『スプリンターセル ブラックリスト』をいち早く遊んだインプレッションをお届け！ 協力プレイではさらに奥深い戦略性も生まれる!!

文：イトヤン

■“4Eミッション”の2人協力プレイに注目！　より奥の深い連携アクションが楽しめる!!

　サムが単独で敵地に潜入するメインストーリーのミッションに加え、本作では“4Eミッション”と呼ばれるサイドミッションをプレイすることもできます。4Eミッションは全部で4種類が用意されており、そのうちの“ブリッグスミッション”は、サムと相棒のブリッグスが2人で敵地に潜入する協力プレイ専用のサイドストーリーミッションとなっています。そして残りの3種類のミッションは、2人協力プレイでも、シングルプレイでもクリアすることが可能です。

　ちなみに2人協力プレイは、オンラインはもちろん、オフラインの画面分割でもプレイ可能（Wii U版ではオフライン協力プレイは不可）です。そこで今回は、画面分割で2人協力プレイにもチャレンジしてみました。

▲2人協力プレイでは、1人がサムを、もう1人が元CIAのエージェントであるアイザック・ブリッグスを操作することになります。ブリッグスミッションでは、サムとブリッグスの間で繰り広げられる人間ドラマにも注目！

　2人協力プレイでは、シングルプレイでは移動不可能な壁を2人で協力して上るといった、専用の潜入ルートが用意されている場合があります。また本作では、ヘルメットなどの防具を身につけているために、“マーク＆エクスキュート”の一撃では倒すことのできない敵兵士が存在しているのですが、そうした敵も2人で同時に行う“ダブル・エクスキュート”を使うと、一瞬で倒すことが可能です。

▲1人では上ることのできない崖も、2人協力プレイでは互いに手を貸すことで、先に進むことができます。

▲マークした時にヘルメットが表示される敵は、通常のエクスキュートを使っても一撃で倒すことはできません。2人同時に行う“ダブル・エクスキュート”を使って倒しましょう。ただし、タイミング合わせは慎重に！

　そうしたシステム的な部分はもちろんですが、実際のプレイ感覚の上でも、2人での潜入は1人の時とはかなりの違いがあると感じました。何よりも異なるのは、1人がオトリになって敵を誘導するというプレイが可能な点です。

　シングルプレイだと、いったん敵に見つかってしまうとそこから逃げ切るのは大変です。しかし2人協力プレイの場合だと、1人が敵に発見されて騒ぎになっているうちに、もう1人が敵の背後に回り込んでステルスキルを行うことが可能です。これを利用した連携プレイも可能になるなど、1人の時とはまったく異なる、より奥の深いゲームプレイが楽しめるのです。製品版が発売された際には、ぜひ多くの人に、2人協力プレイを楽しんでもらいたいと思いました。

▲2人同時プレイでは、1人が敵の攻撃で倒れても、一定時間内にもう1人が救援に向かうことで、治療することができます。でも、この場合にはまず、味方のそばから敵を遠ざける必要がありますが……。

　今回プレイしたのは、メインストーリーの序盤の部分と、4Eミッションの4種類のうち、それぞれ最初のミッションだったのですが、1つのミッションが複数のステージで構成された、いずれも密度の濃いものだったので驚きました。これに加えて、今回は体験できませんでしたが、オンライン対戦専用の“スパイVS傭兵”モードも用意されており、トータルではかなりのボリュームになっていることがわかります。

　さらに、ゲームプレイのスコアに応じて獲得した賞金を使って、新たな武器やガジェットを購入するといった楽しみもあり、やり込み度は非常に高そうです。『スプリンターセル』シリーズをずっと楽しんできた筆者から見ても、ある意味でシリーズの集大成ともいえる密度の濃さを、強く感じました。今回のプレイを通じて、製品版を遊ぶことのできる日が、さらに待ち遠しくなりました！

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