2013年9月10日(火)

【週間洋ゲー通信】『トランジスター』のヒロイン“レッド”の活躍に注目! 『CoD』や『ウォッチドッグス』の新情報も(9月3日~9月9日)

文:イトヤン

 この“週間洋ゲー通信”では、1週間の間に海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していく。

 今回は、9月3日から9月9日までの間で明らかになった新情報の中から、9個の話題をご紹介。日本でもPS4の発売日が決定し、いよいよ次世代ハードへの期待が盛り上がってきたはずだ。今週は、次世代ハードでも登場する話題作の新情報が、海外から続々と到着しているので、ぜひチェックしてほしい!

(※参考サイトのリンク先は海外サイトの場合があります)

■対戦者同士のハッキング対決も! 自由度満点な『ウォッチドッグス』のオープンワールドをプレイ映像でチェック

 近未来のシカゴを舞台に、主人公のエイデン・ピアースがあらゆる都市機能をハッキングして、たった1人で犯罪との戦いを繰り広げるオープンワールド・アクションゲーム『ウォッチドッグス』。本作における自由度の高いゲームプレイの全貌を、14分以上にわたって紹介するプレイ映像が公開された。

『週間洋ゲー通信』

 主人公のエイデンは、シカゴの各地区に配置されている“ctOS”のコントロールセンターをハッキングすることで、その地区の都市機能を自由に操作したり、住人の個人情報を閲覧したりできるようになる。個人情報の中にはctOSによる犯罪予測システムがあり、これをチェックすることで、現在進行中の犯罪を察知して、その進行を妨害することも可能だ。

 また本作では、通常のシングルプレイとマルチプレイがシームレスに連動しており、他のプレイヤーは主人公を妨害するハッカーとして、シカゴの街に出現する。プレイヤーは、他のプレイヤーからのハッキングを振り切るだけでなく、相手の居場所を見つけて逆にハッキングを仕掛けるすることも可能だ。

 このプレイ映像で紹介された内容は、ストーリーに沿ったミッションではなく、あくまでオープンワールドでの自由な行動の一環として楽しめるものだというから、驚きだ。本作は日本でも、PS3/PS4/Xbox 360/Wii U版が2014年2月22日に発売される。さらにXbox One/PC版も発売される予定だ。

(参考サイト:UBI BLOG

■海底での宝探しからモリを使ったサメ漁まで! 『アサシンクリード4 ブラックフラッグ』で待ち受けるさまざまな冒険!!

 『ウォッチドッグス』に続いてもう1本、この年末に登場するUBIのオープンワールド・アクションゲームの話題をご紹介。次なるアサシンのエドワード・ケンウェイが、18世紀のカリブ海で海賊として暴れ回る人気シリーズ最新作『アサシンクリード4 ブラックフラッグ』の、最新プレイ映像が公開された。

 今回の映像は、カリブ海ならではのロケーションにおけるさまざまな冒険に、スポットが当てられている。小島の酒場で殴り合いのケンカを繰り広げたり、密輸商人の洞窟を襲撃したりといったことはもちろんだが、特に注目したいのは大海原での活動だ。吊り鐘型の潜水器を使って海底深く潜り、難破船の財宝を集めたり、ボートに乗り込んでサメ漁を行ったりすることも可能。中でもサメ漁は、巨大なサメにモリを突き刺すとボートごとロープで引っ張られるという、スリリングかつ大迫力の対決が堪能できる。

『週間洋ゲー通信』

 従来のようにアサシンとしての人生だけでなく、本作では海の男としての生活も楽しめそうだ。本作は日本でもPS3/Xbox 360/Wii U版が11月28日に、またPS4版が2014年2月22日に発売される。またPCでも発売される予定だ。

(参考サイト:UBI BLOG

■SF・FPS『デスティニー』を開発中のバンジーが“ファンへの感謝”としてプレイ映像を公開!

 およそ10年にわたって『Halo』シリーズを作り続けてきたバンジーは現在、多数のプレイヤーが1つの世界で同時に冒険を繰り広げるMMO風のSF・FPS『デスティニー』を制作している。そのバンジーがこのほど、“コミュニティへの感謝”と題した『デスティニー』の新たなトレーラーを公開した。

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 このトレーラー映像では、『デスティニー』のゲームプレイが初公開された今年6月のE3や、8月にドイツで開催された“gamescom 2013”で『デスティニー』のブースに詰めかけたファンの姿と、今回初公開となる『デスティニー』の新たなプレイ映像が交互に映し出されている。これらのイベントへの出展が世界的に大きな反響を呼んだことに対して、“コミュニティへの感謝”とするあたりは、ファンを大事にするバンジーらしいスタンスだ。

 このトレーラーの中で断片的に公開された新たなプレイ映像では、華麗なスライディングを繰り出すプレイヤーキャラクターのアクションや、地球以外の太陽系の惑星上を舞台にしていると思われるロケーション様子など、注目のポイントがいくつも見られるので、お見逃しなく。本作はPS3/PS4/Xbox 360/Xbox One用ソフトとして、海外で2014年に発売予定だ。

(参考サイト:バンジー公式サイト

■FPSモードとチーム移動モードをタッチ1つで切り替え! iOS『コール オブ デューティ:ストライクチーム』が電撃リリース!

