『チェインクロニクル』はすべてのソーシャルカードゲームに対するアンチテーゼ!? セガの開発者に直撃インタビュー！

文：まり蔵

■男性キャラは燃える、女性キャラは萌える展開が！

――主人公や主要キャラクターについて教えてください。

松永氏：仲間になるキャラクターとは別の位置づけで、主人公・ヒロイン・パートナーが設定されています。主人公には自分の好きな名前が付けられますので、ユーザーさんには自分と主人公を重ねて感情移入しながら遊んでもらえればと思っています。また、ゲームのナビゲーターとして妖精のピリカ、ヒロインにフィーナという女の子を用意しています。

▲プレイヤーは主人公となり、ナビゲーター・ピリカ＆ヒロイン・フィーナとともに、冒険を繰り広げることになる。

――仲間キャラクターの中で思い入れのあるキャラはいますか？

松永氏：最初に仲間になる傭兵の“カイン”や僧侶の“マリナ”、弓使いの“ミシディア”というキャラクターですね。これも“従来のソーシャルゲームに対するアンチテーゼ”と重なる部分があるのですが、彼らはいわゆるゲームのチュートリアル部分で仲間になるキャラクターなんです。こういうキャラは、従来のソーシャルゲームですとその後に手に入ったレアリティの高いキャラを強化するための素材にされてしまいがちですよね。でもそれはRPGじゃないだろうと。彼らは最初に仲間になるキャラクター、つまりキーマンのはずなんですよ！

▲カイン		▲マリナ		▲ミシディア

　今回、そういうところをこだわり抜いていまして、この3人のストーリーはその疑問に対する答えとなるような凝ったものを用意しています。もちろん、最初に手に入るキャラクターが強すぎたら、あとから仲間になるキャラが意味のないものになってしまうので、従来のゲームと同じくキャラクターの性能的には決して高くはないです。ですがそのうえで根気よく育てることで絆のクエストが発生したりと、キャラ＝強さではない、新しい楽しみ方をユーザーさんに感じてもらえると嬉しいです。

新小田氏：私の思い入れのあるキャラクターは、盲目の神官“ノエル”ですね。本作のメインシナリオは、記憶喪失のヒロイン・フィーナと“クロニクル”と呼ばれる本の謎がリンクしていて、戦いを重ねるごとに真相が徐々に明らかになっていくという少々シリアスな内容となります。ただ、サブシナリオはわりとコメディやラブコメ路線のテイストですので、ユーザーさんにはキュンキュンしながら楽しんでいただけると思います。主人公は基本的にフィーナといい雰囲気なのですが、サブシナリオではフィーナ以外の女の子にモテる部分が描かれていまして、ノエルは主人公に対して非常にかいがいしい娘で料理とかもすごく上手なんですね。ノエルのシナリオでは、フィーナの立場が脅かされて、ヤキモチを妬いたりするシーンにちょっと萌えました（笑）。

▲ノエル

松永氏：ユーザーさんにはそんな感じで、まずは気に入ったキャラを見つけてもらって、使っているうちにクエストがプレイできるようになって、そして仲間の物語にキュンとするという流れをぜひ体験していただきたいですね。もちろんラブコメだけでなく、笑いも涙も熱さも、このゲームには全部ありますので！

新小田氏：そうですね、そういう点では男性キャラクターは熱いストーリーが多くなっています。たとえばメインのキャラクターデザインを担当されているtoi8さんが描いた歴戦の傭兵“グレッグ”というキャラクターのシナリオは、大人の男も泣けるビターなストーリーになっています。グレッグのストーリーは、子育てや仕事で普段忙しくてゲームができないお父さんにぜひプレイしてほしいですね！

▲グレッグ

→石田彰さんの演じ分けがすごかった！（5ページ目へ）

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関連サイト

• 『チェインクロニクル』公式サイト