2013年6月24日(月)

『タイタンフォール』の魅力を開発者が語る動画が公開! 『CoD:ブラックオプスII』の追加マップパック第3弾も登場【週刊洋ゲー通信】

文:イトヤン

 この“週刊洋ゲー通信”では、1週間の間に海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していく。

 今回は6月15日から6月21日までの間で明らかになった新情報の中から、9個の話題をご紹介。PS4やXbox Oneの話題で盛り上がったE3は終了したが、今週も既発売タイトルのDLCをはじめ、多彩なニュースが到着している。また、海外で注目を集めているインディーズゲームや、新携帯ゲーム機の話題もお届けしよう!

(※参考サイトのリンク先は海外サイトの場合があります)

■『CoD:ブラックオプスII』の追加マップパック第3弾が登場! ハイテクレーザーガンでゾンビを撃ち倒せ!!

 E3では人気FPSシリーズの最新作『コール オブ デューティ ゴースト』が話題となったが、2012年末に発売された『コール オブ デューティ ブラックオプスII』も、今なお多くのプレイヤーがオンライン対戦を楽しんでいる傑作タイトルだ。そんな同作にて、追加マップパックDLCの第3弾となる“ヴェンジャンス”のリリースが決定した。

『週刊洋ゲー通信』

 この“ヴェンジャンス”には、対戦用マップ4種類とゾンビモード用マップ1種類、そしてゾンビモード専用の追加武器が収録される。対戦用マップの内訳は、周囲を海に囲まれた小さな島で戦う“コーヴ”、自動車が密集している狭い鉄橋が舞台となる“デトール”、サバイバルゲームのペイントボール対戦用アリーナで銃撃戦を繰り広げる“ラッシュ”、山頂にあるハイテク工場で戦う“アップリンク”だ。このうちのアップリンクは、『CoD:ブラックオプス』で人気の対戦マップ“サミット”のリメイク版となっている。

 また、おなじみのゾンビモードには、西部開拓時代の炭鉱町をモデルにした新マップ“バリード”が追加されるほか、緑色のレーザービームでゾンビを撃ち倒す新武器“レイガン・マークII”も登場。これらのコンテンツが収録されたDLC“ヴェンジャンス”は、7月2日よりXbox 360版先行で配信がスタートする。他機種の配信予定に関しては、後日改めて発表されるとのことだ。

(参考サイト:『コール オブ デューティ ブラックオプスII』アメリカ公式サイト

■ファンタジー世界のモンスターを相手にバトル!? 『ボーダーランズ2』の新DLCが6月25日より配信!

 FPSとRPGが融合した人気作『ボーダーランズ2』では、本編のストーリーを拡張する大型DLCが、続々とリリースされてきた。そしてこの6月25日には、シーズンパスのラストを飾る新DLC“タイニー・ティナズ・アサルト・オン・ダンジョン・キープ”の配信が開始される。

 このDLCでは、おなじみの爆弾娘タイニー・ティナがゲームマスターとなって、本編のプレイヤーキャラがテーブルトークRPGをプレイするという、ユニークな内容になっている。そのため、登場する敵もガイコツ戦士やドラゴンといったファンタジー世界風のキャラになっているほか、ゲームマスターであるタイニー・ティナの都合で敵が突然いなくなったりといった、予想外の展開が繰り広げられるようだ。

 開発元であるギアボックス・ソフトウェアの公式ブログには、このDLCの冒頭5分間のプレイ動画が公開されているので、ネタバレを気にしない人はぜひチェックしてほしい。『ボーダーランズ2』のDLCの中で最大のボリュームを誇るという今回のDLCは、シーズンパス購入者は無料で入手できるほか、単体で購入することも可能だ。

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(参考サイト:ギアボックス・ソフトウェア公式サイト

■巨大ロボットと銃撃戦を融合させた超大作の裏側は!? Xbox Oneの注目作『タイタンフォール』を開発者が自ら語る!!

 今年のE3では次世代機を中心に、多数の注目作が発表されたが、その中でも特に話題を呼んだ作品の1つが『タイタンフォール』だ。『コール オブ デューティ』シリーズを生み出した開発者たちが新たに設立したデベロッパー、リスポーン・エンターテインメントの第1作となるこの作品は、全高6メートルほどの巨大ロボットに乗り込んで戦うメカバトルと、兵士同士の銃撃戦を融合させた、ハイスピードなマルチプレイFPSとなっている。

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 このほど、『タイタンフォール』制作の舞台裏を紹介した開発映像“インサイド・タイタンフォール”が公開された。この映像は、本作の発売元であるエレクトロニック・アーツのE3プレスカンファレンスでも上映されたものだが、開発スタッフのコメントとゲームプレイの様子がたっぷりと盛り込まれた、見応えのある内容になっている。

