【第46回】電撃おすすめアプリ 毎日レビュー＆攻略『あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね』――味方が敵で酒場が戦場なRPG!?

文：宮居春馬

■告白はストレートな言葉が一番……らしい

　ひとまず勧誘可能なのは3人。ざっと見たところ一人は男なのでとりあえず候補外として、残るは武闘家のイルーカと僧侶のマカロン。やはり旅に欠かせないのは回復役、ということで僧侶のマカロンを勧誘、もとい口説き落とすことにします。

▲ちょっと気が弱そうなところもポイント高いですね。キャラクターは個性がしっかりしているのでついつい感情移入してしまいます。

　現在使える“じゅもん”は「すきだ」「いっしょにきてくれ」「おまえなんかキライだ」「ふとんがふっとんだ」のみ。恐らく「いっしょにきてくれ」あたりが無難なのでしょうが、ここは自分の気持ちに正直に「すきだ」の1本で勝負。ここで強く拒絶されようものなら勇者より先にこっちの心が折れてしまいますから、ゲームとはいえ緊張の一瞬です。そんな心配をよそに、ストレートすぎる告白はマカロンの心に響いたようで見事に1発KO。チョロいもんですね。

▲勧誘には無事成功しましたが、女心をもてあそんでるようで多少の心苦しさも感じます。罪深いゲームですね。

　続けて武闘家のイルーカに挑戦。マカロンと違ってかなり気が強い女性のようです。しかし「余計なことを言うな」などと言われたら余計なこと言いたくなるのが人の性。ここはあえて！ 「ふとんがふっとんだ」で勝負に出ます。

▲勝負に出た結果がこのザマ。TPOをわきまえない発言は控えましょう。		▲マカロンがすかさず「やればできる」で勇者のHPを回復。健気すぎて涙がでそうです。

　結局イルーカの心に刺さる“じゅもん”は「いっしょにきてくれ」でした。やはり、本人の言う通り余計なセリフはいらなかったようです。ちなみに残る商人のリカルドは去るものを追いたがるめんどくさい性格とのこと。一体どの“じゅもん”が効果的かは皆様で考えてみてください。決して攻略がめんどくさいと言うわけではありません。

▲説得に成功するとあらたな“じゅもん”を覚えることがあります。選択肢が増えますが、考える余地が増えるのでおもしろみは増していきます。

■戦いは新たなるステージへ

　3人全員の説得に成功すると、突如酒場の中に上り階段が出現。2階へ上ると新たなキャラクターたちが待ち構えています。全員レベルが2になっていて、1階よりも強敵ぞろいなうえに、ここからは1階で新たに覚えた“じゅもん”も駆使していく必要があります。勘のいい読者様ならお気づきでしょうが、2階の全員を説得すると3階への階段が出現し、3階の全員を説得したら4階へ行けるようになるという仕組みになっています。

▲新たな“じゅもん”以外にも1階で購入できる道具の中には説得を優位に進めるものがあります。		▲ゲーム内通貨のゴールドでまわせるガチャからもランダムで道具が入手可能。運次第で高級な道具が手に入るかも。

　基本的にはこれまで説明してきた説得を繰り返し、上へ上へと登っていくだけなのですが、5階ごとにボスのようなキャラクターがいたり、道具の力を借りないと説得が難しいキャラクターなども登場し、意外な手強さを見せてくれます。片手間で遊べるお手軽さと、ちょっとした推理要素が絶妙に合わさったゲームに仕上がっています。酒場の最上階では心に響くエンディングも待っているので、この人見知り勇者が一体どう変わるのか、ぜひともあなた自身の目で見届けてあげてください。

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●宮居春馬’s profile

　『真・女神転生4』を絶賛プレイ中。悪魔との会話が相変わらず難しいです。モー・ショボーやカハクも「すきだ」のひと言で仲魔になってくれたりしないもんかと思いつつ、悪魔にマルカジリされながらゲームコインを支払って三途から舞い戻る日々を送っています。

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データ

関連サイト

• 『あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね』公式サイト