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2013年8月19日(月)

『ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』を語る! 未プレイの人は最新作に向けて遊んでみては?【思い出ゲーム特集】

文:カネキング

 ども、電撃オンラインのカネキングです。今回は、“思い出よみがえり企画 お盆休みにオススメしたいゲーム特集”の一環として、当時を振り返りながら、ニンテンドウ64用ソフト『ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』をご紹介します。

『ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』

 本作は、マリオやリンクなど、任天堂のゲームに登場するキャラクターたちが熱いバトルを繰り広げる対戦アクションゲーム『スマブラ』のシリーズ第1作。『スマブラ』は、これまでに『ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』、ゲームキューブ用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズDX』、Wii用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズX』が発売されていますが、今回取り上げるのはその第1作となります。

 もはや説明不要の超人気ゲームですが、Wii Uと3DSで、最新作『大乱闘スマッシュブラザーズ for NINTENDO 3DS / Wii U』の発売が控えていますし、この夏に改めてその原点をプレイしてみるというのはいかがでしょうか! 第1作目は、現在Wiiのバーチャルコンソールにて、1,200Wiiポイントで発売中です。Wii Uからでも、本体をWiiモードに切り替えることでダウンロードできますので、すぐに本作をプレイできますよ!

■『スマブラ』の魅力

 『スマブラ』の魅力は、必殺技や投げといった格闘ゲームっぽいシステムを残しつつ、誰でもワイワイ楽しめるゲームに仕上がっている点です。

 『スマブラ』が発売された1999年は、対戦格闘ゲームが非常に盛り上がっている時期でした。毎月のように新作格闘ゲームが登場し、ゲームセンターは大きなにぎわいを見せていたのです。

 しかし同時に、格闘ゲームのシステムが複雑になり出し、ついていけないユーザーが出てきた時期でもありました。そんな中、上級者のニーズに応えるべく進化していた格闘ゲームとはまったく異なり、格闘ゲームの雰囲気を残しつつ、ワンボタンで出せる必殺技や、4人で対戦できる乱闘形式など、初心者でも楽しめるシステムをたっぷりと取り入れ、家庭用ゲームとして発売されたのが『スマブラ』なのです。

 中でも斬新だったのは、そのバトルシステムです。当時の格闘ゲームは、相手を攻撃して体力ゲージを0にしたら勝ちというシステムがほとんどでしたが、このシステムだと全部自力で相手にダメージを与えなければならないため、初心者が上級者に勝つのは困難でした。

 一方『スマブラ』は、攻撃することで相手が吹き飛びやすくなり、最終的に“相手を画面外まで吹っ飛ばせば勝ち”というルールになっています。非常に直観的でわかりやすく、これに4人での乱闘という要素が加わることで、上級者が一方的に勝つという格闘ゲームの定説を覆しました。初心者でも、逃げ回って漁夫の利を狙えるのです。

『ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』

 さらにアイテムの存在も、対戦を盛り上げます。モーションセンサー爆弾をアイテムの真下にセットしたり、足元に投げたカプセルが爆発して悶絶したり、落ちてくるハートのうつわの下で待機していたらボム兵を投げ込まれたり、ステージの端に置いたバンパーに弾かれて泣かされたり……。アイテムやステージギミックにあわせて、柔軟なアドリブや判断力が問われるのも、非常に楽しいのです。

 これらのルールを、自由にカスタマイズできる点もぬかりのない作りだったと言えるでしょう。僕も当時、いろいろな人と対戦をして遊びまくりましたが、「スターはなしな」とか「ストックは5でステージは“プププランド”か“ハイラル城”な」など、遊ぶコミュニティによっていろいろなハウスルールのようなものがあったのも印象的ですね。

■上級者のニーズにも応える『スマブラ』のスゴさ

 4人でワイワイ遊べるのも『スマブラ』の楽しいところですが、1対1で、ステージギミックやアイテムを極力排除した、普通の対戦格闘ゲームのような遊びも格闘ゲームユーザーの間で大いに盛り上がりました。

『ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』

 その結果、格闘ゲーマーにも未だに熱狂的なファンが大勢おり、今年7月に米国のラスベガスで開かれた格闘ゲームの祭典“Evolution 2013”では、非公式ながらファン投票によってシリーズ第2作『大乱闘スマッシュブラザーズDX』が種目に選ばれたというエピソードもあります。

 なぜ最新作の『大乱闘スマッシュブラザーズX』じゃないのか、という疑問を持たれる方もいるかと思いますが、『スマブラ』はタイトルによって操作感が異なるので、タイトルごとにファンがついているのが現状です。そんな中で、格闘ゲームファンの人気が高いのが『DX』ということなのです。なぜ『DX』が好まれているのかということを話し出すと、とてもマニアックな方向に行ってしまいますので、このあたりで切り上げます(笑)。

 とにかく、4人で遊ぶパーティゲームとしても、“Evolution 2013”で世界一を決める対戦ツールとしても、根強い人気を誇っているのが『スマブラ』なのです。

→上達のヒントやVCで遊べる各キャラクターの出演作を紹介(2ページ目へ)

(C) 1999-2009 Nintendo/HAL Laboratory, Inc.
Character(C)Nintendo/HAL Laboratory, Inc./Creatures inc./GAME FREAK inc.

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データ

▼『ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』(バーチャルコンソール)
■メーカー:任天堂
■対応機種:Wii
■ジャンル:ACT
■価格:1,200ポイント
▼『ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』
■メーカー:任天堂
■対応機種:ニンテンドウ64
■ジャンル:ACT
■発売日:1999年1月21日
■希望小売価格:5,800円(税別)

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