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2013年8月4日(日)

『イース』から『イースVI』まで! 赤毛の冒険家・アドルの冒険日誌をゲーム化した人気シリーズの歴史をたどる【思い出ゲーム特集】

文:オヌゥ

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■ゲームシステムも丸ごと進化し続ける『イース』シリーズ!

 間を空けず1989年にリリースされた『イースIII』では、アドルの親友の故郷を舞台とした冒険が展開します。ちなみに初登場の時のタイトル名は『ワンダラーズフロムイース』で、後に『イース -フェルガナの誓い-』の名称でPCやPSPでリメイクされました。ゲーム画面は、見下ろし視点の四方向スクロール形式から一転、サイドビューの横スクロールアクションになっていて、『イース』や『イースII』とは違ったプレイ感覚を楽しめるようになっています。

 この作品は、ヒロインのエレナという女の子が主人公の行く先々に先回りして現れる(たとえモンスターのひしめく危険な場所でも)ことから、彼女が“先回りのエレナ”と呼ばれたことでも有名な作品。そう呼ばれる理由を確かめながらプレイしてみるのも、楽しいですよ(笑)。

【イースIII】
『イース』 『イース』

 樹海を冒険の舞台とする『イースIV』(1993年にSFCとPCEでリリース)は再度、見下ろし型の体当たりアクションに戻っています。とにかく冒険できるマップが広大で、よく迷子になった記憶が……。僕は迷子属性を持っているので、今プレイしてもきっと迷うんだろうなぁ。今度やる時には、もうちょっとスマートにクリアしたいものです。

【イースIV】
『イース』 『イース』

 砂漠地帯の冒険を描く『イースV』(1995年にSFCでリリース)では、高さの概念やジャンプが取り入れられました。また、剣を振って敵を倒すアクションも追加され、よりアクション色の強いゲームシステムとなっています。ジャンプの動きがどことなくぎこちなかったこともあり、ジャンプを多用する場所がとにかく難所だった作品で、苦労した方も多かったのではないでしょうか?

【イースV】
『イース』 『イース』

 孤島を舞台とした『イースVI~ナピシュテムの匣~』(2003年にPCでリリース)は、『イースV』をベースに、飛躍的に進化した立体的なアクションが人気の作品で、以後の『イース』シリーズにもこのシステムが継承されています。ゲームバランスがとにかく秀逸で遊びやすいので、PSPやPS VITAといった家庭用ゲーム機で発売された『イース -フェルガナの誓い-』や『イース7』、『イース セルセタの樹海』といった作品を遊ばれた方は、ぜひ1度遊んでみてください。それらに勝るとも劣らない良ゲーですよ。

【イースVI~ナピシュテムの匣~】
『イース』 『イース』

 ちなみに、『イース大全集』の時はその後も泊まり込みで用語集を作ったり、画面写真を撮るのに四苦八苦したりとハードワーク続きでしたが、当時の経験があったからこそ、今では大体のことには動じなくなった……ような気がします(笑)。2011年には日本ファルコム30周年記念本『Falcom Chronicle』の制作にも携わることができましたし、『イース』シリーズには感謝してもしきれません。

 『イース』シリーズは、1987年から今日まで25年以上にわたって長く愛されてきた作品なので、ファンの方も多いと思います。『イースI』~『イースV』は、レトロゲーム総合配信サイト“プロジェクトEGG”で購入できるので、懐かしさを胸にお盆休みにプレイしてみては? また『イース』シリーズは初めてという方は、グラフィックが美しくなって蘇った『Ys I&II Chronicles PSP the Best』がPS Storeで配信中なので、こちらを遊んでみてはいかがでしょうか?


【思い出よみがえりゲーム特集『イース』アンケート】

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データ

▼『Ys I&II Chronicles PSP the Best』
■メーカー:日本ファルコム
■対応機種:PSP
■ジャンル:ARPG
■配信日:2011年7月14日
■価格:2,940円(税込)

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