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2013年8月27日(火)

本日サービス開始の『新生FFXIV』吉田直樹氏にインタビュー! 『FF』らしい物語を期待している人にはドンピシャなストーリーに注目

文:ほっちゃん♂

■『新生FFXIV』では『FF』らしいストーリーが展開

――『新生FFXIV』のアピールポイントを教えてください。

 RPGですし、何より『FF』なので、まずはストーリーを楽しんでもらいたいです。『新生FFXIV』の物語は自分自身が英雄に上りつめていく感じにこだわっていて、これは過去の『FF』シリーズでもなかなか味わえなかったものだと思います。また、独特のわかりにくさも『FF』の魅力なので、キャラクター作成後に流れるイベントシーンがどんな意味を持っているのか、期待していただければと思います。ローンチ時から体験できるメインストーリーは一旦大きな区切りはつきますが、その後の展開もしっかり用意してあるので、エオルゼアを気に入っていただけたならエンドコンテンツなどにも挑戦してほしいと思います。

『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』 『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』
▲キャラクター作成後に流れる仮面の男との戦闘シーンや謎に包まれたNPCたちの正体は、ストーリーの進行とともに明かされていくとのこと。

――『旧FFXIV』で残されている謎も明かされていくのでしょうか?

 もちろんです。今回のストーリーでは長いスパンで張った伏線をうまく回収していくようにしたつもりなので、『FF』らしい物語を期待している人にはドンピシャだと思います。

――βテストをプレイしていた時に疑問に思ったのですが、仲よくなったNPCが自分のキャラクターを姓のほうで呼ぶのは間違いではないのでしょうか?

 あれはNPCの性格によります。親しみを込めてファーストネームで呼ぶキャラクターもいるし、礼儀を重んじてフルネームで呼んできたりもします。

――公式フォーラムでは、「メインストーリーでパーティプレイが必要になる場面が突然だったので、“ギルドオーダー”を導線上においてほしい」という意見がありましたね。

 そこはレベル10で“ギルドリーヴ”が開放されるタイミングに「ギルドオーダーもいかがですか?」という流れにしてあります。そこで“コンテンツファインダー”も使えるようになるので、パーティバトルの練習をしたい人はすぐに参加できますし、やらないとストーリーが進行しなくなるわけじゃないので後回しにしたい人はそれでいいいと思います。でも、ギルドオーダー中のNPCからの指令を読まず、突っ込んでいく人も多かったようですが(笑)。それでクリアできるなら問題ないですし、逆にコンテンツファインダーで初心者と経験者が一緒のパーティを組んで、経験者がフォローしてあげながら進んでほしいですね。

――特にPS3版をプレイされる方は、オンラインゲームに初めて触れる人が多そうです。

 はい、経験者の方は「全部フォローしてやるからドンといけ!」という感じに心を広く持っていただけると、日本のオンラインゲーム業界も盛り上がると思います。ただ、実生活に近い世界が待っているのは事実ですので、コミュニケーションがどうしても苦手な人には敬遠されがちなジャンルです。しかし、苦手だからといって僕らはそうしたプレイヤーの皆さんを見捨てたりせず、少しでも可能性がある人たちに続けてもらえるようにしたのが今回の序盤です。

 最近のMMORPGって、実は『新生FFXIV』よりもソロ寄りのゲームデザインになっていて、ストーリーライン上でパーティプレイをほとんど要求しないものが多いです。僕はむしろそれだとすぐに飽きてしまうんじゃないかと思っているので、意図的にパーティプレイが必要な場所を設け、難易度の低いところでワイワイやってもらい「楽しかった!」と思っていただけるようにしました。そういったところやF.A.T.E.で出会った人たちとコミュニティを広げていってほしいです。

――タンクやデバフといった、MMORPGに慣れていない方には聞きなれない専門用語をあえて多用した理由はなんでしょうか?

 理由は2つあります。僕の理想ではありますが、MMORPGは世界中の人と一緒に遊んでもらってナンボだと思っているので、世界共通言語にしたかったのが1つ。もう1つは、日本のプレイヤーの方に『新生FFXIV』で各種用語を覚えた後に、もっと多くのMMORPGをプレイしてほしいということです。言葉が違うとなんて言えばいいのかわからなくなってしまいますし、英文で「あなたはどのロールが好き?」と聞かれた時に、タンクやDPSと即答できるほうがいいじゃないですか。それに他のタイトルに触れてみることで、逆に『新生FFXIV』のよさに気づいてもらえる場合もあるかもしれません。

 むしろそうしていかないとMMORPGというジャンルが根付かず、他社さんもお客様が増えないことには開発してくださらないですし、そもそもゲームをプレイしてくれていないと作れないジャンルなので、開発者が生まれてきてくれません。この先、日本発のMMORPGが2度と出ないなんてことにもなりかねないので、用語に関してはできるだけ他のタイトルときっちり合わせています。ただ、ヘイトという言葉に関してはグローバルで共通の呼び名がありませんので、『新生FFXIV』では“敵視”にしてあります。

→メインの遊びとなるコンテンツの展開はどうなる?(3ページ目へ)

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