2013年6月28日(金)
『カードファイト!! ヴァンガード(以下、ヴァンガード)』の伝道師にして、『ヴァンガード』にすべてを捧げた男こと、ドクター・オーさんを直撃。新しく発売されるトライアルデッキや、急展開を見せるアニメの他、“大ヴァンガ祭2013”を振り返って思ったことなど、多岐にわたってお話してもらった。
▲『ヴァンガード』にすべてを捧げた男、ドクター・オーさん。写真は、ブシロードオフィス内に飾ってあるカードたちの前で撮影。 |
前回掲載した前編では、6月22日発売のトライアルデッキやアニメの話題をお届けした。今回の後編では、『ヴァンガード』をモチーフにしたiOS/Android用アプリ『カードファイト!! ヴァンガード 惑星大戦(以下、惑星大戦)』と3DS用ソフト『カードファイト!! ヴァンガード ライド トゥ ビクトリー!!』のやり込み具合について、そして4月に開催された“大ヴァンガ祭2013”の思い出などについて聞いてみた。
――『惑星大戦』や『3DSヴァンガード ライド トゥ ビクトリー!!』は相当プレイされているそうですが、どのくらいやり込んでいるのですか?
いやいや、そんなにやり込んでいません(笑)。普通ですよ。普通の一プレイヤーとして楽しんでいます。強いて言うなら、普通というのがドクター・オー基準での普通ということくらいでしょうか……。
――それは一般的には普通ではない気がしますが……(笑)。『惑星大戦』の“争奪戦”で「敵にドクター・オーがいた時の絶望感がすごい」と評判ですが、勝率はどのくらいなのでしょうか。
“争奪戦”の勝率は6割か7割くらいでしょうか。ただせっかくのチーム戦ですから、勝率よりも仲間と協力して楽しめたかどうかを大切にしています。でもたまにゲームに集中してしまって、気付いたら試合終了になっていることもありますね(笑)。決められた時間内でどれだけベストな動きができるかということを考え出すと、本当に熱くなってしまいます。
――やっぱり相当やり込んでいるじゃないですか!
そうでしょうか(笑)。「白い悪魔が突っ込んでくる!」なんてたまに相手チームチャットで言われているみたいなんですが、それは「自分で突っ込んで決めるんだ!」と、夢中で攻めている時ですね。チームが劣勢の時は特にアグレッシブな動きをしていると思います。おもしろいですよ!
――“『ヴァンガード』にすべてを捧げた男”というのは伊達ではないですね……。続いて『3DSヴァンガード ライド トゥ ビクトリー!!』についてお聞きします。『3DSヴァンガード ライド トゥ ビクトリー!!』はチュートリアルなども充実していて、初心者にも評判ですよね。
『ヴァンガード』を始めたばかりの人は、しっかりとルールが覚えられるのでいいですね。「ゲームでやっておもしろかったから実際のカードを手にしてみる」という人もいらっしゃるのではないでしょうか。
――あと『3DSヴァンガード ライド トゥ ビクトリー!!』はNPCが強いと評判です。ドクター・オーさんから見て、いかがでしょうか。
実際、NPCはすごく強いです。たとえば森川くんとか。アニメでは彼は強いファイターという印象ではないと思うんですが、『3DSヴァンガード ライド トゥ ビクトリー!!』では強敵だと思いますね。NPCはかなりしっかりした動きをしてくるので、あれを真似するだけで、実は中級者くらいになれるんです。そのクランのデッキの、理想的な動きを想定して動くように設計されているみたいですね。ひょっとすると普段リアルでファイトしている友だちと同じくらい強い場合もあるんじゃないかなと。それくらい対戦相手としては申し分ないです。
――『3DSヴァンガード ライド トゥ ビクトリー!!』ではインターネットを通じて対戦ができますが、これもドクター・オーさんはよくプレイしていますよね?
ネット対戦って、僕みたいな社会人にはいいんですよ。お休みの日とか、こっちで仕事に関する資料とかを読みながら、こっちでアニメの『ヴァンガード』を見て、こっちで『惑星大戦』をして、こっちで『3DSヴァンガード ライド トゥ ビクトリー!!』をしてというのができますからね。改めて口に出してみると、『ヴァンガード』漬けですね。
――Twitterなどで「さっきドクターと対戦しました!」という声もちらほら見掛けますよね。
見ますね。あぁいう反応を見ると本当にうれしいんですよ。1つのエンタテインメントを提供できたのかなって思います。ちょっと空いた時間に、ランダムで決まったファイターと触れ合いの時間ができるすごくいいツールだと思っています。
――地区大会などで、3DSを持ち歩いていたりするのでしょうか。
もちろんです。3DSを持って会場に行くと、“ドクター・オー”とごく稀にすれ違えるかもしれません。『3DSヴァンガード ライド トゥ ビクトリー!!』が発売されてから、エンタテインメントとしてこっそり仕込んでいました。でも、現在Twitterのフォロワーが23,000人くらいいるのですが、「ドクター・オーとすれ違った!」って誰もつぶやいてくれないんですよ。誰か気付かないかなぁと思ってチラチラ気にしているんですけど……。
――このインタビューを読んだ読者が、ツイートしてくれることを祈っています。
ちなみに、すれ違うと“○○県から来ました。”って出ますよね。実はあのデータを見ているんです。すごく参考になりますよ。全然違う地区の人がたくさん来てくれているんだなぁって思ったりしますし。“お気に入りのソフトは『3DSヴァンガード ライド トゥ ビクトリー!!』です!”というのを見ると非常にうれしいです。
――ドクター・オーさんの『3DSヴァンガード ライド トゥ ビクトリー!!』での勝率はどのくらいなのでしょうか。
正直、NPCが強く設計されているので、5割勝てれば十分だと思っています。一応ドクターの場合は、NPCやインターネット対戦で8割くらい勝っていますが、あくまで目標数値ということで。ライド事故(※1つ上のグレードへのライドがスムーズにできないこと)で10%くらい負けているのですが、10%くらいは本当にがっちり対戦して負けちゃいますね。しっかりプレイして理想的な動きができるようになれば、いい感じに勝てるようになると思いますので、皆さんあきらめないでヴァンガってほしいなと思います。
――どのゲームもすごくやり込んでいるような印象なのですが……。
いやー、昔はもっとゲームをやり込んでいたので、正直なところ最近は年をとって丸くなったなぁと思います(苦笑)。でもそれって、時代の移り変わりもあると思うんです。今は、いろいろなゲームを試せる時代。たくさんのゲームがあって、いろいろやってみて、自分が楽しいと思うゲームに出会えればいいと個人的には思います。『ヴァンガード』がその数ある中で選ばれるゲームだと、とてもうれしいですね。
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