【第56回】電撃おすすめアプリ 毎日レビュー＆攻略『ラピスと不思議なラビリンス』――蒼姫ラピスを題材にした歯応え満点の脱出ゲーム

文：ライターM

　突然ですが、皆さんは最近頭を使っていますか？　あ、いや、頭突きとかもアリっちゃアリですが、どちらかというと思考を巡らすほうで。閃きと観察力には自信のある人にこそオススメしたいのが、今回紹介するiOS/Android用脱出ゲーム『ラピスと不思議なラビリンス』なのです。ノベル寄りではない、昔ながらのアドベンチャーゲームが好きという方も必見です！

■蒼姫ラピスって何者？

　せっかくのキャラモノなので、まずはタイトルにもなっているヒロインについて簡単に解説しておきましょう。本作に登場する少女は“蒼姫ラピス（あおきらぴす）”といって、VOCALOID3対応のボイスライブラリ“蒼姫ラピス SE”のイメージキャラクターです。中の人は、業界初の一般公募で見事にその座を射止めた江口菜子さん。イメージイラストは、美少女ゲームでおなじみの人気絵師・CARNELIANさんが手掛けています。

▲小さなラピスも大活躍してくれると思いきや、残念ながらほとんど手助けしてはくれません。

■ボカロの蒼き姫君と一緒に大脱出♪

　ある日、ポストに届けられた本を開いた主人公（＝プレイヤー）は、本の世界へと迷い込んでしまいます。目が覚めると、そこには愛らしい先客・蒼姫ラピスの姿が……。彼女もまた、本の世界に迷い込んで途方に暮れている模様。こうして2人は、一緒に出口を捜すことになるのでした。

　こんなメルヘンチックな出だしとは裏腹に、ゲーム内容はなかなかハード。「鏡で太陽光を反射させて氷の像を溶かす」など、常識的な仕掛けはまだマシです。ある程度進むと、「スタート地点にあった模様（ポスターのようなもの）をハサミで切ったら、重要アイテムが出ます（ただしヒントや脈絡なし）」など、思わず「はい!?」と声が裏返りそうな仕掛けもあるから困りもの。

　もっとも、脱出ゲームにこの手の不条理な仕掛けや謎解きはつきものなので、そういうものだと受け止めて素直に楽しむのが吉です。なんでもありな世界だと思えば、俄然やる気が湧いてきて、突拍子もない仕掛けをクリアすることが快感に！　筆者の場合は些細なヒントを見逃したり、タブレット本体を傾けることを忘れたりと苦戦したものの、久しぶりに心地よい知恵熱（!?）を味わえました。

▲どこか昔懐かしい雰囲気のゲーム画面。ちなみに、第1章ではまったく使わないアイテムも手に入ったりするのでご注意を。

→次のページでは、謎解きのポイントをネタバレしない程度にお届け。（2ページ目へ）

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データ

関連サイト

• 『ラピスと不思議なラビリンス』公式サイト