 ミリタリーFPSを代表する人気シリーズ『コール オブ デューティ(CoD)』は、この年末にも最新作『CoD ゴースト』が発売予定だ。ところが、これに加えてiOS用新作ソフト『CoD:ストライクチーム』が電撃発表され、すでにiTunes App Storeでの有料配信がスタートしている。

 『CoD:ストライクチーム』は、西暦2020年の近未来を背景に、米軍の特殊部隊が正体不明の敵を迎え撃という本格的ミリタリーFPS。だが本作は、チームを編成して数人で同時に行動する形になっており、FPSモードとチーム移動モードをタッチ1つで切り替えることが可能だ。チームで移動する際には、目的地をタッチするだけでそこまで移動して、自動的にカバーに入るなど、モバイルアプリらしさを生かした手軽な操作方法になっている。

『週間洋ゲー通信』 『週間洋ゲー通信』

 ゲームモードとしては、ストーリーに沿ったキャンペーンモードに加え、ウェーブ形式で敵を撃退するサバイバルモードも用意されている。このサバイバルモードでは、オンラインリーダーボードでスコアを競うことが可能だ。本作は、日本のiTunes App Storeからでもダウンロード可能なので、ぜひチャレンジしてほしい。

(参考サイト:『コール オブ デューティ:ストライクチーム』公式サイト

(参考サイト:iTunes App Store『コール オブ デューティ:ストライクチーム』

■WWII末期のベルリンに新ゾンビ軍団が出現!? 『スナイパーエリートV2』の外伝『ナチゾンビアーミー』に続編が登場

 第二次世界大戦末期のベルリンを舞台に、米軍スナイパーの活躍を描くFPS『スナイパーエリートV2』。狙撃に特化した同作を開発したデベロッパーのリベリオンは、ナチスドイツのゾンビ兵士と戦う外伝的作品『スナイパーエリート:ナチゾンビアーミー』を、PCのダウンロード配信サービス“Steam”でリリースしている。そしてこのほど、コンシューマ移植も視野に入れた続編『ナチゾンビアーミー2』が、2013年中にリリースされることが発表された。

 『ナチゾンビアーミー2』では前作に引き続き、『スナイパーエリートV2』の主人公であるカール・フェアバーンと3人の仲間たちが、オカルトパワーで現世によみがえったナチスゾンビ軍団を、協力プレイで撃ち倒していくという。開発スタッフのコメントによると、ゲームプレイは前作よりもホラー色の強いものを目指しているようだ。

『週間洋ゲー通信』

 本作は2013年中にSteamで配信されるということ以外、現時点では何も明らかにされていない。ただし、リベリオンとしてはPS4とXbox Oneで、それぞれのインディーズゲーム促進策を活用してリリースしたいと希望しているという。今後の展開に要注目だ。

(参考サイト:リベリオン公式サイト

■JRPGの影響を強く感じさせるPS4向けインディーズRPG『トランジスター』! その戦闘システムをピックアップして解説

 今年6月のE3に合わせて開催されたSCEのカンファレンスでは、PS4向けのインディーズゲームが多数発表された。中でも、日本のゲームファンから特に注目を集めたのが、アクションRPG『トランジスター』だ。JRPGの影響を感じさせる斜め見下ろし視点の鮮やかなグラフィックと、女性ボーカルのオリジナル楽曲が強く印象に残るこの作品を、アメリカのプレイステーション公式ブログ“PlaStatin.Blog”がピックアップして紹介している。

『週間洋ゲー通信』

 本作では、プレイヤーは巨大な剣を手にしたヒロイン“レッド”を操作することになるが、その戦闘システムは独特だ。プレイヤーはいったん時間を止めて、レッドの移動経路と攻撃法を入力してから時間を再開すると、それに応じてレッドと敵が同時に行動するという、一種のターン制システムになっているのだ。直線上の敵をまとめて攻撃できるといった必殺技も使用できるので、時間を止めて行動を先行して入力するというシステムと、これらの必殺技が組み合わさることで、奥深い戦略性が生まれているようだ。

