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2013年8月10日(土)

『MIND≒0』は本当に“未完”なのか!? ソフト発売から1週間後、開発元にネタバレありの緊急インタビューを敢行!

文:まさん

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■取り戻せなかった日常、そして続編の可能性は?

──MINDに関する設定や主人公たちの末路など、さまざまな部分がぼかされていますが、それらをぼかしているのはどういった意図を狙ったものなのでしょうか?

 言葉では言い表しがたい感覚的なつながり、形なきものをテーマとしています。それは、自分の対となるMINDとのつながりはもちろん、仲間との絆であったり、ふとした時に家族や友達との間に感じる“何か”です。可能性はまだ無数に残されていて、プレイされた方の感じ方しだいでいかようにもなれます。皆さんからの反応を受け、ぼかし過ぎてしまったかと素直に反省していますが、そういった意図もありきで『MIND≒0』は作られました。

『MIND≒0(マインド/ゼロ)』 『MIND≒0(マインド/ゼロ)』

──『MIND≒0』は、ヒロインを助けられず、主人公たちが負けたままで終わる、いわば“バッドエンド”の形で幕を閉じますが、物語の終わりをこのような形にした意図について教えてください。

 燈月との最後の戦いに勝ち、連れ去られた雫を取り戻す。慧たちは非日常から、日常へ戻りハッピーエンド、完結……と、したくなかったというのが大きく、燈月には最後に大きな置き土産を残していってもらいました。

 あくまでも表サイド(主人公側)から見た物語で進行しますので、裏サイド(敵側)の描き切れなかった事情を考慮せず、セオリー通りに主人公サイドの正義を振りかざして終わってしまうのが、悔まれて。裏にも裏なりに、正義があるでしょうし、それを描く可能性を残して終わらせたかった、というのが本音かもしれません。

──“This is only the beginning”の表示で終わる本作の物語ですが、ずばり続編は想定されているのでしょうか?

 プレイしていただいた皆さんのご要望が多ければ、実現するかもしれません。もし実現すれば、今回の『MIND≒0』を“表”とした、“裏”の物語を描けたらな、と。ただ、現時点では、具体的な続編については未定となっています。

──本作には、まだまだ多くの謎が残されていますが、そうした謎の答えを公開していく予定などはあるのでしょうか?

 なんらかの形でお伝えしていけたらと思っています。その1つに、現在未発表の組織・人物相関図があるのですが……。

──(組織・人物相関図を見せてもらいながら)これは……。これから本作をプレイする人や、プレイ途中の人には見せられませんよね。この相関図が攻略掲示板などに貼られたら、未クリアの人にとってはある意味テロですよ。

 では、時期が来たら、電撃オンラインさんの記事でお披露目させていただければと。ご期待ください。

『MIND≒0(マインド/ゼロ)』
▲画像をぼかしていますが、ゲームをクリアした人にはなんとなくわかるかも。

──その時は、最速で公開させていだきます! 最後に、このインタビューを読んでいる読者に向けてメッセージをお願いします。

 謎=可能性と、寛大にとらえていただけたら嬉しいです。1つの物語ではありますが、多面的にいろいろと予想・妄想して楽しんでいただけたらと思います。また、遊んでいただいた皆さんのご意見・ご感想、本当にありがとうございます。『MIND≒0』という作品は、今、流行の皆で一緒にワイワイ楽しむゲームというものではありません。プレイしていただき、“自分”にも必ずいるであろう“MIND”という存在を感じ、楽しんでいただければと思います。どうか応援のほどよろしくお願いいたします。

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データ

▼『MIND≒0(マインド/ゼロ)』(ダウンロード版)
■メーカー:アクワイア
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:RPG
■発売日:2013年8月1日
■希望小売価格:5,300円(税込)
▼『MIND≒0(マインド/ゼロ) ザ・コンプリートガイド』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2013年8月8日
■定価:1,995(税込)
 
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