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2013年9月20日(金)

『ダイイングライト』では“戦うこと”が最善策とは限らない! ゾンビのいる日常を生き抜くには何をすればいいのか?【TGS2013】

文:電撃オンライン

東京ゲームショウ2013
▲本作の開発元・テックランドのプロデューサー、Tymon Smektala氏。

 千葉・幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2013。これに合わせ、来日中の『ダイイングライト』プロデューサーのTymon Smektala氏による、本作のメディア向けプレゼンテーションが行われた。

 ワーナー・ホーム・ビデオ/デジタル・ディストリビューションより、2014年に発売予定しているPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360用ソフト『ダイイングライト』。『デッドアイランド』や『コール・オブ・ファレス』などで知られるテックランドが開発を手掛ける、サバイバルホラーアクションゲームである。

 この記事では、Tymon Smektala氏によるプレゼンテーションで判明したゲーム内容をお届けするとともに、『ダイイングライト』の魅力と見どころを紹介していく。

■多彩なアイデアが詰め込まれたオープンワールドでサバイバル!

 Smektala氏によると、本作の開発は、『デッドアイランド』の好評を受け、それを凌ぐものを作りたいというところから始まったとのこと。しかし、いざ作り始めてみたところ、あまりにも新しいアイデアがいろいろと浮かんできたため、『デッドアイランド2』ではなく、新しい名前、つまり『ダイイングライト』というタイトルで呼ぶことに決めたのだという。なので、ゲームシステムとしては、『デッドアイランド』を踏襲しつつ、そこに『ダイイングライト』ならではの新しいアイデアが組み込まれた形となっている。

 新しいアイデアの中で、まず1つの重要な点としてあげられるのが、“ナチュラルムーブメントシステム”だ。これは、本作のオープンワールドな舞台を自由に動き回り、行動を起こすことができるというもので、例えば、プレイヤーがマップを見て、ここに行けそうだと思う場所には実際に行けるし、これは使えるのではないかと思うものは実際に使えるようになっているという。

 また、マップの広さは『デッドアイランド』の約3倍となっており、屋根の上など移動できる範囲が広がったことも加味すると、感覚的にはそれ以上に広く感じられることだろう。

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 次にSmektala氏があげた重要なシステムは、昼と夜が移り変わっていく“デイライトサイクルシステム”。本作の舞台となる街は、アウトブレイク(ゾンビの大量発生)から2~3カ月ほど経過しており、まだ生き残っている住民たちは、街のいたるところに対ゾンビ用の罠を仕掛けるなど、ゾンビへの対抗策をとっている。そのため、ゾンビの行動が鈍る昼間(強い光の下)では、人間がゾンビを狩る“ハンター”の立場となる。

 しかし、ゾンビが活発になる夜になると、その立場は逆転し、今度は人間が狩られる側となる。夜のゾンビは、人間への反応が敏感になったり、機敏に走り出したりとするだけでなく、Smektala氏が言うには、まるで物を考えているかのような行動を取ったり、夜だけにしか姿を表さない危険なゾンビが存在したりもするとのことだ。

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 また、Smektala氏がやや強調して説明していたのが、「ゾンビと戦うことが、必ずしも最善の策とは限らない」ということ。本作には、斧やスレッジ・ハンマーといった魅力的な武器などが存在し、戦闘アクションも非常に楽しいものだ。しかし、大量のゾンビから身を守るためには、罠を活用したり、ゾンビの特性を利用して誘導したり、移動ルートを模索したりと、あれこれと頭を使うことが生き残りの重要なカギとなりそうだ。

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 『ダイイングライト』の操作系は、非常にシンプルとなっている。例えば、ジャンプから縁につかまって屋根の上によじ登るといった動作を1つのボタンで行うことができる。また、一連の動作のつなぎも非常にスムーズで、これはテックランドの最先端独占テクノロジー“Chrome Engine 6”によってもたらされたものでもある。このエンジンは、次世代ゲーム機を見据えたエンジンとなっており、今回のプレゼンテーションで使用されたPS4のデモ版も、フルHDの60フレームでヌルヌルと動作しているのが確認できた。

 オープンワールド的な要素として、15~20時間ほどの“ストーリーミッション”、現状で100以上の“サイドミッション”に加えて、ランダムに発生する“ダイナミックエンカウンター”というイベントが用意されている。このイベント内容は、ゾンビに襲われている住民の救助やゾンビ退治などさまざまで、無視してゲームを進めることもできる。ただ、このイベントをクリアすると、プレイヤーキャラクターが強くなるための経験値が得られるだけでなく、武器やお金といった報酬を得られることもある。

 ちなみに、Smektala氏によると、“ダイナミックエンカウンター”イベントをこなすかどうかで“ストーリーミッション”に影響が出ることはないが、プレイヤーに対して住民たちが協力的になったり、“サイドミッション”の発生フラグになったりするという。

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 今回のプレゼンテーションでプレイを見られたのはシングルモードのみだが、最大4人によるオンラインプレイについて、いくつかおもしろい話を聞くことができた。まず、オンラインプレイでは、プレイ中に他のプレイヤーがいつでも参加したり退出したりすることができる。必ずしも皆で集まって行動する必要はなく、例えば、ホラー映画でよくある「俺は自分のやりたいようにやらせてもらうぜ!!」みたいな行動に出るのも自由だ。

 また、プレイヤーがゾンビになることもでき、他のプレイヤーのオンラインプレイに乱入し、敵ゾンビとしてジャマをすることも可能。人間でのプレイと同様に、ゾンビでのプレイでも経験値が入り、成長させていくと、強力な“メガゾンビ”になれるのだとか。オンラインプレイもかなり充実しているようなので、今後の続報に注目したい。

■東京ゲームショウ2013 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2013年9月19日~20日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2013年9月21日~22日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

DYING LIGHT (C) Techland 2013. Published and Distributed by Warner Bros. Home Entertainment Inc.
WB SHIELD: TM & (C) Warner Bros. Entertainment Inc. (s13)

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