2013年9月22日(日)
9月9日のSCEカンファレンスで発表されたPS Vita『ソウル・サクリファイス デルタ』。“東京ゲームショウ2013”のSCEブースで、プレイアブル出展されていたので、前作を遊び倒したライター・る~ぱが遊んできました。
▲みんなとテーブルを囲んでプレイ。共闘ゲームの試遊はこうでないと! | ▲モニターに出力して大画面で遊べる台もあります。 |
「魔法で狩ろうぜ!」をキャッチコピーに掲げた前作『ソウル・サクリファイス』は、魔法使いとなったプレイヤーが多彩な魔法を駆使し、巨大な魔物に立ち向かうアクションゲーム。アクション以外にも、犠牲と代償をコンセプトにしたダークな世界観や、クレイジーな魔物の設定&デザインなど多彩な魅力で、大人気共闘ゲームとなりました。
まずはTGSに出展されている試遊台の内容を紹介。試遊台は4人同時プレイとなっており、1台は解説役のコンパニオンのお姉さんがプレイしてくれます。途中で倒されてしまっても、お姉さんが救済してくれるので、前作をプレイしていない人も安心。残る3台は“アヴァロン”、“サンクチュアリ”、“グリム”がそれぞれ割り当てられており、使える魔法や特性が異なります。
会場に解説動画が流れているので、これらの情報は順番待ちしている間に確認しておきましょう。ちなみに、全体的な操作感はほとんど変更されていないので、前作プレイヤーならすんなり楽しめるハズ。
試遊台をプレイして感じた大きな変更点は、“第三の選択”の追加と“魔法を使ったアクション”の2点。まずは前者ですが、魔物を倒した時、“生贄”と“救済”に加えて“第三の選択”が選べるようになりました。第三の選択とは、魔物の運命を天に任せるもので、生贄か救済のどちらかがランダムで発生します。効果は所属する勢力によって異なり、アヴァロンは攻撃力アップ、サンクチュアリは回復力アップ、グリムは体力上限アップの効果が得られました。ちなみに、生贄と救済の効果は前作と同様なので、これまで以上に選択には悩まされそうです。
もう1つの“魔法を使ったアクション”は、連携魔法や新魔法の登場によって使い勝手が大きく変わっていました。連携魔法とは、特定の魔法を組み合わせて使える新システムで、別の効果が発揮したりやアクションに変化させることができます。例えば、“巨雷神の腕”などの装備系魔法と“モグラの爪”といった回避系魔法を併用すると、地中に潜ってから飛び上がってアッパーカットを繰り出せます。連携魔法は非常にパターンが多かったので、所属勢力ごとにセットされた新魔法とあわせて紹介していこうと思います。
▲新勢力・グリムの詳細はこちらの画面をチェック! |
●新勢力のグリム
グリムのキャラにセットされていた新魔法は“寄生花の種”。これは魔物に寄生花の種を植え付ける魔法で、動きを遅くする効果があるようです。ややリーチが短かったのが気になりましたが、うまく使えばかなり便利そうですね。植え付けた種を回復魔法で成長させると、種が開花し大ダメージを与えることも可能とのこと。何度か狙ってみたのですが、敵の攻撃で中断されることが多く、開花させることはできませんでした。狙うには、動きを止めるなどの工夫が必要になりそうです。
獣装備の“炎神の牙”はブレスの射程が大幅に延長。“モグラの爪”と併用するとアッパーカットもできるので、使い勝手はかなり上がっています。他にも“魔犬の喉笛”は状態異常回復が追加され、“石魔人の心臓”で呼び出したゴーレムを分解することもできました。
●生贄重視のアヴァロン
アヴァロンには2つの新魔法がセットされていました。“鍛冶屋の魔眼”はレーザーを射出して正面から前方約45度までなぎ払う魔法。下級魔物を一掃するときに便利そうです。“古代の地層”は周囲の地面を持ち上げる魔法。これ自体に攻撃力はなさそうですが、登って高所の部位を攻撃したり、攻撃を防ぐ盾に使えそう。
●救済派のサンクチュアリ
サンクチュアリには新魔法“右腕の斬呪血”がセット。これは、近接(血)と同タイプの魔法で、体力を犠牲に連続攻撃を繰り出せます。また、盾魔法の“溶岩鍋の蓋”は、衝撃波を飛ばす遠隔攻撃に変更。鎧装備“火神のお守り”と併用すると盾が巨大になり、防御範囲が広くなる他、衝撃波の性能もアップしていました。剣魔法の“戦斧の破片”と回避魔法“隼の羽”を組み合わせると、高速移動しながらの斬撃が可能に。装備系魔法と回避系魔法はいろいろな組み合わせがあるようです。
他にも、突進魔法“岩虫の甲殻”と剛腕魔法の溜めパンチで強力な突進攻撃を繰り出したり、剣魔法に“氷の綿毛”で属性を付与したりと、豊富な連携魔法が用意されていました。装備系魔法使用時に、一部の補助系魔法の発動が可能になったこともあり、全体的に近接攻撃が強化されているようです。
続いて魔物ですが、試遊台で戦えたのは魔物は“赤ずきん”と”白雪姫”の2体。赤ずきんは剣士と魔法使いの2つのモードを使い分ける魔物です。剣士モードは、装備したエクスカリバーによる連撃や地面から噴き出す炎で攻撃してきました。また、禁術“エクスカリバー”も使ってくるので、モーションが出たら要注意。魔法モードは遠隔攻撃主体となり、毒状態にされる攻撃が厄介でした。移動がワープになるので、姿を見失うことも多かったです。
白雪姫はやや動きが遅い印象でしたが、遠隔攻撃を跳ね返すことがあるので注意したいところ。あと、気になったのが“心眼”モード。魔物の呪部の色が変化していたので、呪部の体力も判別できるようになっているようです。
以上、長々と語りましたが、最大の注目ポイントはパワーアップした魔法アクションでしょう。試遊台だけでもこれだけの連携があったので、製品版だとどうなってしまうのか。発売日が待ち遠しくなること受け合いの試遊プレイでした。
(C)Sony Computer Entertainment Inc.