2013年9月20日(金)

『ウルフェンシュタイン:ザ ニューオーダー』はいい意味で“絶望感のあるFPS”!【TGS2013】

文:ゴロー

 本日9月19日より千葉・幕張メッセで開催されている“東京ゲームショウ2013”。そのスクウェア・エニックスブースにて出展されていた『Wolfenstein: The New Order(ウルフェンシュタイン:ザ ニューオーダー)』のプレイレポートをお届けする。なお、本タイトルはSCEブースでも試遊できる。

『東京ゲームショウ2013』

 プレイできたのはPS4の日本語版。今回のバージョンでは“デスヘッド”と“アライサム”という2つのチャプターをプレイでき、主人公であるウィリアム・ジョセフ・ブラスコヴィッチ大尉(通称:B.J.)がナチスに固執するきっかけとなる出来事を体験できる。両チャプターを通じて、意識混濁状態となったB.J.の空白の14年間を埋める、重厚なストーリーが描かれるという。

『東京ゲームショウ2013』 『東京ゲームショウ2013』

 現地のスタッフからは難易度NOMALでもかなりの歯応えがあると忠告されたものの、この手のジャンルはわりと得意だったため、NORMALで始めてみることに。しかし、開始してわずか30秒足らずで、その考えが間違いだったことに気づかされる。

 最初は、ナチスの特別プロジェクトを指揮するデスヘッドに急襲をかけるべく、仲間とともに廃墟ビルの外壁をロープで登るところから始まる。途中、ビルの頂上付近に激突する大型の戦闘機に呆気にとられ、落下する障害物が直撃して体力が残りわずかに。その刹那、ビルの窓から現れた兵士に撃たれて、あっという間にやられてしまった。ただの演出に見えた戦闘機の激突が、ギミックの1つだったことに驚きだ。

『東京ゲームショウ2013』

 ビルの内部は入り組んでおり、いくつもの分かれ道がある。主人公のやるべきことは無線から適宜指示されるが、正確な移動ルートまでは教えてもらえないため、同じ場所を何度も行ったり来たり。そうこうしているうちに複数の敵に挟まれ、屍の山(自分の)を築く。

『東京ゲームショウ2013』 『東京ゲームショウ2013』

 がむしゃらに突撃するスタイルではさすがにキビシイと感じ、“リーン”と呼ばれるアクション(L1ボタン長押し)を取り入れてみることに。リーンを使うと周りの環境に応じて物陰に隠れたり、しゃがんだりでき、明らかに被弾しにくくなっているのが感じられた。今回のように入り組んだ地形で戦う場合は、必要不可欠なアクションになるかと。

 また、ビルの外側の縁に沿って高所をジリジリと移動する、迫力のシチュエーションも用意されていた。そこでは頼みの綱となるリーンが使用できず、敵は容赦ない銃弾を浴びせてくるため、緊張感抜群。その他、道中では重要なものからコレクション的なものまでさまざまなアイテムが隠されている。探索・収集といった要素も、重要なファクターになっているのでは?


 度重なるゲームオーバーのせいで余計な時間を食ってしまい、最終的に最初のチャプターすらクリアできず……。難易度NORMALにしては十分すぎるほどの歯ごたえがあり、『ウルフェンシュタイン:ザ ニューオーダー』は“いい意味で絶望感のあるFPS”という印象だ。

 そもそも、PS4を触ること自体が初めてだったが、コントローラの中央に“ジャーナル”があること以外は、ボタン配置などPS3と基本的に同じ。射撃(R2ボタン)や移動(R3)といった各種行動も、他のFPSと共通している部分が多くてとっつきやすく感じた。今回の不甲斐ない結果は単に自分の実力不足かもしれないので、腕に自信がある人はぜひチャレンジしてみてほしい。

『東京ゲームショウ2013』

■東京ゲームショウ2013 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2013年9月19日~20日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2013年9月21日~22日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

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