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2013年7月8日(月)

『MTG』最新セット『M14』を徹底攻略するわよ! ルール変更から注目の能力・カードまでこの記事で完璧にチェック!!

文:カワカミ雁々

■『M14』青の注目カード■

 青はまず《ジェイスの精神追い》から紹介しましょう!

『基本セット2014』

 6マナ4/4飛行に加えて、戦場に出た時に相手のライブラリーを5枚けずりつつ、そのなかにあるインスタント・カードかソーサリー・カードを1枚、マナコストを支払わずにプレイすることができるという能力を持っています。能力が相手に依存してしまうのは難しいところですが、対ビートダウンなら除去カードで相手の攻め手を減らしたり、対コントロールではドローカードを奪うことができれば、元は取れるでしょう。

 また、戦場に出るだけでライブラリーを5枚けずれるというのも、ライブラリー破壊を勝利手段にする場合は無視できない効果と言えそうです。《妖術師の衣装部屋》や《雲隠れ》などで“明滅”させることで、相手のライブラリーをけずりつつ、呪文を奪ってアドバンテージを得ることができます。同じマナ域に《霊異種》がいるため、純粋なコントロールデッキのフィニッシャーとして活躍させるのはなかなか難しいかもしれませんが、非常におもしろい能力を持ったクリーチャーと言えるわね。

『基本セット2014』 『基本セット2014』
▲戦場に出た時の能力は1回使うだけでは不発に終わってしまうかもしれませんが、何度も使えるなら“当たり”を引く確率も上がります。

 続いては《潮縛りの魔道士》を見てみましょう。戦場に出た時、赤か緑のクリーチャーを1体タップし《潮縛りの魔道士》が戦場を離れるまでアンタップ・ステップにアンタップさせずにおける能力を持っており、赤や緑を含んだビートダウンデッキへの時間稼ぎ役として働いてくれそうです。また、攻撃的な青のデッキに置いては2マナ2/2というサイズを活かして軽量アタッカーとしても採用の余地があるんじゃないかしら。

『基本セット2014』

 また、スタンダードの外に目を向ければ種族が“マーフォーク”なことが目に留まるわね。モダンやレガシーと言ったより広いカードプールのあるフォーマットではマーフォークデッキも見られるので、そういった環境での活躍も期待できそうです。続いては、いかにも青らしい呪文を1枚をどうぞっ! 《急かし》です。

『基本セット2014』

 次に唱えるソーサリー・カードを“瞬速”を持っているかのように唱えることができるインスタント呪文で、簡単に言ってしまえば1回だけソーサリー呪文を、インスタント呪文のように唱えられるようになるという効果です。本来自分のターンにしか唱えられず、スキを作りやすいソーサリー呪文をスキなく唱えることができます。もっともオーソドックスな使い方としては《至高の評決》を対戦相手のターン終了時に唱えるというものでしょう。打消し呪文を構えていたら《ロクソドンの強打者》を出されてしまった、なんていう状況でも《急かし》から《ミジウムの迫撃砲》を撃てば問題解決ですし、ターン終了時に放たれる《ラクドスの復活》なども捨てさせる枚数が1枚減ってしまうものの強力でしょう。

『基本セット2014』 『基本セット2014』 『基本セット2014』
▲インスタントだったらもっと便利なのになぁ……という悩みを《急かし》が解決してくれるわ。今あるソーサリー呪文との組み合わせはもちろん、今後1年間で出るソーサリー・カードもこのカードのおかげで使い道が増えることでしょう。

 また、最低でも1マナでカードを1枚引けるインスタント呪文なので《空召喚士ターランド》や《どぶ潜み》といったカードとは相性がいいです。さらに、それらとシナジーがある《ターランドの発動》も《急かし》があればインスタント・タイミングで撃てるようになるので、相手の出方を見て、打ち消し呪文と使い分けることができるわよ。

『基本セット2014』 『基本セット2014』 『基本セット2014』
▲コストが軽くて軽くて手札が減らない呪文なので、さまざまなデッキへの投入が考えられそうです。ここにあげた以外にも《秘密を掘り下げる者》デッキなどにも投入できそうですね。

 もう1枚、青らしさあふれるインスタント呪文、《好機》を見ておきましょう。

『基本セット2014』
『基本セット2014』

 4枚カードを引くという非常にシンプルな効果のカードです。現在、青の大量ドロー呪文と言えば《スフィンクスの啓示》ですが、《好機》は青単色でプレイできるため《スフィンクスの啓示》を入れられない青赤黒のコントロールデッキで採用が考えられるのではないでしょうか。青赤黒のコントロールデッキは手札破壊ができるためコントロール同系対決には強いとされつつも、大量にカードアドバンテージを稼げる手段が少なく、コントロールデッキとしては青白系に続く2番手とされていましたが、今回《好機》を得たことで青赤黒のコントロールデッキは強化されたと言えそうです。また、細かいポイントですが《好機》はマナ・コストにXを含まないため《前線の衛生兵》に打ち消されないという利点もありますね。

 青のカードレビュー、最後の1枚は《イーヴォ島の管理人》です。

『基本セット2014』

 3マナ2/2飛行と標準的なサイズを持ちつつ、飛行クリーチャーのマナ・コストを1少なくしてくれる能力を持ちます。3ターン目に《イーヴォ島の管理人》を出せば、次のターンには5マナの飛行クリーチャーをプレイできるようになるので、4~5マナの飛行クリーチャーと組み合わせていきたいですね。《血統の守り手》や《血の贈与の悪魔》、ちょっとマナ拘束が厳しいですが《鷺群れのシガルダ》などをすばやくプレイできれば相手にプレッシャーを与えられるでしょう。

『基本セット2014』 『基本セット2014』 『基本セット2014』
▲《イーヴォ島の管理人》がいれば、中~大型の飛行クリーチャーを運用しやすくなります。また、当然デッキ内の飛行クリーチャーの割合も増えるので、飛行クリーチャーを強化してくれる《順風》のようなカードと組み合わせるのも強そうです。

→黒の注目カードはこんな感じ!(5ページ目へ)

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記事内イラスト:うさ城まに

データ

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