2013年9月14日(土)
『水曜どうでしょう』ディレクター陣の書籍『続・悩むだけ損!』が9月30日に発売! 藤やん・うれしーが登場するステージ情報も
電撃オンラインで好評連載中の『水曜どうでしょう』ディレクター陣・藤村忠寿氏(藤やん)と、嬉野雅道氏(うれしー)によるお悩み相談コラム『藤やん・うれしーの悩むだけ損!』。この連載の書籍第2弾が、アスキー・メディアワークスより9月30日に発売される。
タイトルは『人生に悩む人よ 藤やん・うれしーの 続・悩むだけ損!』。書き下ろしのお悩みなど、書籍版だけの内容も盛りだくさんとなっている。この書籍の最新情報と、先日札幌で行われた“水曜どうでしょう祭 UNITE 2013”の、現地へ駆けつけた担当編集によるレポートを、あわせてお届けする。
こんにちは、『悩むだけ損!』の担当編集です。
連載が始まってすでに2年以上経過しようかというのに、いまだに「なんでゲーム媒体でこんな連載やってるんです?」と尋ねられてしまう異端児コラム『悩むだけ損!』ですが、このたびめでたく書籍第2弾の発売が決定いたしました!! これもひとえに、第1弾がそこそこ売れたおかげ!! つまりは、応援してくださる読者のみなさんのおかげでございます。
▲もっと売れてもいいんですよ!? |
お買い上げいただいた皆様、本当にありがとうございます。おかげさまで第2弾はその恩恵を受け、第1弾よりもぐっとオトクな感じでお届けできることとなりました。
だって!
お値段は第1弾と変わらないのに!
第2弾は第1弾のほぼ倍の、256ページもあるんです!
嬉野さんのびっくりするような長文も、藤村さんの声高デカ文字なひとことも、あますことなく収録しておりますので、ぜひゆっくりじっくりと楽しんでください。
さいわい紙質にもこだわることができ、中身もすべてフルカラー。イラストレーター鯨森惣七さんの味わい深いイラストも、しっかりカラーで掲載させていただきました。
編集部でも紙についての打ち合わせが行われます。
「どんな紙がいいかな?」
「つるつる? ざらざら? 手触りはどうかな?」
「発色はいいの?」
「重くならない?」
「これがいいんじゃない?」
「やめなさいよ、その紙は高いんだから」
「ダメですよ、値段で妥協したら。それに、紙にこだわるのが嬉野流なんですよ?」
「そんなところまで真似したら、製紙工場まで行くことになるでしょっ」
どうバカな編集が集まって相談し、楽しみながら第2弾の作業を進めました。
■どうでしょう祭に発売が間に合わなかった理由
現在『悩むだけ損!』の連載は、第2・4水曜日、月に2回更新が目標です。目標というのは目標なので、もちろん達成できないこともあります。いいんです、目標だから、それで、ということにしました。不定期連載というと聞こえはいいわけですが、実はこの8月なんてひどいもんでして、一度も更新しておりません。ですが「今は、どうでしょう祭と新作に尽力」ということこそが、編集部も含めた連載にかかわる皆の総意でした。それを許してくれる電撃オンライン編集部の懐の深さも、この連載にはとても相性がいいのかもしれないと勝手に思っています。
とはいえ、本当は、先週開催された“どうでしょう祭 UNITE2013”にあわせて、第2弾を発売するつもりだったのです。しかし懐の深い電撃オンライン編集部はなんせオンラインが専門。日々、リアルタイム&膨大な記事の更新で、みるみる月日は過ぎていき……あっという間に、おいおい、こりゃ祭に間に合わないんじゃないの? みたいな状況になりました。いよいよヤバいというのでD陣を交えて、ある日、急ぎミーティングをしたのです。
「祭の会場で第2弾をどーんと売りたいと思ってたんですけどね、厳しいスケジュールになっちゃってるんです……ごめんなさい」
「あら、そうなの、あらまぁ」と嬉野さん。
藤村さんもこう言います。
「祭にはねぇ、他にも新刊がたくさん置かれるぞ。俺の関西ウォーカー連載が本になった『てれびバカ』と、2人で対談した『腹を割って話そう』の第2弾、それに『水曜どうでしょうアニメーションの本』も出るだろ。おそらく、大泉エッセイとかミスターさんの本もあるから、『悩むだけ損!』の新刊だって、あればそれなりに売れると思うぞ」
そりゃあ、私たちだってたくさん本は売りたいですし、売れてほしいと思うわけです。ファンの皆さん、どうバカが集まるまたとない機会だからこそ、自分たちの本を祭に置いてもらいたいと思っていました。
しかし、だがしかし。
次に出た嬉野さんのセリフがすばらしかったのです。
「でもさぁ、祭でそんなに本ばっかり買ったらさぁ……重いよねぇ?」
祭で。
本をたくさん買ったら。
重いよね!!!!
「他のおみやげもさぁ、かさばるでしょう。これ以上、新刊だっつって本を増やすのもどうだい? どうだろうか?」
「で、でも、ほら、祭は開催時間が長いじゃないですか。長い空き時間の暇つぶしに本を読んで過ごすっていうのはあるんじゃないですかっ?」
あわてて私が言うと、今度は藤村さんがあっけらかんと言いました。
「いやぁ、俺らなんだかんだでずっとステージで飲んでしゃべってると思うから、現地で本とか読んでるヒマはねぇんじゃねぇかな?」
ずっと飲んでしゃべってるから。
本読んでるヒマなど。
ねぇ!!!!
言われてみれば、8年前のどうでしょう祭もそんな感じだったような気がしました。目の前のステージで、どうでしょう班は延々と楽しそうにしゃべっていて、自分も誰かしらと延々とどうでしょう話で盛り上がっていて、笑って笑って、最後は泣いて。
黙々と本を読むヒマなど……たしかに、なかったような気がする。
うん。
なかったな!!!!
というわけで、あっさりと結論は出ました。
「じゃ、じゃじゃじゃあ、もう! 藤村さんと嬉野さんの言うように、祭で皆の荷物をもうこれ以上重くしないためにも、うちの第2弾はあとから出したほうがいいですね!」
「そうだそうだ、もうそうしよう! よーし、決まった。ビール頼もう」
「せっかくだから、のんびりやりなさいよ、ねぇあなた」
祭の荷物は、祭でしか買えないものでいっぱいにしてもらえばいいじゃない。
そんな理由も後押しになって『続・悩むだけ損!』は、祭も終わって落ち着いたころの9月30日に発売することになりました。おかげで少しゆっくりと編集期間を設け、お2人に書き下ろしを書いてもらう時間をとることもできたのです。
次のページで“どうでしょう祭”レポートと
スペシャルステージイベントについて掲載!
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