 本作はPS4とPCのダウンロード配信専用ソフトとして、2014年に海外で登場の予定。ぜひ日本でもリリースされることを期待したい。

(参考サイト:PlayStation.Blog

■『XCOM:エネミー・アンノウン』をパワーアップする拡張パックが登場! パワードスーツ兵士が活躍するプレイ動画も

 エイリアンの侵略から地球を守るため、秘密裏に結成された防衛組織“XCOM”の活躍を描くターン制SLG『XCOM:エネミー・アンノウン』。2012年9月に海外で発売されて好評を得たこの作品を、さらに拡張するエキスパンションパック『XCOM:エネミー・ウィズイン』が、海外でリリースされることが決定。本作のゲームプレイを開発スタッフが解説する、最新のプレイ映像も公開された。

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 『XCOM:エネミー・ウィズイン』には、XCOM側にパワードスーツを身につけた超兵士“メック”が追加される他、エイリアン側にもこれに対抗する新クラス“メクトイド”が登場。他にも、47種類もの新マップや、新武器、新たなマルチプレイ対戦オプションなど、膨大なコンテンツが追加される。

 またプレイ映像では、巨大なダムの上でエイリアンを迎撃する新マップで、“メック”をはじめとするXCOMの兵士たちが、連携プレーを駆使してエイリアンを撃破していく様子が、わかりやすく解説されている。

 このエクスパンションパックは、PC版では追加コンテンツとして配信される他、PS3/Xbox 360ではスタンドアロンの続編ソフトとしてリリースされる。海外では11月12日に発売予定だ。

(参考サイト:『XCOM:エネミー・ウィズイン』公式サイト

(参考サイト:『XCOM:エネミー・ウィズイン』ゲームプレイ・デモンストレーション(※リンク先はYouTube))

■ロボット操縦アクション『ホーケン』の大型アップデート“アセンション”が本日9月10日より配信!

 ロボット兵器を操縦してプレイヤー同士が死闘を繰り広げる、基本プレイ無料のアクションゲーム『ホーケン』。日本でも注目を集めているこのオンラインゲームにおいて、“アセンション”と名づけられた大型アップデートがリリースされる。

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 “アセンション”の導入後は、プレイヤー自身が経験を積むことでレベルアップし、新たなメカのカスタマイズなどをアンロックできる他、パイロットレベルに応じて、使用するメカをチューニングできるようになるという。また、これまで都市や廃墟で繰り広げられてきた戦いに対して、緑の森を舞台にした新マップ“ラスト・エコ”が追加される。さらに、AIが操縦するメカと戦うオフライン・チームデスマッチモードで練習を行うことも可能になる。

 大型アップデート“アセンション”は当初、9月5日に配信される予定だったが、少し遅れて本日9月10日に配信されるとのこと。YouTubeでは、日本語字幕も収録された“アセンション”のプレビュー映像が公開されているので、興味のある人はぜひチェックしてほしい。

(参考サイト:『ホーケン』公式サイト

(参考サイト:『ホーケン』“アセンション”パッチ・プレビュー(※リンク先はYouTube))

■心拍数が高まるホラーゲームから、家族の愛情を描いた感動のアクションゲームまで、この一週間にSteamで配信開始されたタイトルをピックアップ!

 ここでは、この一週間にSteamで配信開始されたゲームの中から、注目作3本をピックアップしてご紹介しよう。まず最初に紹介するのはサバイバルホラー『アウトラスト』だ。山奥にある精神病院の廃墟を取材することになったジャーナリストが、ビデオカメラのフレームを介して目撃した恐怖とは!? ただ逃げ回ることしかできない主人公の無力さに、思わず心臓がドキドキしてしまう作品だ。

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 続いては、広大な宇宙を旅して惑星に着陸し、そこに残された遺物を調査するアドベンチャーゲーム『ミラームーン EP』だ。探索の舞台となる宇宙空間は、ローポリゴンの鋭角的な3Dグラフィックで表現されており、その無機質な雰囲気が宇宙の神秘を強く感じさせてくれる。まさにインディーズゲームならではの表現スタイルだ。

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 そして3本目に紹介するのは、Xbox LIVEで先行配信されていたアクション・アドベンチャーゲーム『ブラザーズ:2人の息子の物語』だ。父親を救う“命の水”を求めて旅立った2人の兄弟の冒険を、左右のスティックとトリガーで2人を同時に操作するというユニークなスタイルで表現している。Steam版も日本語に対応しているので、その感動的な展開をぜひ味わってもらいたい。

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(参考サイト:Steam『アウトラスト』

(参考サイト:Steam『ミラームーン EP』

(参考サイト:Steam『ブラザーズ:2人の息子の物語』

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