 従来のFPSファンだけでなく、日本のロボットアニメファンにも大いにアピールしそうな本作は、Xbox One/Xbox 360/PC用ソフトとして、海外で2014年春に発売の予定。日本でのリリースにも大いに期待したい。

(参考サイト:『タイタンフォール』公式Facebookページ

■エージェントに指示を与えてエイリアンを撃滅! SF・TPS『ザ・ビューロー:XCOM デクラシファイド』の戦闘システムが明らかに

 1962年という過去の時代を舞台に、地球に来襲したエイリアンを撃退するアメリカ政府エージェントの活躍と、地球防衛組織“XCOM”の誕生を描く『ザ・ビューロー:XCOM デクラシファイド』。人気SLG『XCOM』をTPSのアクションゲーム化した本作の、詳しい戦闘システムが明らかになった。

 プレイヤーは、主人公であるアメリカ政府エージェントのウィリアム・カーターを操作することになるが、彼は自分で銃を構えて戦闘を繰り広げるだけでなく、仲間のエージェントに指示を与えることもできる。物陰に移動し、銃で敵の急所を狙って攻撃するといった、具体的な移動ルートや攻撃方法が指示できるなど、カーターは仲間に対してまるでSLGのように詳細な指示を与えることが可能だ。このシステムにより、仲間の行動を詳細に指示して、それと連係してカーター自身を直接操作して戦うという、SLGとACTが融合したユニークなプレイ感覚が味わえるようだ。

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 仲間への指示やアクションを使った攻撃など、本作の戦闘に焦点を当てた最新トレーラーが公開されているほか、本作の公式Facebookページでは、ニューメキシコの市街で繰り広げられるミッションの様子を12分に渡って紹介するプレイ動画も見られるので、ぜひチェックしてもらいたい。本作はPS3/Xbox 360/PC用ソフトとして、海外で8月20日に発売予定だ。

(参考サイト:『ザ・ビューロー:XCOM デクラシファイド』“バトル・フォーカス”トレーラー(※リンク先はYouTube))

(参考サイト:『ザ・ビューロー:XCOM デクラシファイド』公式Facebookページ

■ターン制SLG『XCOM:エネミー・アンノウン』がiPhone&iPadで登場! タッチ操作&日本語でプレイ可能に!

 続いては、『ザ・ビューロー』の原作とも言える、SLG版『XCOM』の話題。往年の名作SLGを、『シヴィライゼーション』シリーズで知られるフィラクシス・ゲームズがリメイクした『XCOM:エネミー・アンノウン』は、PS3/Xbox 360/PC/Mac用ソフトとして発売されて、高い評価と人気を獲得した。そしてこの6月20日より、本作がiPhone&iPad用のiOSソフトとして新たにダウンロード配信されている。

 『XCOM:エネミー・アンノウン』は、地球各地に襲来したエイリアンを、防衛組織“XCOM”の兵士たちが迎え撃つターン制SLGだ。iOS版は一部の複雑なマップが省略されているものの、PC&コンシューマ版の内容が忠実に再現されて。タッチ操作でより直感的に操作できるのはもちろん、テキストが日本語表示に対応している点も要注目だ。

 『XCOM:エネミー・アンノウン』は日本語対応のPC版がダウンロード配信されたものの、コンシューマ版は日本で発売されなかったために、このiOS版は日本のゲーマーにとってうれしいところ。iOS版の配信開始に合わせてローンチトレーラーも公開されているので、ぜひ参考にしてほしい。

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(参考サイト:iTunes App Store『XCOM:エネミー・アンノウン』

(参考サイト:『XCOM:エネミー・アンノウン』iOS版ローンチ・トレーラー(※リンク先はYouTube))

■ファンタジーとSFが融合した人気RPGの復活作! 『シャドウラン・リターンズ』が7月25日にリリース

 大企業が人々を支配する西暦2054年のダークな未来世界で、エルフやトロールといったファンタジー世界の生物が、魔法とハイテク技術の両方を使って危険な冒険を繰り広げるというユニークな世界観を持つ『シャドウラン』。テーブルトークRPGが原点となり、スーパーファミコンやメガCD、Xbox 360などでゲーム化もされたこの作品を、本格的なRPGとして復活させるタイトルが『シャドウラン・リターンズ』だ。その発売日が、7月25日に決定したことが発表された。

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 PC/Mac/Linux用のダウンロード専用ソフトとして配信される本作には、未来のシアトルを舞台にしたキャンペーン・ストーリーをプレイ可能なゲーム本体に加えて、ストーリーやクォータービュー画面のマップを自由に自作できるエディターも同梱される。それだけでなく、あらかじめ用意されているキャンペーンも、このエディターで自由に改変できるとのこと。これはテーブルトークRPGを原点とする本作だけに、ユーザー間で自由にストーリーを生み出すことで、作品世界を大いに盛り上げてほしいという思いがあるようだ。

 発売日の7月25日にはPC/Mac版がダウンロード可能になるとのことで、Linu版は後日改めて配信が告知されるようだ。また将来的には、iOS版やAndroid版も計画されている。『シャドウラン』はテーブルトークRPG版も含めて、日本でも人気の高い作品だけに、今後は日本での展開も気になるところだ。

(参考サイト:ハーブレインド・スキームズ公式サイト

■過激なバイオレンスのインディーズACT『ホットライン・マイアミ』がPS3/PS Vitaで6月25日より配信開始!

