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2013年7月13日(土)

『パラサイトムーン』から10年分の思いと愛と夢を込めて! 『ストレンジムーン』を執筆した渡瀬草一郎先生を直撃!【Spot the 電撃文庫】

文:てけおん

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――小説を書こうと思った具体的なキッカケはなんですか?

 学生時代、ひとり暮らしで高熱を出して意識が飛んだ時に「あ。やべ。これ死ぬかも」と思ったんですが……その後の入院中に、「そういや自分、まだ何もやってないなぁ……」と反省しまして、短い人生なんだから、せめて死ぬ時に後悔しない程度には何かしておきたいなぁということで、とりあえずとばかりに書き始めました。そんな動機なのでどうも自分には商売っ気が根本的に欠けている気がするんですが、なんだかんだでやってこられたのは読者さんのおかげです。ありがとうございます!

――初の……もとい38作目の商業作品ということで、その感想は?

 ぶっちゃけ未だに新人気分が抜けていないのですが、どうしたらいいでしょう……?

――今後、どういった作品を発表していきたいですか?

 今作で、デビュー当時からの心残りに1つけじめをつけられそうなので、このシリーズが終わったら次のシリーズは完全新作でいく予定です。プロットも思案中なんですが、可能であればその前に『陰陽ノ京』も1冊やらせてもらえれば……そのためにも、まずは目の前の原稿にしっかりと向き合いたいです。

――現在注目している作家・作品は?

 個別の作品というよりジャンルなんですが、ここ数年、ボーカロイドと東方系から目が離せません。1つの媒体に大量の作り手が集まって、それぞれの持ち味を出しながら沸き返っている感じがすごいパワフルでいーなぁ、と……そんな理由付けはさておき今からここで咲夜さんがあんなに瀟洒(しょうしゃ)な理由をフラワリングナイトのBGMとともに原稿用紙15枚分くらい述べたいんですがだめですか。そうですか。

――今熱中しているものはなんですか?

 熱中というか単なる趣味なんですが、安いLEDプロジェクターを衝動買いしたところ、これが想像していた以上にいい感じで。PS3やスピーカーとつないで、映画や宇宙や深海関係の映像を真夜中に見ています。特にプラネタリウム系や空撮系は凄い迫力で、何度も同じディスクを見てしまいます。ホラーはダメです。迫力がありすぎて普通に怖いです。

――ところで猫を信仰しているとのことですが……。

 (ФωФ)

――ゲームで熱中しているものがあれば教えてください。

 アトラス系の3Dダンジョンが大好物です。『世界樹の迷宮』とか『女神転生』とか! あと少し前のゲームですが、今はアクアプラスの『ダンジョントラベラーズ』にちまちまと手を出してます。仕事優先なので進行は遅いんですが……SLG系なら『スーパーロボット大戦』とか『ギレンの野望』とかも細く長く遊んでいます。オンラインゲームはちょっと面倒で……通信とか気にせず、1人でコツコツダラダラと遊べるゲームが好きみたいです。

――それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。

 設定面では昔の作品とも重なるのですが、お話そのものは初めて読んでいただける方向けに書き上げていますので、ぜひ気軽に手にとっていただければ幸いです。桑島黎音さんの挿絵とカラーも素晴らしく! ヒロインのコスプレ姿(?)が絶品です。

 ついでながら旧作の『パラサイトムーン』もBook☆Walkerで電子書籍配信予定ですので、機会があればこちらもぜひよしなに! ……なんかもう、露骨な宣伝コメントですみません……。

(C)渡瀬草一郎/アスキー・メディアワークス
イラスト:桑島黎音

データ

▼『ストレンジムーン 宝石箱に映る月』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2013年6月7日
■価格:683円(税込)
 
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Amazon.co.jp

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