2013年8月9日(金)
2本目のゲームは、先手を取った久保田氏のライカンスロープたちにテンポよく攻められますが、こちらも《嘆きの魔人マエロル》や《彷徨うソリトゥス》でチャージを増やして《魂を結ぶ天使リアン》の登場を待ちます。ライカンスロープは登場時にパワーを上げる能力が多く攻撃的ですが、その反面、返しのターンはパワーのゼクスになっていることが多く、パワーが低めの《嘆きの魔人マエロル》や《彷徨うソリトゥス》でも戦線を維持することができました。
中盤で久保田氏のIGが連続で成功して一気にライフを詰められますが、こちらもライフリカバリーの《イヴィルべイン モンブラン》がめくれるラッキーがあり、持ちこたえます。そして、こちらも返しのターンのIGで《暗黒街の王カール》と《記憶の魔人メモリア》が登場、さらに《憧れのアドミラシオン》のパワーマイナス能力と合わせて盤面を一掃します。
続くターンで久保田氏はIGに成功せず、《獣人ウェアパンダ》で《憧れのアドミラシオン》を倒すのみ。一気にチャンスがめぐってきました。ただしライフの状況は久保田氏が3に対してこちらは1と危険域なので、《創造のクレアシオン》でチャージの《放浪のエレ》を復活させて自軍エリアを埋めつつ、慎重に攻めていきます。久保田氏は防戦一方ですが、何か余裕があるようです。リソースに《金色の首領ウェアタイガー》がいるところを見るに、連続でのゼクス展開から一気に突破を狙っているのでしょうか。
しかし、久保田氏の狙いは別のところにありました。久保田氏はこちらが黒のカードでチャージを増やしつつ、《風のヴァン》と《イヴィルべイン ヴァイスホルン》、《十二使徒 獅子宮ウェルキエル》といったカードでスクエアを制圧していくのに対して、正面からぶつかり合うのは不利と判断し、こちらのデッキ切れによるライフ損失で勝利することを考えていたのです。
それに気づくのが遅れたため、最終ターンであと1点削れれば、という状況でこちらのデッキがなくなり、ライフを失って負けてしまいました。写真のように、スクエアの状況だけで見れば完全に押し切れそうな状態だったのですが……。《憧れのアドミラシオン》を絡めて攻守が逆転した次のターンは、《創造のクレアシオン》と《放浪のエレ》で完全に守りに入るのではなく、少しでも攻め気を出しておくべきだったかもしれませんね。では、このゲームで使ったデッキを紹介したいと思います。
■デッキレシピ:緑単“ライカンスロープ”デッキ
●プレイヤーカード
なんでもOK
●スタートカード
1《変幻の三節棍 山吹》
●IGアイコンのあるカード
4《兎娘ウェアラビット》
4《洗濯獣人ウェアラクーン》
4《獣人ウェアヘッジホッグ》
4《農耕鳥人ウェアラーク》
4《獣人親子ウェアカンガルー》
●ゼクスカード
4《のんびり屋のルリジッサ》
4《リス娘ウェアスクワール》
4《恥ずかしがりのヘンルーダ》
4《犬娘ウェアプードル》
4《獣人ウェアパンダ》
4《金色の首領ウェアタイガー》
●イベントカード
3《武皇剣閃撃》
2《合同トレーニング》
スタートカードをのぞいてゼクスが全部4枚積みされている男らしいデッキですね。出して殴る、あるいは守るという非常にシンプルな動きをしていたので、これから『ゼクス』を始めるという人にもオススメできると思います。『覇王の凱歌』からの注目カードとしては、《恥ずかしがり屋のヘンルーダ》と《犬娘ウェアプードル》のチャージでリンクするコンビが投入されていることでしょうか。
《犬娘ウェアプードル》が登場した時、チャージに《恥ずかしがり屋のヘンルーダ》がいればリソースを加速することができます。このデッキにも入っていますが、これまでリソース加速と言えば《のんびり屋のルリジッサ》と《フィーユはいつも元気だぞっ!》、《きれい好きのレモンバーム》などがメジャーでしたが、《恥ずかしがり屋のヘンルーダ》と《犬娘ウェアプードル》は単体でも戦力になるパワーを持っているというのが強みで、これからは同じく『覇王の凱歌』で収録された《幻惑の青竜刀 水芭蕉》などと合わせて“リソース加速の仕事をどのゼクスに任せるか?”というところも重要になってきそうです。
続いて、筆者の使ったデッキです。
■デッキレシピ:白黒“魂を結ぶ天使リアン”デッキ
●プレイヤーカード
《天王寺飛鳥》
●スタートカード
1《復讐の魔人ウルティオー》
●IGアイコンのあるカード
2《暗黒街の王カール》
4《放浪のエレ》
2《力のピュイサンス》
4《イヴィルべイン モンブラン》
2《記憶の魔人メモリア》
4《嘆きの魔人マエロル》
2《月影葬送牙》
●ゼクスカード
2《創造のクレアシオン》
3《十二使徒 宝瓶宮ガムビエル》
4《風のヴァン》
3《イヴィルべイン ヴァイスホルン》
2《十二使徒 獅子宮ウェルキエル》
4《魂を結ぶ天使リアン》
2《憧れのアドミラシオン》
4《彷徨うソリトゥス》
3《支配の魔人イムペリウム》
2《七大罪 強欲の魔人アワリティア》
チャージに5コスト以上の“エンジェル”ゼクスがあるとIGアイコンを持つ《魂を結ぶ天使リアン》と、5コストのエンジェルであり《イヴィルべイン ヴァイスホルン》とチャージでコンボする《風のヴァン》を中心にしたデッキです。
チャージにカードが必要になるので、《彷徨うソリトゥス》や《嘆きの魔人マエロル》でチャージを増やしていきます。大道芸レベルですが、1ターン目に《嘆きの魔人マエロル》で5コスト以上の“エンジェル”をチャージに置き、2ターン目にIGで《魂を結ぶ天使リアン》登場なんてこともたまにあります。というか、それがやりたくて組みました。
とはいえ《魂を結ぶ天使リアン》がIGで登場するかは運なので、それとは別にチャージを生かすために《創造のクレアシオン》や《十二使徒 獅子宮ウェルキエル》といったカードも投入してあります。これらのカードがあるため中盤以降はかなり粘り強く戦うことができます。今回はデッキ切れで負けてしまいましたが、スクエアを制圧することはできたので、今後もっと腕を磨いて、デッキ切れの前に相手を倒すことができるよう頑張りたいですね。(後編へ続く)
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