2013年6月27日(木)
『俺の妹』&『超電磁砲』コラボ小説を連載中の伏見つかさ先生にインタビュー! 今回の企画は“鎌池先生との勝負”!?
6月5日より、動画配信サービス“niconico”にてスタートしたサービス“ニコニコ連載小説”。その“電撃文庫チャンネル”で連載中の『俺の妹がこんなに可愛いわけがない ~とある電撃娘(コラボ)の人生相談(ガールズトーク)~』を執筆している伏見つかさ先生のコメントをお届けする。
本作は、“ニコニコ連載小説”の第1弾コンテンツとして現在連載されているもので、電撃文庫人気作『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(以下、俺の妹)』と、現在TVアニメも放送中の『とある科学の超電磁砲(レールガン)(以下、超電磁砲)』のコラボ小説。
ある日、桐乃に学園都市の“超能力者(レベル5)”御坂美琴とニコニコ生放送でトークライブを行うという仕事が舞い込んできたところから物語はスタート。「フヒヒ、仲よくなったら“妹達(シスターズ)”を紹介してもらえるカモ……!」と二つ返事で仕事を引き受けた桐乃は、京介と一緒にニコニコ本社を訪問するが……?
『俺の妹』著者・伏見つかさ先生がどうしてこのコラボ小説を執筆することになったのか? 伏見先生にいろいろとお話を伺ったので、気になる人はチェックしてもらいたい。
――ニコニコ動画に小説が連載されることになりましたが、この企画を聞かされた時のお気持ちは?
そうですね……。素直に言ってしまうと「なんておもしろそうな企画!」というのと、「やりたいけれど、今いそがしすぎるんです!」の2つでした(笑)。お話を聞かされてすぐに、「おもしろそうですけれど、絶対に締め切り通りに書けませんよ?」と確認した記憶があります。
――そんないそがしい時期に飛び込んできた話だったんですね。ちなみにその時には何をなさっていたんですか?
7月21日に舞浜で開催される“俺の妹。フェス”の朗読劇で使う原稿と、アニメ『俺の妹。』のBD&DVDに付属する各種特典の仕事などですね。ちなみに締め切りは延ばしてもらえませんでした。頑張って書きました! なんとか皆さんにお届けすることができてホッとしております。
――書くにあたって、何か悩んだことなどはありますか?
「コラボ相手、鎌池さんか……うぐぐ」ということですね(笑)。これは大変なことになったぞ! と気合いを入れました。
――ま、まさか鎌池先生と何か因縁があるのですか!?
いえ、まったく(笑)。鎌池さんはとても気さくな方ですし、因縁がある人なんていないと思いますよ。ただ、すごく小説を書くのがお好きな方でもあるので、もしかしたらコラボ小説を何百ページも書いてくださるかもしれません。そんなすごい人と比較されてしまったら、読者の皆さんに“伏見のやつ手を抜いた”と思われちゃうなと。それはいやだったので、なるべくおもしろいコラボ小説をお届けしようと、力を尽くさせていただきました。
それでも、あくまで鎌池さんの1ファンとして言いたいのは、鎌池さんの書く美琴は、僕の書く美琴の100倍魅力的だということ! 『俺の妹』ファンで、このコラボ小説を読んでくださった皆様、もし僕の書いた美琴をカワイイと思ってくださったなら、鎌池さんの書く真の美琴を読んでみてください! 超カッコイイので!
――今回、Web上に掲載される小説ということで、紙の小説と比べて何か違うところはありましたか?
紙よりもおもしろいですね! 画像や動画を好きなところにはさめるし、改行なども自由ですし。困ったのは、今回の仕様では、ルビがふれなかったところくらいですね。
――では、今回もほとんど戸惑うことなく書けたと。
はい。僕は元々Webで小説を書いていたので、戸惑うことはありませんでした。
――本作は『俺の妹』と『超電磁砲』のコラボ作品ですが、制作などはどういう形で行われたのでしょうか?
僕は、ガーッと書いて、ポイッと三木さん(※伏見先生を担当している編集者)たちに原稿を送るだけでした(笑)。
――『超電磁砲』のキャラクターたちを書くにあたって、何か注意した点などはありますか?
好きに書かせていただきました。もしも問題あるなら、鎌池さんが直してくれるだろう、と信じていましたので。
――なるほど。修正などもほとんどなかったと?
ちょっとした口調の修正などはありましたが、それ以外はまったく修正ありませんでした。ただし、どうやっても僕のイメージする“鎌池さんの書く本物の美琴たち”には及ばなかったので、そこは御了承ください。
→伏見先生が『超電磁砲』で
お気に入りのキャラクターは強くて悪いアノ人(2ページ目へ)
(C)TSUKASA FUSHIMI/ASCII MEDIA WORKS イラスト/かんざきひろ