2013年9月10日(火)
SCE河野弘プレジデントにインタビュー! プレスカンファレンス後の感想や新ハードの詳細を伺いました
9月9日、東京都・品川インターシティホールにて“SCEJAプレスカンファレンス2013”が開催された。その終了後、SCEおよびSCEJAプレジデントの河野弘氏にインタビューを行った。
▲河野弘氏 |
――日本におけるPS4の展開を発表した、その感想をお聞かせください。
「やっと発表できた」というところです。この発売日は最適・最善だと思っていますが、情報が一人歩きするとよくないこともあるので、そうならずにホッとしています。
――非常に日本向けのローンチタイトルが揃った感じですね。
日本のマーケットに導入する上で、やっぱり国内向けタイトルがなければいけないだろうと思っていました。若干発売日は欧米とズレるのですが、その分のタイトルと日本独自のプロモーション展開がありますので、ご理解いただきたいと思っております。
――新型のPS Vitaも大きなニュースでした。
新型PS Vitaは、これから展開していくために、従来機よりも薄めで軽めで、ちょっとカジュアルなトーンを出して行きたいと思っていました。まだ100万本セールスというタイトルは生まれていませんが、30万本クラスのPS Vitaのよさを生かしたタイトルは出てきています。ここからステップアップしたいと思っています。
――新型PS Vitaに、筐体以外の変更点はありますか?
新型のボタンは、押しやすさを考えて多少丸みを帯びた形になっています。今までのPCH-1000には、「ボタンによって少し押しづらい」というお客さまの声があったので、そこは改善しております。
――新型PS Vitaは、『オトメイト スペシャルパック』のような特定層に向けたバリエーションもリリースされますね。
たくさんの人に買っていただくのは魅力がありますが、一部の人が熱狂的に支持するタイトルも非常に重要だと思っています。濃いファンの方がついているようなタイトルは大事にしたいですね。
――『PS Vita TV』はどのようなハードなのでしょう。
『PS Vita TV』はすごくおもしろい商品だと思っています。今までの“PlayStation”はフォーマットを代表する、いわゆるプラットフォームでした。
今回の『PS Vita TV』というのは、PS Vitaのチップセットを使っていますが、PS Vitaのゲームに特化しているわけではありません。むしろPSアーカイブスやPSPのダウンロード版など、すごく多彩なタイトルを遊べるという面が重要です。
しかも、低価格ですごく小さい。これまでの“PlayStation”のプラットフォームを買っていただいたお客さまはもちろんですが、そうじゃない方々も気軽に“PlayStation”を遊ぶ、あるいはビデオサービスを見るという、ちょっとしたエンタメボックス的なハードになっています。
『PS Vita TV』のプロモートは、「TVと遊ぼう」というコンセプトで行います。TVにくっつけていろんなことをやって遊んじゃおうという、そういう商品です。
“PlayStation Plus”も、月々500円であれだけのタイトルを遊べるのは、価格的に安いんじゃないかなと思います。そういった点をどうやって打ち出していくか。今までの典型的な“PlayStation”のマーケティングではなく、ちょっと違うアプローチをしてみたいですね。
『PS Vita TV』は、じっくり育てていきたいと思います。基本的にはPS Vitaですから、リモートプレイなどPS4との連携もできますよ。
――『PS Vita TV』のコントローラーは『DUALSHOCK3』なのでしょうか?
そうです。ですから現在PS3を持っていらっしゃる方は、本体だけ買っていただければ、『PS Vita TV』でもコントローラーを使えます。
――タッチ操作はどうなるのでしょう?
タイトルによってはタッチ操作がキーアサインされていますので、それを代替としています。どうしてもキーアサインができないタイトルに対しては、100%のゲームのよさを発揮できない、あるいは非対応という形で公式サイトにてご案内いたします。
――操作が『DUALSHOCK3』となりますと、Bluetooth接続の拡張が行われていると考えられるのですが、各種Bluetooth機器は使用できるのでしょうか?
対応しています。PS VitaはHID (Human Interface Device Profile)に対応していないのですが、『PS Vita TV』はHIDに対応したため、キーボードなどを利用できます。
――カラーはホワイトと、PS4とは対照的ですが、どのようにして決定されたのでしょうか?
『PS Vita TV』はターゲットユーザーとして、“PlayStation”を遊んでいただいている方はもちろんながら、現在は遊んでいない人、今までに接点がなかった人も見込んでいます。そういう人たちに対して、できる限りやわらかいイメージで受け取ってもらいたいと思い、白基調のカラーリングにしました。TVの近くに置かれるでしょうから、“存在感はあるけれど置きやすい”というような色調にしています。
――来週から“東京ゲームショウ2013”が始まりますが、PS4はどういった点を来場者に見てほしいでしょうか?
PS4で試遊できるタイトルがかなり揃っていますから、これを見ていただきたいです。それと、PS3もラインナップが強力なんですよね。今年の“東京ゲームショウ”は、PS4とPS3を実際に遊んでいただく場となります。PS4は日本国内で初めての試遊なので、おもしろくなると思います。
(C)2013 Sony Computer Entertainment Inc. All Rights Reserved.