット』は本作の発売元であるワーナー・インタラクティブが権利を所有しており、過去には『モータルコンバット VS DCヒーローズ』というゲームも発売されているなど、DCヒーローと意外に深い関係にある作品である。ちなみに、今回のスコーピオンのコスチュームは、アメコミ界の人気アーティストであるジム・リーがデザインしているとのこと。海外では6月12日より配信が開始されている。

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 そして、第4のキャラクターとして今後配信が予定されているのは、かつてクリストファー・リーブ主演の映画『スーパーマンII 冒険編』で大暴れを繰り広げ、この夏公開される新作映画『マン・オブ・スティール』にも登場しているクリプトン星の反逆者、ゾッド将軍だ。スーパーマンと同等の能力を持つこのヴィラン(悪役)がどのような戦いぶりを見せるのか、今から楽しみだ!

(参考サイト:『インジャスティス:神々(ヒーロー)の激突』スコーピオン・ファイト・トレーラー(※リンク先はYouTube)

(参考サイト:『インジャスティス:神々(ヒーロー)の激突』公式Facebookページ

■アメリカ大統領が(全裸で)地球を救う!? なんでもありのオープンワールドACT『セインツロウIV』のE3トレーラーが公開!

 前作まではストリートギャングだった“セインツ”のリーダーが、なぜかアメリカ大統領に就任するという衝撃的な設定の、人気オープンワールドACTシリーズ第4弾『セインツロウIV』。本作の内容を映画の予告編風に紹介するE3トレーラーが公開された。

 本作では、エイリアンの軍隊が地球を侵略にやってくるということで、この動画ではついにエイリアンの姿や、その巨大な宇宙船が明らかになっている。しかし最大の注目は、エイリアンを迎え撃つアメリカ大統領の主人公が、このシリーズではおなじみの全裸(モザイク付き)で登場している点だろう。壮大な音楽をバックに全裸で空中を飛行する主人公の姿は、シュール極まりない光景だ。

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 ほかにも、女性キャラのショウンディをはじめとするセインツのメンバー紹介されているほか、シリーズ第1作でセインツのリーダーだったジュリアスの声を演じ俳優のキース・デイヴィッドが、なぜか本人そのままのCGキャラで登場しているのも不思議なところ。悪ノリ満載の本作は、PS3/Xbox 360/PC用ソフトとして、海外では8月20日に発売予定だ。

(参考サイト:『セインツロウIV』公式サイト

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