 粗いドットの2D見下ろし視点というレトロゲーム風の画面で、動物のマスクを被った主人公がマフィアの男たちを銃や凶器で暗殺していくという、バイオレンス全開のストーリーが展開する『ホットライン・マイアミ』。その過激でシュールな内容が海外で大いに評価され、2012年のインディーズゲームを代表する作品となった本作が、この6月25日より海外のPS3/PS Vitaでのダウンロード配信が開始される。

 PS3/PS Vita版では、PC版の内容が忠実に再現されているのはもちろんのこと、オンライン・ランキングやトロフィーへの対応といった要素も追加されている。さらにPS3/PS Vita版には“ラッセル”という名前の牛を象ったマスクが新たに用意されており、これをかぶると、モノクロで表示されたマップの上に殺された人々の血だけが赤く広がるという、刺激的な画面表示になるという。

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 またE3に合わせて、本作の続編となる『ホットライン・マイアミ2:ウロング・ナンバー』が発表された。こちらは2013年後半にPC/Mac/Linux用ソフトとして登場予定とのこと。現在は、前作同様の過激な内容が伺えるティーザー・トレーラーが公開されている。

(参考サイト:PlayStation.Blog

(参考サイト:『ホットライン・マイアミ2:ウロング・ナンバー』ティーザー・トレーラー(※リンク先はYouTube))

■プレイ動画やメッセージで多彩なコミュニケーションが可能に! 欧州におけるPS4のソーシャル機能を紹介する動画が公開

 ヨーロッパのPlayStation公式Facebookページで、PS4のソーシャル機能を初公開するビデオ映像が公開されている。この映像では、自宅でPS4のゲームをプレイする青年が、ソーシャル機能を通じて友人のプレイヤーたちとコミュニケーションを交わしていく様子が、ドラマ仕立てで描かれている。

 映像の中では、『ナック』をプレイしている最中に、他のプレイヤーがアップロードしたプレイ動画を見て攻略の参考にしたり、外出先でスマートフォンを利用している友人とメッセージを交換したりする様子が描かれている。またこの映像では、PS StoreでPS4のゲームを購入する際に、“シングルプレイモードとマルチプレイモードのどちらを先にダウンロードするか選択できたり、外出先からスマートフォンでゲームを購入できたりすることも示されている。

 ちなみに、映像の中でPS4のソーシャル機能を操作する際には、PS3のメディアクロスバーとは異なるまったく新しいインターフェースが使用されている。約3分半の短い映像ながら、PS4のソーシャル機能がかなり具体的に伝わってくる内容となっており、今後の続報が非常に気になるところだ。なお日本で同様のサービスが提供されるかどうかは不明だ。

(参考サイト:PlayStation(EU)公式Facebookページ

■クラウドでPCゲームもプレイ可能な携帯ゲーム機“SHIELD”が、海外で6月27日より販売開始!

 コンピュータの画面表示をコントロールするGPUやグラフィックカードでおなじみのNVIDIAが、満を持して発表した携帯ゲーム機“SHIELD”。Android用のゲームに加えて、クラウド・ゲーミング技術によって最先端のPCゲームを楽しむことも可能なこのマシンが、海外ではいよいよ6月27日に一般販売が開始される。

 この“SHIELD”は、NVIDIAのモバイル用プロセッサーであるTegra 4を搭載することで、美しいグラフィックのAndroid用ゲームを快適にプレイできる。さらにNVIDIAのクラウド・ゲーミング技術を用いて家庭のPCと通信することで、最先端のPCゲームを遠隔操作によってプレイできるという。

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 発売日の発表と合わせてNVIDIAは、当初349ドル(約3万5,000円)に予定されていた本体価格を、299ドル(約3万円)に変更すると発表した。発売前に約5,000円値下げされたことで、新ハードのスタートダッシュがどうなるのか注目したい。なお、この“SHIELD”は日本ではWSL JAPANによって並行輸入販売が行われるとのことだが、現時点では特に価格の改定などは行われていないようだ。

(参考サイト:NVIDIA公式ブログ

(参考サイト:WSL JAPAN

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