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2013年8月8日(木)

『SPEC~干~』は謎のレトロゲームが事件のカギ!? おなじみの当麻&瀬文の他オリジナルキャラクターも多数登場

文:皐月誠

 バンダイナムコゲームスは、10月3日に発売する3DS用ソフト『SPEC~干~(スペック~カン~)』について、ゲームの概要や本作オリジナルの登場人物を公開した。

『SPEC~干』

 本作は、2010年にTBS系列で放映され人気を博したドラマ『SPEC~警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿~(以下『SPEC』)』をゲーム化したタイトル。当麻紗綾と瀬文焚流という2人の刑事が、悪事を働くスペックホルダー(特殊能力者)たちと戦っていく。

 ストーリーは『SPEC』の“丁の回(4話)”と“戊の回(5話)”の間を描くものとなり、『SPEC』の脚本を手掛けた西荻弓絵氏、同プロデューサーである植田博樹氏・今井夏木氏が監修を行っている。開発は数々のサウンドノベルシリーズを手掛ける熱中日和が担当。ゲーム化にあたり、“ゲームだからこそ表現できる『SPEC』”が追求されているという。

●TVドラマ『SPEC』あらすじ

 世の中には、通常の人間の常識では計り知れない特殊能力(スペック)を持った人間が潜んでいる。例えば、異常に感覚が進化した人間、異常な運動能力を隠し持っている人間、異常に優れた頭脳を持っている人間。

 もし、特殊能力者の何%かが、その能力を悪用しているとしたら……

 捜査一課の手に負えない特殊な事件を調査するため、公安部が設立した未詳事件特別対策係(通称:未詳)。そこに所属するIQ201の天才であり変人の当麻紗綾(演:戸田恵梨香)と、警視庁特殊部隊(SIT)出身で叩き上げの瀬文焚流(演:加瀬亮)は、スペックを持つ犯罪者たちへ立ち向かっていく。

『SPEC~干』 『SPEC~干』
▲公安内部に設けられた未詳。一見すると暇な左遷先だが、その実態は異常な難事件を専門に扱う部署だ。

■ゲーム概要

 本作は、画像や音楽とテキストで表現されるテキストアドベンチャーパートと、謎のゲーム『セサミ・H・クエスト』をプレイするレトロゲームパートが交互に展開することで進行していく。ストーリーは、テキストアドベンチャーパートの選択肢やレトロゲームパートでの証拠集めなどによって分岐。正しい選択を行えば捜査が進むが、誤った選択をすると捜査不能のバッドエンドに陥ってしまう他、特定の選択によっては“裏シナリオ”に突入する場合もある。

●3DS『SPEC~干~』あらすじ

 公安部公安第五課未詳事件特別対策係の当麻と瀬文。彼女たちは、警視庁捜査一課の管理官・馬場香(演:岡田浩暉)より、“壁抜け女”こと“クイーン・アラジン”から届いた犯行予告に対応するよう命令を受ける。

 彼女たちの活躍によって事件は収束するかと思われたが、その折に秋葉原で大規模な誘拐事件が発生する。その事件を知ったクイーン・アラジンは、「ムダ。ワタシたちのプラン、もう動いた。アナタたち、止められナイ」と告げる。

 後の捜査で明らかになる、謎のレトロゲーム『セサミ・H・クエスト』。事件に深く関わると見られる“開発者”に迫り、事件を解決すべく、当麻と瀬文はこのゲームをプレイしていく。

 はたしてこの事件はスペックホルダーの起こしたものなのか。それとも……? 

『SPEC~干』 『SPEC~干』
▲現実とゲーム内の双方で捜査を進めていく。

・テキストアドベンチャーパート

 画像や音楽とともに、テキストをメインとして進行していくパート。

『SPEC~干』 『SPEC~干』
『SPEC~干』 『SPEC~干』 『SPEC~干』

・レトロゲームパート

 謎のレトロゲーム『セサミ・H・クエスト』をプレイしていくパート。一見、単純な8bitのアドベンチャーに見えるが、ここに隠された真実とは?

『SPEC~干』 『SPEC~干』

■さまざまな機能

 テキストアドベンチャーに欠かせない要素として、バックログ機能や用語のTipsなどが搭載されている。

『SPEC~干』 『SPEC~干』 『SPEC~干』
▲テキストを読み返せるバックログ機能。状況の整理や謎の推理に活用しよう。▲用語や人物の詳細を確認できるTips。独自の用語が多い『SPEC』だが、この機能を使えば原作未視聴でもゲームを楽しめる。▲プレイ中の下画面では、自動送り/テキスト送りの指定が可能だ。
『SPEC~干』
▲物語はいくつかのエピソードにわかれている。クリアしたエピソードは、任意に選択してプレイできる。

■多彩な出演者

 本作には、ゲームオリジナルの新キャラクターも多数登場する。演じるのは、吉本興業のくまだまさしさん、安田大サーカスの団長安田さんなど個性的な面々だ。

伊達公彦(演:くまだまさし)隠岐剛太郎(演:団長安田)
『SPEC~干~』 『SPEC~干~』
▲特異体質のせいで苦渋に満ちた日々を送っていたが、ある出会いを境に人生が一変。一途な思いを胸に抱き、真っ直ぐに己の道を突き進む。▲作務衣をキリッと着こなす、眼光鋭い男性。頑固一徹の親父といった雰囲気だが、シャイで優しい一面も持っている。
ジェーン・モレッツ(演:MAMI)ノヴァ・ドライ(演:阿諏訪泰義)
『SPEC~干~』 『SPEC~干~』
▲美術館の展示物管理責任者(キュレーター)。プラチナブロンドと鮮やかな碧眼が特徴的な外国人女性。スタイルが優れるだけでなく、語学にも堪能している。 ▲黒装束に身を包み、落ち着いた雰囲気をまとう男性。ある想いを成就させるため、当麻と瀬文の前に姿を見せる。どこか寂しそうな側面も見えるが……?
クイーン・アラジン(演:bow)時田朱留(演:前島亜美)
『SPEC~干~』 『SPEC~干~』
▲正体不明の窃盗犯。窃盗にあたり不可解な手段を用いるため、捜査担当が捜査一課から未詳へと移された。彼女の“手段”とは、未知のスペックなのだろうか?▲メイド喫茶“フェアリー・ぱみぱみ”で働いている少女。純情可憐で容姿端麗、気も優しいため、客からの評価は非常に高く、「マジ天使!」と声を掛けられるほど。しかし、彼女のプライベートを知る者はいない。
野良犬(演:川下大洋)来栖来馬(演:田中光樹)
『SPEC~干~』 『SPEC~干~』
▲自称“野良犬”、本名不明。身に着けている衣装は、とある探偵をリスペクトした物のようだ。まったく同じにしないところは、彼なりの哲学なのだろうか。▲サッカーの海外チームと魚肉ソーセージをこよなく愛する少年。学校を自主休学して、自宅に引きこもっている。外界との接点は主にネットで、メールやチャットなどで交流する友人(面識はない)がいるらしい。

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