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2013年8月6日(火)

電撃PSの『ガンパレード・マーチ』メインライターが今になって語る“『ガンパレ』の魅力”ってなんだろね? 【思い出ゲーム特集】

文:まさ

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■学生兵として限られた約2カ月間をどう過ごす?

 ここからは、『ガンパレード・マーチ』が具体的にどんなゲームなのかを未プレイに方に知ってもらうため、ゲームの基本的な流れを説明していきましょう。なお、ゲーム内で何をしていくのかは、プレイヤーが心の中に掲げた目的によって大きく変わってきますので、プレイヤーキャラは1周目の速水厚志で、目的は仲間たちとともに戦いを生き抜くこととします。

『ガンパレード・マーチ』 『ガンパレード・マーチ』
▲1周目のプレイヤーキャラは速水厚志で固定。2周目のプレイ以降は、4人のプレイヤーキャラが追加で選べるようになります。ちなみに、22人を選べる裏コマンドもありますが、使用は自己責任で。

 ゲーム内の期間は3月4日から5月10日まで。小隊内の生徒が一定数以上生き残った状態で5月10日を迎えるか、特定のイベントをこなすことでゲームクリアとなります。序盤のチュートリアル的な展開をきっちりこなすと、3月20日には仲間となるNPCが全員そろうので、ここからが本格的なゲームの始まりだと言ってもいいでしょう。

『ガンパレード・マーチ』 『ガンパレード・マーチ』

 まず、プレイヤーキャラの兵士としての部署ですが、初期配置となる3番機パイロットのままで進めます。陳情すれば整備士や司令になることもできるのですが、仲間を死なせないことを考えると、パイロットとして戦闘に参加するのが最も効果的です。ただ、パイロットとして今後の戦いに勝ち抜くには能力がまったく足りないので、まずは訓練で気力と体力からパラメータを上げていきます。気力と体力が足りないと、戦闘どころか平時のパイロットとしての仕事もままならないので、この行動は最優先事項となります。

『ガンパレード・マーチ』 『ガンパレード・マーチ』 『ガンパレード・マーチ』
▲仕事や訓練の方針を決めるファジー入力。的確な位置に入力すると、成功率が上がります。

 順調にゲームを進めれば、3月24日には初出撃となります。戦闘方式は、画面見下ろし型のターン制SLG。戦闘の操作方法には、1ターンごとに行動を選ぶ自動モードと、1ターン内の行動を10ステップに区切って行動する手動モードが用意されていますが、仲間たちと最後まで生き残りたいのであれば手動モード一択です。ぶっちゃけ、自動モードでは4月で詰みます。ちなみに、プレイヤーキャラの部署が整備士や無職だった場合、戦闘には参加せず戦果報告を待つことになり、戦況や運が悪いと、ここで仲間に戦死者が出てしまいます。

『ガンパレード・マーチ』 『ガンパレード・マーチ』
▲戦闘画面は当時のゲームとしても地味ですが、“コマンドワード”を使った戦闘システムは秀逸。

 パイロットして、一応の仕事がこなせるようになったら、次に考えるべきは仲間たちのことです。仲間たちが戦死してしまわないよう、戦闘でフォローするだけでなく、平時の仕事を手伝う、新たな技能を修得する、いい装備を陳情してあげるといった行動が重要となります。しかし、それらの行動を実行するにはパラメータの発言力が必要なため、発言力を上げるべく忙しい日々を過ごしていくことになるのです。

『ガンパレード・マーチ』 『ガンパレード・マーチ』 『ガンパレード・マーチ』

 さて、ここまでゲーム流れの一例を説明してきましたが、実際にプレイをすると、そうそう思い通りにならないのが本作おもしろいところです。ゲーム全般的にランダム要素が強いうえに、自由気ままなAIで行動するNPCを完全にコントロールするのは実質的に不可能。そこで、失敗は折り込み済みで行動の計画を立てたり、提案コマンドを駆使してNPCの気分を変えさせたりしていくわけですが、それでも想定外のことがゴロゴロと起きてしまうのが『ガンパレード・マーチ』というゲームなのです。

『ガンパレード・マーチ』 『ガンパレード・マーチ』 『ガンパレード・マーチ』

■今でも『ガンパレード・マーチ』をオススメできる理由

 本作が発売された当時、「この先、新ハードで『ガンパレード・マーチ』のようなゲームが続々と登場するんだろうな」と筆者は思っていました。しかし、あれから約13年が経った今、『絢爛舞踏祭』や『ガンパレード・オーケストラ』など、本作の系譜に連なるタイトルを除くと、これに近しいゲーム性を持った作品はほとんど登場していません。

 NPCのAIまで設定された自由度の高いオープンワールドRPGが、比較的本作と近いジャンルになるかと思いますが、小規模なマップで少数のNPCが織りなす濃密感は、昨今の大規模なオープンワールドゲームでは味わえないものです。現在、PlayStation Storeにて『ガンパレード・マーチ』は600円(税込)配信されていますので、この機会に遊んでみてはいかがでしょうか。ちなみに、攻略&設定資料集『電撃ガンパレード・マーチ 復刻版』も950円(税込)で配信中ですので、ゲームとあわせて楽しんでいただけると個人的にも嬉しく思います。

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【思い出よみがえりゲーム特集『ガンパレード・マーチ』アンケート】

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データ

▼『ガンパレード・マーチ』(ゲームアーカイブス)
■メーカー:SCE
■対応機種:PS3/PS Vita/PSP(ダウンロード専用)
■ジャンル:AVG
■配信日:2010年9月22日
■価格:600円(税込)
▼『ガンパレード・マーチ』
■メーカー:SCE
■対応機種:PS
■ジャンル:AVG
■発売日:2000年9月28日
■希望小売価格:6,090円(税込)

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