『バットマン：アーカム・ビギンズ』は広大な街を自由に探索するオープンワールドアクション！ ケースファイルシステムなどを搭載【TGS2013】

文：電撃オンライン

　ワーナー・ホーム・ビデオ＆デジタル・ディストリビューションから12月5日に発売される。PS3/Wii U/Xbox 360用ソフト『バットマン：アーカム・ビギンズ』。本タイトルの開発を手がけるWB Games Montrealのクリエイティブ・ディレクター・Eric Holms氏が、東京ゲームショウ2013に合わせて来日した。彼の口から直接、ゲームの特徴についてお聞きする機会を得たので、ここにお伝えしよう。

　『バットマン：アーカム・ビギンズ』は、『バットマン アーカム・アサイラム』と『バットマン：アーカム・シティ』の序章に当たる作品で、その2年前の世界で若きバットマンの活躍が描かれる。さまざまな犯罪と対決し、次々と勝利を収めていたバットマンの前に、8人の暗殺者が現れるというストーリーだ。

　物語の舞台となるのは、広大なエリアを持つゴッサム・シティ。街全体がノース・ゴッサムとサウス・ゴッサムに分かれており、その中央にはパイオニアブリッジという橋が架かっている。この橋は、ストーリーにおいても重要なキーポイントになるという。そして、このゴッサム・シティを自由に探索できる“オープンワールドアクション”であることが、本作の特徴の1つだ。マップの広さは、『バットマン：アーカム・シティ』のおよそ2倍とのこと。

　街の中を移動していると、マップに“クライム イン プログレス”（進行中の犯罪）のマーカーが表示される。プレイヤーは、この騒動を怪傑すべく介入してもいいし、そのまま放置しておくこともできる。もし手助けすることを決意し、それに成功した場合には、フィードバックシステムと呼ばれる仕組みによって経験値を得ることができる。スマートに解決すれば、より多くの経験値が得られる仕組みだ。

　事件を解決する糸口を探る仕組みである“ケースファイルシステム”は、本作ならではの独特なシステム。バットマンのマスクに内臓されているセンサー（ディテクティブビジョン）は、彼の拠点であるバットケイブの高性能コンピューターに接続されており、現場の状況を分析して過去の出来事をシミュレートできるのだ。

　Holms氏によるデモンストレーションの中では、バットマンの目の前でヘリコプターが墜落するという事故が起きた。これを分析すると、テールローターが何らかの原因で失われ、墜落へとつながったことが判明する。さらに、テールローターが遠方から攻撃されたことが判明。その銃弾が撃ち込まれた場所を計算して、現場に赴くと――。このように、次から次へと事件解明のための糸口が明らかになっていく。

　またデモの最中、バットマンが使用する新たなガジェットとして、“遠隔クロー”が紹介された。これはバットクローにとよく似た道具だが、狙った場所にロープを打ち込むのではなく、狙った場所“から”ロープが別の場所へと張り渡されるという仕組みになっている。敵に打ち込めば、その体を天井からぶら下がった状態にすることも可能。また遠隔クローで張ったロープに、さらにバットクローを打ち込み、空中移動の手助けとすることもできるという。

　なおバットマンが着用するコスチュームにも注目だ。『バットマン：アーカム・シティ』のものよりも、どこかレトロな雰囲気を感じされるデザインになっている。またその腕にはショックグローブが付属し、バトルやアクションでさまざまな効果を発揮することができる。ちなみに、バトルのモーションも、血気盛んな荒々しい動きになっているので、前作および前々作と比べてみるとおもしろいだろう。

　もう1つ、重要な情報をお伝えしておこう。これまでの情報では明らかになっていなかったが、本作にもやはり、あの“ジョーカー”が登場する！　デモの中で彼が姿を見せた時には、思わず目を見張ってしまった。どのような形で登場するのか、この点にも期待しておこう！

▲『バットマン：アーカム・ビギンズ』の開発者が来日すると聞いて、いても立ってもいられずに駆けつけたグラビアアイドル＆コスプレイヤーの渚（なぎさ）さん。バットマンの大ファンで、『インジャスティス：神々（ヒーロー）の激突』のプロモーション活動にも参加した。

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